人気アイドルグループ・AKB48が東京・秋葉原のAKB48劇場で行ってきた公演回数が、6日夜に行われた研究生公演「パジャマドライブ」で3000回に到達した。2005年12月8日の初演から足かけ2707日(7年5ヶ月)。のべ84万8249人のファンが足を運んだ。
高橋みなみ(22)ら1期生が折に触れて振り返るように、収容人数250人の同劇場の初演観客数はわずか7人。その後、公演内容の充実を図るとともにメンバーが劇場周辺でビラを配布するなどし、初の満員御礼を記録することができたのは、翌2006年2月4日のことだった。
高橋は「私たちAKB48は2005年12月8日に、AKB48劇場のステージに立つことで活動を開始しました。以来、あのステージは、もの言わずとも私たちメンバー一同を優しく見守りながら、厳しく育ててくれました」と回顧。「3000回は通過点でしかありませんが、一期一会を実感しつつ、私たちAKB48 はこれまで同様、これからもあのステージに立ち続けられるよう、日々精進していきたいと思います」と気持ちを新たに。
同じく1期生で初演にも3000回目の研究生公演のステージにも立った峯岸みなみ(20)は「研究生のみんなと公演するようになって、改めてこの劇場に注ぐ熱意や初心を私自身すごく学ぶところがあって、経緯はどうあれ、うれしく思っています。大きな会場で皆さんにお会いする機会はありますが、次の日には必ずここに、この距離で皆さんと会えるという大事な劇場を、これからも私たちとファンの皆さん、スタッフさんたちと支えていけたら」と話した。
また、AKB48グループ総支配人の戸賀崎智信氏は「第1回目の公演に1期生としてステージに立っていた峯岸が、3000回目のステージに立ってコメントしているのを見て、これもまた劇場の持つ不思議な運なのかな、と思いました」としみじみ。「2005年12月8日を知る数少ない人間からすると、ただただ、ここまで支えてくださったファンの皆様に感謝の気持ちしかございません。一つ、一つの公演を積み重ねた結果が3000回なんだと思うと、歴史の重みを感じます。きょうからまた毎日、大切に積み重ねていきたいと思います」とコメントした。
運営会社のAKSは歴代劇場公演応募倍率TOP10を発表。1位は言わずもがな、劇場公演デビューからグループの顔となり、“不動のセンター”と言われた前田敦子(21)の卒業公演。昨年8月に結成当初からのグループの夢だった東京ドーム公演(3日間)を実現した翌27日、前田が“ホーム”から巣立った公演には22万件を超す応募が寄せられ、競争率916.22倍で2位に圧倒的大差をつけた。
同劇場ではきょう7日も通常どおり、3001回目の公演が行われる。
●歴代劇場公演応募倍率トップ10 (2010年1月1日~13年5月6日)
1. 前田敦子 卒業公演 2012年8月27日(月) 916.22倍
2. AKB48劇場7周年記念特別公演 2012年12月8日(土) 254.32倍
3. AKB48劇場5周年特別記念公演 2010年12月8日(水) 231.85倍
4. 東日本大震災復興支援特別公演 2012年3月11日(日) 223.84倍
~誰かのためにプロジェクト~
5. 梅田チームB初日公演 2012年11月3日(土) 222.67倍
6. チームK「RESET」 千秋楽 2012年10月24日(水) 214.27倍
7. チームA「目撃者」 前田敦子(21)生誕祭 2012年7月10日(火) 205.58倍
8. チームB「シアターの女神」 千秋楽 2012年10月22日(月) 198.32倍
9. 指原莉乃(現HKT48)壮行会 2012年7月23日(月) 193.96倍
10. チームK「RESET」 大島優子(24)生誕祭 2012年10月20日(土) 191.25倍
※応募倍率は劇場定員250 名に対して算出