異文化交流クイズ、サードシーズン「異文化間に芽生えた愛情とすれ違い」。ラスト第10回の問題は幕末、六千石の旗本に「御小姓として」奉公していた「女性」が「女友達同士で新宿によく買い物」に出かけた際に「買ったモノ」とは一体なんでしょうか? という問題でした。
さて、今回はあっさりいきますすが、正解は・・・『女郎買い』でした。
この本によると『相方は18ばかりの花魁で、吸付煙草をして、色々世間話や身上話をして、後でその花魁に半かけなども送っていたり』だそうで。
実際何処までの「関係」だったかは分かりませんが、衆道がそれほど背徳的とされていなかったのと同様、百合もそれほど珍しいと考えられていなかったのかも知れません。
・・・しかし新宿まで出かけていって、可愛らしい女の子の元を訪れる女傑の姿を想像すると、なんだかとっても楽しいですねー。
ちなみに当時は基本的に「江戸の町の中」では吉原以外「岡場所」は認められていなかったため、新宿が格好の「そういう場」として機能していたわけで。つまり新宿≠江戸と云うことで、当時の江戸は我々が想像する以上にコンパクトな町だったこともこのことから分かりますね。
以上、10回にわたりお送りしてきた異文化交流クイズ、サードシーズン「異文化間に芽生えた愛情とすれ違い」の稿を終えさせて頂きます。
シーズン前半の川田龍吉とジニー・イーディーの関係、そして後半のピエール・ロティとお菊さんとの関係、と意図したものではないものの、そのいずれも「異文化間に芽生える愛情」の在り方の難しさを示す例ばかりになってしまいましたが、円満な家庭を築いた人々も勿論沢山います。
ただ「各々が各々の事情」を抱えていることを示すのに適した例として決裂例を上げた方が分かりやすかっただけで。
改めて確認ですが、彼らは「一方の、ただ一方的な事情」で別れたわけではなく、それぞれがそれぞれの「譲れない文化的背景」を背負っているが故に、決裂せざるを得なかった、と。
そしてもう一点。特に今シーズンの後半に上げたように、幕末維新期の女性達が、今日我々が教科書で教わっている程には抑圧されていなかった、ということも再確認できたかと思います。
勿論、ここ数回で取り上げてきたように、江戸期の全ての女性がこのように自由だったりしたわけではないのは云うまでもないですが、少なくとも一部の「進歩的知識人」が云う程に、幕末維新期、ひいては江戸時代の女性の権利が一方的に虐げられていたわけではない、ということの反証にはなったかと思います。
このテーマに関してはまだまだネタがありますので、いずれ稿を改めてご紹介したいと思います。
さて、今回はあっさりいきますすが、正解は・・・『女郎買い』でした。
この本によると『相方は18ばかりの花魁で、吸付煙草をして、色々世間話や身上話をして、後でその花魁に半かけなども送っていたり』だそうで。
実際何処までの「関係」だったかは分かりませんが、衆道がそれほど背徳的とされていなかったのと同様、百合もそれほど珍しいと考えられていなかったのかも知れません。
・・・しかし新宿まで出かけていって、可愛らしい女の子の元を訪れる女傑の姿を想像すると、なんだかとっても楽しいですねー。
ちなみに当時は基本的に「江戸の町の中」では吉原以外「岡場所」は認められていなかったため、新宿が格好の「そういう場」として機能していたわけで。つまり新宿≠江戸と云うことで、当時の江戸は我々が想像する以上にコンパクトな町だったこともこのことから分かりますね。
以上、10回にわたりお送りしてきた異文化交流クイズ、サードシーズン「異文化間に芽生えた愛情とすれ違い」の稿を終えさせて頂きます。
シーズン前半の川田龍吉とジニー・イーディーの関係、そして後半のピエール・ロティとお菊さんとの関係、と意図したものではないものの、そのいずれも「異文化間に芽生える愛情」の在り方の難しさを示す例ばかりになってしまいましたが、円満な家庭を築いた人々も勿論沢山います。
ただ「各々が各々の事情」を抱えていることを示すのに適した例として決裂例を上げた方が分かりやすかっただけで。
改めて確認ですが、彼らは「一方の、ただ一方的な事情」で別れたわけではなく、それぞれがそれぞれの「譲れない文化的背景」を背負っているが故に、決裂せざるを得なかった、と。
そしてもう一点。特に今シーズンの後半に上げたように、幕末維新期の女性達が、今日我々が教科書で教わっている程には抑圧されていなかった、ということも再確認できたかと思います。
勿論、ここ数回で取り上げてきたように、江戸期の全ての女性がこのように自由だったりしたわけではないのは云うまでもないですが、少なくとも一部の「進歩的知識人」が云う程に、幕末維新期、ひいては江戸時代の女性の権利が一方的に虐げられていたわけではない、ということの反証にはなったかと思います。
このテーマに関してはまだまだネタがありますので、いずれ稿を改めてご紹介したいと思います。