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厚生年金基金事務長奮闘記-25

2010年09月02日 | 厚生年金基金
・おわりに

 皆様、ここまでお読みいただいて、幾つか、アイデア・ヒント・ひらめき等を得られましたでしょうか。仮に、そういうものがあるということであれば、筆者は、そのような体系・理念以前のドメスティックなものこそ、全てのスタートと信じています。

 無数・多様なドメスティックな経験の蓄えがパワーだと考えます。はじめに理念ありき、の官僚型思考方法はフレキシビリティに欠けて、多様・多層で国境の失われつつある現状に対して現実感覚を持てない元凶と考えます。

 読者の内に、形成されたそのドメスティックなものこそが、これからの世の中を切り開いていくフロントランナー足りえるでしょう。

 確定拠出年金法案が平成13年6月8日衆議院厚生労働委員会で可決、参議院に送られ今国会で成立、施行は平成13年10月の予定。先に成立した確定給付企業年金法(平成14年4月施行)とともに、厚生年金基金は新しい場面に向かっていくことになりました。

 どのような背後事情で法案が成立したのかはここでは問わないとしても、今回成案はどなたも完成品とは考えておらず、単なるスタートと位置付けていると考えられます。今後様々な議論がここから始まるということでしょう。政府は、素材の提供をなしえたというレベルなのでしょう。

 といいますのも、現代官僚はこの成案を完成品として国民に押し付けて足りれと考えているわけでもないでしょう。パブリック・コメント等を取り入れざるを得ないのが時代の状況ですから。

 従来の厚生年金基金制度に30年余かけて培われました年金と資産運用のインフラ・ノウハウの蓄積(企業社員年金生活の確立、受給権保護の仕組み、受託者責任理念の普及、資産運用方法の確立、リスク管理手法の整備、資本の生産性理念の普及等々)は、日本においては厚生年金基金のほかには見当たらないのですから、必ずや新場面でも「厚生年金基金」はなにがしかの貢献、水先案内人の役回り、あるいは社外監査役のような機能等も果たせることでしょう。

 その一端は、この本の分冊、『人様のお金ー厚生年金基金は、何になるのか?』でも窺い知ることができると思いますので、ぜひそちらもご一覧ください。



平成13年6月




*本書のご感想を下記Eメールにいただけましたら幸いです。

Eメール hitosamano@hotmail.com




「厚生年金基金 事務長奮闘記」

野 義博著

平成13年6月 原稿作成
平成14年6月 CD作成

CD作成者Email giーtakano@nifty.com

定価 本体2000円

  
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ご高覧、有難うございました。
おかげさまで8月1日投稿開始で訪問者3000人ほどになりました。
古い原稿ですが、まだまだ新鮮味は失われていないように感じました。
なお、この原稿は、まぐまぐ!マーケットにて105円でまとめてご覧いただけます。
宜しかったら、そちらもご覧になってください。
有難うございました。


平成22年9月2日
年金カウンセラー
高野 義博
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