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氷月神示 その76

その後何が起きたかと言うと、小さな柵扉の向こうに中世の外国の修道僧のような霊が現れ、厚手の毛布のような生地の衣を着て、頭から三角のフードをかぶり顔を隠してじっと立ちました
そして塀を越えられないので、代わりに式神をこちらの家の中へ飛ばして送って来たのです
(なぜ式神が結界を越えられるのかはわかりません)
私は塀の結界を破らないように気をつけて、結界内でだけ、送り込まれる式神を祓うようにしました
式神は負けて傷つくと、Uターンして自分を使役する主をおそうことが、見ていてわかってきました
怒ってかみついたり、巨大化して主にのしかかったりするのです
すると主は道に伏せてだんだん弱っていきました
私は見ていて可愛そうになり、できるだけ先に式神を全て祓って昇天させてから、最後に主に降参するように心で呼びかけたりしました
すると、最後には主はしょんぼりして反省した様子で、昇天しました
…しかし、そうやってフードをかぶった修道僧を1人祓っても、すぐにまた扉の向こうの路上に同じような服装の別の修道僧が現れて、式神を飛ばし、別の戦い方をしてくるのです
数日間なぜか昼間だけですが、そのような不思議な霊との気の戦いが続きました

…私は一体誰がこんな事を仕掛けて来るのだろうと思い、私がこの頃邪霊を救って天にやっている事が気に入らない誰かが、邪魔をしに来たという印象を受けました
それで私はせっかく人が良い事をしているのにと腹が立つと同時に、この間から私を探していたのはきっとこの相手だろう、これは避けられない戦いかもしれないと肚を決め、神仏にどうかお守り下さいと、強いご加護を願っておきました
…そして、正体不明の相手は複数、おそらく5、6人の導師で、彼らが修道僧のような邪霊を送りそれがさらに式神を使っているのではないかという見当をつけました

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