アクロマート口径5cm,焦点距離150mm(F3.0)の周辺部はどうしても収差が出やすくなります。色収差はフィルターQBPの使用で随分軽減していますが、球面収差?が気になります。もともと176mmでは現れていた四隅に伸びていた星像もクローズアップレンズの使用で150mmにすると、少し改善しています。あと考えられるのは、ピントを画角のどこで合わせるかです。かなり昔に、中央で合わせるのではなく、すこし中央から離れたところでピントを合わせると、像が平均化されるということを思い出しました。
通常はセンターに明るい星をもってきてピント合わせが多いと思います。
露出5秒です

下の写真のように中央からずれた場所でピント合わせをします。

上の写真を比較しました。四隅と中央を100%で切り出ししています。わずかな差ですが、中央から離れた場所でピント合わせをした方が四隅の星の収差は少ない気がするのですが、どうでしょうか?

いつもは高めのGainで10秒の蓄積でノイズだらけの写真を量産しているのですが、今回はすこし写真を撮るぞという姿勢で臨みました。しかし、オートガイドもしていないので中途半端な撮影です。
・・・・また、今回のピント合わせは中央部分で行っています。次回から、画面のちょっと端でピント合わせします。
ダークあり、QBPを使用しています。

ステライメージ8でコンポジットしていますが、オートではなく手動で星の位置を合わせています。像が甘いとオートでコンポジットするとうまく合わない気がします。シャープな口径・焦点距離の長い星像だと大丈夫な気がしますが。
広角域の電視観望用の筒ですので、この星像で十分だと思っています。
しかし、網状星雲は長焦点で細部を拡大してみせる方がよさそうです。