同じモノでありながら、ベスト1にもワースト1にも顔を出す物が幾つかあります。コーリンベルトがその1つで、「留め金具付き伊達締めと似たようなものかもしれませんが、金具が肋骨に当たって痛いし、どんなに調節してもベルトが長過ぎて衿をぴっと引いて留めるという役には立たないし…。どうしてこれが着付け便利グッズとして長年売られているのかまったく謎。袂クリップの代わりに使うぐらいしか用途が思い浮かびませんが可愛くなさ過ぎますww」という方がある一方、「便利グッズの代表といえばこれでしょう」と推奨する方も。相性、というものなのか、使い方なのか、或いは着付けを習ったときの体験なのか、いずれにしても個人差があり、ワースとベストはコインの裏表の関係のようです。
♥オリジナル長襦袢/(皆さんが知っているであろう大手のお教室の一つですが。)確かに手順通りに着るとキレイに衣紋がぬけるのですが、細かいパーツに分かれていていささかわずらわしいし、襦袢だけを着たときの姿がコルセット装着時みたいで粋じゃない。(まぁ、誰に見せるわけでもないのですが。)手軽に美しく着るにはいいのでしょうけど、個人的には、もう少しすっきりときれいに着たいなと思っていて、ついつい手が伸びなくなってます。
♥二部式長襦袢/がっかりしていてもう買わないだろうなぁ~と思うのは、洗濯を繰り返したら襟元にシワが寄って着ると格好悪いため、7000円ほどしたのですがあっという間に出番がなくなってしまいました。同じ値段なら、洗濯してもよれない(まだよれていない)半襟を縫い付けた1部式の襦袢を購入するな~と思っているところです。
♥二部式長襦袢/「半襟がすでについているので、すぐに着ていただけます」とか言って売ってる二部式襦袢。多分自称便利グッズだと思うのですが、半襟は(光沢ではなく)テカってるみたいなポリで、こんなの恥ずかしすぎる!と。しかもミシンで中まで折り込んで縫われていて、どうしようもないので鋏で切り取って、上から好きな半襟をつけました…。
♥美容衿/ワーストワンといいますか・・・便利そうだと思って購入し一度こっきりで二度と使っていないものがひとつだけ。美容衿というものでしたか?よく呉服屋さんで巻き巻きされる時などにも使われますが、便利とうたわれていたので買ったのですが・・・長襦袢に安全ピンで留めつけて使う衣紋抜き付きの衿です。着付け教室でさらしの衣紋抜きと三河芯を標準装備で習いましたので安全ピンでとめているくらいなら、針で縫ってしまったほうが早いわっ!となってしまうのでした。ピンも意外と大きいものがついていて表に響きそうな気もしたり・・・正絹の長襦袢だと穴が心配だったり・・・ほんとうに1度こっきりです(笑)以来、便利グッズのようなものは口コミで評判の良いものでも、お店で現物を見てから確認して購入を決めています。
♥美容衿・ベスト1/美容襟」を使っています。出来上がっている襟を載せて着るのですが、私はこの襟の上にハギレや手拭いなどザクザク縫って半襟にしています。洗濯も単独で洗えて便利です〓
♥サッシュベルト/ワースト1というか、持ってこられると使えないのがサッシュベルトです。あれはゴム部分がきちんと体に合っていてこそのものでしょうけど大抵は伸びきっているものを持っていらっしゃいます。ゴム部分が弱いのかもしれません。しかも滑る!さらにおはしょりのうまく直せない!これだけの普及率(着付け教室で販売してる)にしては使いにくいアイテムの一つです。
♥サッシュベルト/ベスト1・通っていた着付け教室の初級コースで採用されていたのですが、あまりの便利さに腰紐だけで着られるようになっても愛用しています。使い方は上記URLのページで紹介されているとおりなのですが、きれいに着るにはもうあとひと手間ふた手間やコツがいります。(クリップを留めるときに衿を下に引っぱり気味にする、下前の衿先を留めたあとお端折を折り上げて挟み込む、など。)
でも、紐+伊達締めで着るよりも、うんと楽にきれいに着られます。
メリットは
1) 着る時間が短縮できる。
2) 衿元が着崩れない。
3) 紐が1本省略できるので着心地が楽ちん。
4) お端折のモコモコの処理が簡単ですっきり。
5) 背中や脇のシワもすっきり。