尺取虫のブランド戦略

以前にも紹介した本で国内企業でグローバルなプレミアムブランドに昇格できそうな会社の候補としてMazdaが挙げられていました。
ブランド戦略で生き残る道
具体的な戦力として商品の中身を充実させながらクルマのモデルチェンジのたびに、ベースモデルの価格は前のモデルの価格を踏襲し、上のグレードの価値と価格を引き上げるという戦略を進めようとしています。きっかけになったのはCX-5ですがCX-8なども同じような戦略で価値を引き上げようとしており、過去の同じような事例としてはAudiがあります。Audi自体はVWの兄弟ブランドですが約30年の間に段々と価値を上げ続け御三家に昇格していった背景があります。日本のブランドではそういったチャレンジで昇格していった事例はあまりないと思いますので挑戦に期待したいなと思います。
　ただこの戦略で忘れてはいけないのは工業製品があるが故に商品の実力が伴うことも重要だということです。値段に対して提供できる価値や思想が妥当と感じるか、共感できるものでなくては売れないはず。消費活動での感情的な部分をいかにものにできるかというところにかかっていそうです。　今までもすでにディーゼルエンジンで低圧縮比を実現してきましたがついにガソリンエンジンでも次のアクセラから予混合圧縮着火を使用した世界初のエンジンを搭載してくる予定とのこと。　世界初、世界一のというような挑戦には心惹かれるものがあり、応援していきたいと思います。