
飛ぶ能力を捨てて車にもひかれてもびくともしない強さを身につけたアイアンクラッドビートル。メカニズムを解明してきた記事がNatureに載ってます。カブトムシではある飛ぶための内側の羽が無く、かたい羽根部分が開かずに骨格になっているのが特徴。カブトムシの羽の接合部は、凹形がはめ込まれて閉じている構造ですがアイアンクラッドはこの凹凸のはめ込みが二つあるのが特徴。背中側と腹側の外骨格を接合する部分も外れにくい形状となっており徹底的に守りを固めるうちに進化したのではとの予測。詳細な構造解析では外殻部分では薄い層が多数積み重なった構造をしていて実験ではなんと体重の約39000倍に相当する荷重に耐えられるそうです! 人間など脊椎動物は無い骨格に筋肉をつけて動かすやり方ですが昆虫は外側を囲う構造。外側を構造物で強固にするというのは乗り物や建物では普通なことなのでバイオミミクリーとして活用できる可能性がありそうです。
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