Takekida's log

千里の道も一歩から

一瞬にかける青春

2009-09-19 15:46:32 | Books
シルバーウイーク1日目は気持ちの良い秋晴れ。近くの小学校では運動会開催中で風にのって声援が聞こえてきます。

午前は久しぶりにロングライドへ。最高気温30Cながら湿気の無い空気は最高の気持ちよさでした。今日は20歳代最後の日。何事もなく平和に過ごせることに感謝したいと思います。

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)
佐藤 多佳子
講談社

このアイテムの詳細を見る


佐藤多佳子さんは「しゃべれどもしゃべれども」、「黄色い目の魚」等が記憶があります。「一瞬の風になれ」は陸上(短距離)にかける高校生を描いた青春小説。
あらすじ・・・主人公である新二の周りには、2人の天才がいる。サッカー選手の兄・健一と、短距離走者の親友・連だ。新二は兄への複雑な想いからサッカーを諦めるが、連の美しい走りに導かれ、スプリンターの道を歩むことになる。夢は、ひとつ。どこまでも速くなること。信じ合える仲間、強力なライバル、気になる異性。神奈川県の高校陸上部を舞台に、新二の新たな挑戦が始まった――。

はっきりいって陸上というのはマイナーですがこうして題材として取り上げられると新鮮な感じがします。 陸上とそしてちょっと恋愛もという内容ですが恋愛の比率は低く、タイムを狙う競技をストイックに描いています。
主人公の胸の中を語る部分が口語調で描かれていてやや普通の違った雰囲気ですがそれが逆に味が出て主人公への感情移入を楽なものにしてくれます。
また風になる瞬間の競技シーンも手に汗を握る描写。スローモーションのように感じる感覚と一瞬で終ってしまう儚さというのがうまく表現されているかと思います。
小説自体は全部で3冊の長編ですがテンポも良く読めるのであっという間でした。


この本で書かれていたことで印象的だったのは「努力しても結果が出せるとは限らない。ただ、努力をしなければ結果は出ない。だから日々、努力するんだ。」という(趣旨の)言葉。スポーツで上を目指していく時の本質を突いているような気がします。力を蓄えて試合で試す。スポーツはそれの繰り返しです。結果が出ようとも出なくとも自分を信じていくこと。仕事も似たようなものがあるのかと感じます。
いつチャンスが訪れても良いように日々を積み重ねること。
トライアスロンに関しては今年は国体は補欠で日本選手権もあと3人の厚き壁に阻まれましたがまた目標を設定して歩んでいこうと思います。
Comments (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Venus -愛と美の神- | TOP | 節目を感じて »
最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
20代 (くら)
2009-09-19 19:53:35
最後の夏(秋?)ですか。
おめでとうございます。
なにやら感慨深い気分になりますか?
返信する
新たな一歩 (たけきだ)
2009-09-20 23:21:32
ありがとうございます!
感慨深いというか納得いくものを残せていないだけにまだまだ不完全燃焼です。これからもチャレンジの日々、お互い頑張りましょう!!
返信する

post a comment

Recent Entries | Books