台風一過の青空。風は強かったですがからっとして気持ちの良い青空でした。
あまり秋らしい日がなかったのですがこれからは一気に冬の足音が聞こえてくる季節となりそうです。
成長するというのは子供だけの特権ではなく大人も常に意識していくもの。○○に学んだとか××さんに影響を受けた、△△に学ぶなどおとなになってからも日常的に大きな影響を受けていることは多くそういった意味ではおとなになってからもいくらでも成長の余地は残されているといえるでしょう。ただあまりポジティブなイメージがないのは大人になってからは衰退と表裏一体であるから、新しく始めたりということは少なくどうしても成長する、感じることが難しいということも挙げられると思います。この本はそんなおとなの成長について発達心理学という観点から分析した本です。
まずは成長する、発達するための根幹にある自己肯定感を持つというのはどういうことかといえば知力ということではないと思われます。分野にもよりますが仕事でも常にIQのような知性のある人が成果を上げるのではなくむしろEQといったような社交性やつなげる能力が威力を発揮することが多いです。特に複雑化した社会では自己完結しない事象が多いので一人相撲というよりは如何につなげて相乗効果を出していくかということにあるのでしょう。自己肯定感という面で言えばそういったまとめ能力ではなく一芸に秀でている、この分野ならば自信があるというものを持っている人は強いようです。この分野であれば役に立てるというような自負を持つことが出来るからと思われます。
ただこういった今のおとなは大きく挙げられるのが戦後からの社会環境の急速な変化です。女性が仕事を持つようになったことで旧来の男は仕事、女は家事といった単純な役割分担ではやりきれなくなってます。多産短命だった昔とは異なり、高齢化に伴って子育て後の女性、退職後の男性は次なる生きがいを見つける必要が出てきました。 こういった社会変化に対して昔のようにこう生きればよいのだというモデルはまだないです。
であるからこそ社会に流されるのでなく自分は何を求めているのか、何が生きがいなのかというアイデンテイティを探求することが発達するための課題となりそうです。
この本で主張しているのは2点、
1.ジェンダーに縛られないワークライフ(仕事、家庭、趣味)バランス、生活体験をもつこと。
2.幼弱衰老者に対するケアの心と力を持つこと
です。
1.はいうまでもなく共働きが当たり前の時代であり、女性も子育てがあっても定職を持っている人の方が人生一貫して満足度が高いということがわかってます。これは子育てだけでなく仕事が自己実現の場として機能するからでしょう。男性も子育てや趣味等に伴う社会活動、地域活動に積極的に介在する方が人生に対する満足度が高くなります。どうやら○○一筋というのはやっぱよくなくて2足のわらじをはく方が人生としての満足度は高くなるし、上手くいくことが多いようです。 マラソンでもアマチュアの社会人アスリートが活躍していることもあったりしますが草鞋ならぬ人生の柱を2本以上持つというのは重要だと思います。
2.に関してはなんとなくは思っていたことですが全くその通りだと思います。特に今まではケアの役割は女性が担ってきたわけですがこれからは相互に対等にという時代になっていくことでしょう。
あまり秋らしい日がなかったのですがこれからは一気に冬の足音が聞こえてくる季節となりそうです。
おとなが育つ条件――発達心理学から考える (岩波新書) | |
クリエーター情報なし | |
岩波書店 |
成長するというのは子供だけの特権ではなく大人も常に意識していくもの。○○に学んだとか××さんに影響を受けた、△△に学ぶなどおとなになってからも日常的に大きな影響を受けていることは多くそういった意味ではおとなになってからもいくらでも成長の余地は残されているといえるでしょう。ただあまりポジティブなイメージがないのは大人になってからは衰退と表裏一体であるから、新しく始めたりということは少なくどうしても成長する、感じることが難しいということも挙げられると思います。この本はそんなおとなの成長について発達心理学という観点から分析した本です。
まずは成長する、発達するための根幹にある自己肯定感を持つというのはどういうことかといえば知力ということではないと思われます。分野にもよりますが仕事でも常にIQのような知性のある人が成果を上げるのではなくむしろEQといったような社交性やつなげる能力が威力を発揮することが多いです。特に複雑化した社会では自己完結しない事象が多いので一人相撲というよりは如何につなげて相乗効果を出していくかということにあるのでしょう。自己肯定感という面で言えばそういったまとめ能力ではなく一芸に秀でている、この分野ならば自信があるというものを持っている人は強いようです。この分野であれば役に立てるというような自負を持つことが出来るからと思われます。
ただこういった今のおとなは大きく挙げられるのが戦後からの社会環境の急速な変化です。女性が仕事を持つようになったことで旧来の男は仕事、女は家事といった単純な役割分担ではやりきれなくなってます。多産短命だった昔とは異なり、高齢化に伴って子育て後の女性、退職後の男性は次なる生きがいを見つける必要が出てきました。 こういった社会変化に対して昔のようにこう生きればよいのだというモデルはまだないです。
であるからこそ社会に流されるのでなく自分は何を求めているのか、何が生きがいなのかというアイデンテイティを探求することが発達するための課題となりそうです。
この本で主張しているのは2点、
1.ジェンダーに縛られないワークライフ(仕事、家庭、趣味)バランス、生活体験をもつこと。
2.幼弱衰老者に対するケアの心と力を持つこと
です。
1.はいうまでもなく共働きが当たり前の時代であり、女性も子育てがあっても定職を持っている人の方が人生一貫して満足度が高いということがわかってます。これは子育てだけでなく仕事が自己実現の場として機能するからでしょう。男性も子育てや趣味等に伴う社会活動、地域活動に積極的に介在する方が人生に対する満足度が高くなります。どうやら○○一筋というのはやっぱよくなくて2足のわらじをはく方が人生としての満足度は高くなるし、上手くいくことが多いようです。 マラソンでもアマチュアの社会人アスリートが活躍していることもあったりしますが草鞋ならぬ人生の柱を2本以上持つというのは重要だと思います。
2.に関してはなんとなくは思っていたことですが全くその通りだと思います。特に今まではケアの役割は女性が担ってきたわけですがこれからは相互に対等にという時代になっていくことでしょう。