
![]() | 発達障害 (文春新書) |
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文藝春秋 |
ここ数年でサイコパスと並んで犯罪やドラマなどで取り上げられるようになったことから社会的な注目も浴びてきているASD(自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠如多動性障害)に代表される「発達障害」ですが実は誤解も多く、実際には間違った診断が行われたりただコミュニケーションが苦手なだけの人が発達障害では?と悩んで受診するような例=「発達障害化も居sれない症候群」も増えているとのことです。 筆者はADHDの専門外来を開いている経歴からASD、ADHDの差異や定義をきちんとし直すのと同時に具体的な症例や歴史上の人物の事例を紹介することによって「正しく」理解してどのように向き合えばよいのかというのを解説した本です。
勘違いしてはいけないのは発達障害であっても芸術家、科学者として大成する人(ex.アンデルセン、大村益次郎の紹介あり)はいるわけなので人間としての多様性として受け止めるべきことなのだと思います。ASDは人口の1%、ADHDは~10%とも言われるわけなので各クラスに1、2人いてもおかしくない病気なわけです。
ASDの特徴としては
他者との感情的な接触の欠如
自分で決めたことに固執する欲求、こだわり
言語の障害(おうむ返しを繰り返したり不自然なしゃべり方)
知的な遅れ
物の操作への固執
高いレベルでの視空間スキル/記憶
魅力的で知的な風貌
ADHDはASDの10倍の確率。
多動性・衝動性・不注意が特徴で第3者的に言ってしまえば「落ち着きがなく、ミスが多い」という症状になります。
ADHDとASDの区別には同一性へのこだわりがあるかないかということにありますが見かけ上(外部から見ての最終行動)は似通って見えるそうです。
とのこと。症状によっては多少トラブルあっても変わり者とのことで周辺の配慮で普通に生活をしているケースは多いようですが特に社会人となるとそうもいかずトラブルになる事例が増えているようです。特に衝動性に関しては中々直すのが難しいとのこと。
この本ではデイケアを用いた症状の提言の取り組みなども紹介されています。また筆者が最後に指摘しているようにほかの病例で診断されて効果のない治療を続けている事例もあるとのことでまずは専門外来に行ってみるべきなのでしょう。
ただこれらの障害は生まれながらのものなので大人から発症するというものではないそうで自動機から賞状というものは少なからず出てくるようです。そこらへんが単なるコミュニケーションの不十分さなどとは異なる点です。正しく知って正しく向き合うこと。難しいところですがこれから求められることです。 個人的にはASDはともかくADHDの方は結構見過ごされがちなのかと思っています。
個人的に思うのは人間界でのパラダイムシフトはこういう異端者とも言われる人から逆に起こることが少なからずあるのではないかと。
何かの能力に長けることでその分野の担うことがあると思うのです。
であるからしてやっぱきちんと社会として向き合うべきだと思いますし偏見はNGだと考えます。
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