今月、ベストアルバム「my back tracks」を発売して活動を休止するthe★tambourines(以下タンバリンズと表記)。それを記念して?全アルバムレビューのようなものをやってみようかなと思います。ハイ、自己満企画ですw
まず、タンバリンズって誰?という人も多いと思うので、軽くご紹介。
公式ページはコチラ→http://www.the-tambourines.com/
GIZA studio所属の4人組バンドです。メンバーは以下の通り。
・松永安未(vocal/作詞/たまに作曲)
・麻井寛史(bass/作曲/アレンジ)
・亀井俊和(drums)
・岡田達也(Engineer)
4人組ですが1人はエンジニアさんなので、ギターパートは他の人に頼んだりすることが多いですw
が、カタチだけのバンドが多いビーイングGIZAの中では珍しく、ちゃんとバンドしてるんです!1st・2ndアルバムでは他者作曲・編曲の曲も多いですが、3rdアルバム以降はほとんどの曲の作曲・編曲をメンバーだけで担当(作詞は全曲松永さんが担当)。しかもちゃんと生バンドサウンド。って、それフツーじゃんってつっこまれそうですが、ビーイングGIZAでは結構珍しいんですよこういうバンドw
「ポップ×キュート×ハッピー+センチメンタル」。それがタンバリンズの基本スタイルです。「easy game」に代表されるように、アップテンポで疾走感あふれるポップソングが主軸、かな。そんな親しみやすさと共に、GIZAにしては珍しく渋谷系っぽいオシャレ感も持ち合わせているのが、このバンドの素晴らしいところかなと思っていたりします。
あとは、松永さんの優しくソフトかつ芯のあるきれいな歌声、そしてしなやかさと強さと儚さを感じさせてくれる歌詞もポイントかなと。
それでは、タンバリンズ全アルバムレビュー、スタートです。
ディスコグラフィーページから全アルバム、全曲試聴ができますので、ちょっとでも気になった方は是非。
1st album「my back pages」(★8点)2002.4.17 Released.
1. easy game 2. stay young 3. 真夜中気づいたfunny love 4. クローバー 5. live flower(album mix) 6. hijack brandnew days 7. star 8. my back pages
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
シングル曲4曲を含むミニアルバム。後の作品と比べるとアメリカンポップ臭が若干強いけれど、根幹にあるポップさはこの頃から健在。
1stということもあって、タンバリンズの特徴のひとつである"独特のユルさ"があまり感じられず、どちらかというと逆にいっぱいいっぱいな感を受けてしまうかなぁ。ただ「hijack brandnew days」なんかはそれが良い方向に働いているし、「easy game」なんかはデビュー曲にしてポップなタンバリンズの方向性がほぼ定まってるし、これはこれで1stらしくていいんじゃないかと思います。個人的には「stay young」が一番好きですね。ABメロの気怠い感じがいいです(笑)。
あとは松永さんが作曲した曲にも注目。「live flower」「my back pages」の2曲を担当していますが、「live flower」は独特のメロ運びが心地よいバラード、「my back pages」に至ってはシングルにしてもいいくらいのポップな曲でかなり良いです。ライナーノーツでは麻井さんも大絶賛していたりします。
2nd album「dizzy season」(★8点)2003.4.23 Released.
1. boarding 2. innocent flight 3. アツイナミダ(album mix) 4. wonder boy 5. maybe...still 6. vibes 7. afresh wish 8. fighting girl 9. flash back(mono mix) 10. ending
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
dizzy season=目も眩むような眩しい季節、ということでタンバリンズ夏のミニアルバム。シングルは3曲。
この辺からタンバリンズの"独特のユルさ"が出始めていて、特にコレがイチオシ!というほどの名曲はないものの、全曲ポップで爽やかで、夏にピッタリのアルバムに仕上がっています。個人的にはシングル曲よりも「innocent flght」「fighting girl」あたりの軽快ポップや「maybe...still」のミディアムバラードが好きです。徳永暁人さんが作るシングル曲も悪くはないんですが、どうもシングルっぽくなく、チョイ地味かなーという気もする。
この辺から麻井さん作曲の曲が少しずつ増えていき、タンバリンズのカラーが確立していきます。
3rd album「home again」(★9.5点)2003.11.26 Released.
1. home again 2. ミエナイ明日 3. あわゆき 4. everything is nothing 5. jumping on the running train 6. your hands 7. spirit beat 8. anyway
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
夏を意識した2ndから一転、冬の暖かさを意識したかのようなアルバムになっていますが、これが傑作!
1曲目からいきなり名曲だもんなぁ。「♪return to home again」と優しく歌う松永さんの歌声が映えるスローバラード。作曲も松永さん自身が担当。1曲目からバラードかよ、と思われるかもしれませんが 1曲目に相応しくないかというとそんなことは全くなく、このアルバムを象徴する1曲。
もう一つの松永さん作曲の「あわゆき」もこれまた名曲なんだよなぁ。ホント、5th以降のアルバムで作曲しなくなっちゃったのが勿体なく思えてくる。
他にも、切ないサビメロが随一な「everything is nothing」、暖かいバンドサウンドが心地よい「your hands」などなど良曲揃いだし、最後はタンバリンズ節なアップナンバー「anyway」で〆、というのもハナマル。アルバム1枚通じて非の打ち所が無いです。素晴らしい。
4th album「sounds good~日めくり写真~」(★7.5点)2005.11.02 Released.
1. don’t stop music 2. 夜ふかしランデヴー 3. never ever 4. 春・夏・秋・冬 5. 色 6. letter 7. セカイのつづき 8. photograph 9. とおいまち 10. ネバーランド 11. うたたね
※青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
3rdアルバム以降リリースが停滞し、ついにGIZAお得意のいつの間にかフェードアウト!?・・・とか心配してたらちゃんとシングル・アルバムと出してくれて当時はホッとした記憶があります(笑)。前作から2年ぶりのアルバムは、タンバリンズ初(にして唯一)のフルアルバム。と言っても全11曲なのでそんなにフルアルバム!って感じではないです。お値段も2500円と普通のフルアルバムより若干安め。
今作は、タンバリンズの持ち味である独特の「ちょっとしたユルさ」をこれまで以上に前面に押し出した、今までのタンバリンズ像を残しつつも新たな一面も見せたりしているアルバム、と言えばいいのかな。松永さんのソフトなボーカルを生かした、ユルさをいつもより前面に押し出している楽曲が多めになっています。
が、ぶっちゃけて言ってしまうと、フルアルバムでこの路線ってのは若干ミスチョイスだったかなという気が。タンバリンズ節の爽快アップテンポが「don't stop music」「ネバーランド」の2曲しかなくって、後は全部バラード~ミディアムテンポの曲ばかりなんですよね。アルバム全体で見るとちょっと中盤タイクツかなぁ・・・と思わないでもない。
とはいえ、1曲1曲のクオリティは悪くないです。「夜ふかしランデヴー」「色」「とおいまち」あたりのポップで楽しい感じはさすがタンバリンズだし、松永さん作曲としては最後の曲となった「セカイのつづき」も心地よいメロディーが個人的にはかなりツボ。
そしてラストの「うたたね」もとてもいいリラックス感。地味だけど、ほんわかと、やさしい感じが出ていて良いです。
とまぁこんな感じで、1曲1曲で見てみると結構イイ曲多いんですけどね。もうちょっとパンチのある楽曲があれば良かったかな、と。
それか、フルアルバムじゃなくてミニアルバムだったら良かったのかもな・・・(笑
5thアルバム~ベストアルバムは次回!
・・・字数制限で乗っけられなかったorz
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