このダミーロード電力計は、HFおよびVHF周波数帯のRF電力測定に非常に役立ちます。最大5Wまでの読み取り、50Ωのロード抵抗を内蔵し、50Ωのダミーロードとして使用することができます。1つのスケールを使用して3つの範囲が測定でき、各範囲は次の低い範囲の10倍のフルスケールに設定されます。 フルスケールは50mW、0.5W、5Wの電力に相当します。有用な読み取りは1mWまで可能です。
組み立て
回路の最も重要な部分は、R1、R2、R3の入力アッテネータの直列抵抗ネットワークです。これらの抵抗器は非誘導性でなければなりません。ワイヤー巻線タイプは適切ではありません。R1は68Ω、2Wの2個の抵抗を並列に使用すると最も良好です。 R2は18Ωと27Ω(両方とも0.5W)を並列接続し、R3は2本の10Ω、0.5Wの抵抗を並列に接続することができます。入力とコンポーネントR1、R2、R3、S1、D1、C1、C2の周辺のすべての配線はできるだけ短く接続してください。 S1には物理的に小さいスイッチを使用してください。 金属ケースにすべてを取り付けることをお勧めします。金属製のエンクロージャーはスタイルをよく見せ、RFを外部に放出しにくくします!
グランド接続も短くする必要があります。適切な抵抗R4とR5を直列に接続した直流のマイクロまたはミリアンペア電流計を使用して、フルスケールで約2ボルトを読み取ることができます。電流計の内部抵抗は2KΩ以上でなければなりません。ダイオードD1の順方向電圧降下は低く、ショットキー型またはゲルマニウム型のいずれかでなければなりません。プロトタイプでは、BAT85ショットキーダイオードを使用しました。
較正
正確な測定値を得るには、測定器を較正する必要があります。キャリブレーションには、50Ωの負荷に最大50mAを供給できる安定した可変低電圧DC電源が必要です。デジタル電圧計を使用して、印加されたDC電圧をパワーメータで読み取ります。 電圧をテーブルの値に調整します。dBm(1mWに比較した電力比 - より一般的には0dbmとして知られています)またはmWで、パワーメータのスケールにマークを付けることができます。最も敏感な範囲でのみ校正が必要です。
表1 :較正データ
入力DC電圧(Vdc) |
電力(mW) |
電力(dbm) |
0.316 |
1 |
0.0 |
0.447 |
2 |
3.0 |
0.548 |
3 |
4.8 |
0.707 |
5 |
7.0 |
0.837 |
7 |
8.5 |
1.000 |
10 |
10.0 |
1.410 |
20 |
13.0 |
1.730 |
30 |
14.8 |
2.000 |
40 |
16.0 |
2.240 |
50 |
17.0 |
表1は、式:Vdc =√(2RP)から導出され、ここでRは50Ω、Pは電力。
ダミーロード
ダミーロードとは何ですか?ダミーロードは、アンテナの非放射代替物です。RFテスト中にアンテナの代わりにダミーロードを使用する理由はいくつかあります。 まず第一に、ほとんどの国では、バンド内の他の無線局に妨害を与える場合、送信機をテストするために信号を放射することは違法です。 別の理由は、送信機をテストしたいからといって、帯域内の他局に妨害を引き起こすのは礼を失しているということです。プッシュ・トゥ・トーク・ボタンを押して他のステーションを妨げるのではなく、それよりもむしろダミー・ロードに繋ぐことで静かに送信試験をすることです。
送信機のテストにはダミーロードを使用するというのにはまた、非常に優れた技術的な理由もあります。 送信機のテストと調整を理解するために必要な一定の条件を一貫して提供するにはアンテナはあまり信頼できません。 間違っていることがなくても測定値が、送信機のマニュアルに記載されている仕様と一致しない場合はあります。
**このテキストは私が個人的興味で翻訳したものです。出典は下記のウェッブページです。
https://www.circuitlib.com/index.php/schematics/product/56-simple-dummy-load-power-meter/category_pathway-30
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