昨日は サムライジャパンの大活躍で、
この原稿も書いてたんだけど・・ 途中で放置プレーに・・ (反省中)
ということで、一日遅れの記事アップですが・・
今回は話題沸騰中の「小惑星探査機 はやぶさ」のお話です。(^O^)/
はやぶさは2003年5月9日に打ち上げられ、2005年11月に小惑星「イトカワ」に
着陸を行い、そして離陸!! 管制塔では喚起の渦に巻き込まれた時、はやぶさに
最初の試練が待ち受けていたのです・・
着陸の際に燃料が漏れ、離陸後にその燃料の噴出反動が、はやぶさに外力として
加わり姿勢が乱れ・・ 結果、行方不明に・・ そう・・ 行方不明なんです・・
宇宙で一人ぼっち・・
これは予算や軽量化の関係で、指向性の高いアンテナを衛星に固定で設置していた
関係で、衛星の向きが変わると地球からの通信が途絶えちゃったって事で・・
ここで、奇跡が起きました・・
行方不明になった7週間後・・ 偶然に弱い電波を傍受したのです・・
でも・・ その電波は数秒で途切れ・・
JAXA(宇宙航空研究開発機構)のスタッフは嘆願しました!
「はやぶさ! どこにいる! 返事をしろぉ!!」
すると、その呼びかけに答えるように数秒後に弱い電波が・・ (^O^)/
つまり、はやぶさは、姿勢制御もできず、くるくると回転してたのです
そんなとき、偶然にアンテナが地球を向く時が、数秒発生し、
ほんとに、その瞬間に偶然数秒通信ができたのですね!
通信はまた途切れます・・
でも、JAXAのスタッフは、通信が続く数秒間に収まる短いコマンドを考え
打ち込み・・ 数秒の通信可能な時に送信し、その行為を何度も何度も繰り返し・・
やっとの思いで、はやぶさの制御を取り戻したのでした(^O^)
これって、はやぶさが「たすけて!! たすけて!!」って言っていたのでしょう
そんな、思いが・・ そんな強い気持ちが、地球に届いたのだと感じています。
そうなんです・・ はやぶさ君には命があったのです・・ ♪
いや・・ 私はそんな風に感じちゃいました。(笑)
車やオートバイに乗っていると、その車やオートバイに命があるように感じる事って
ありませんか? なんか、話しかけると答えてくれる・・
そりゃ、ただの機械です・・ でもね・・ それもロマンやん♪
ということで、奇跡的にも再発進が可能となり、地球への帰路につき、
2010年6月13日に地球に帰還したニュースは日本だけでなく世界中でも報道され
ご存知の方も多いと思います。
まさに、日本の偉業ですよね♪ ニッポン万歳!です!
この感激が、サムライジャパンにも伝わって、昨日の劇的な勝利 (゜_。)\(--;バキ
いや・・ そんな風にも思っちゃいました(笑)
というか・・7年もですよ・・ 7年もの間、頑張ってたんですね・・
その間に、はやぶさに何が起こって、どのように対処したのか?などは
ネット上で色々ありますので、そちらをご参照していただくとして・・
(書き出したら、ここのスペースでは収まりませんから)
ほんと・・ 宇宙に出る! って事には、2重3重・・いやそれ以上の
リカバリーの方法を検討し、システムとして実装しているのですね・・
これは、ビジネスの世界でのソフトウェア設計やハードウェア設計では出来ない事
であり、ほんとにエンジニアの心をくすぐられる内容でもありました・・
(うっ・・ 私・・ エンジニアだったんだ・・ 大汗;)
特に、12機のアポジモータが全て稼動しなくなって、イオンエンジンだけで
帰還する状況に陥り、そのイオンエンジンも次々に故障し・・
でも、壊れた複数のエンジンの壊れていない部分を繋ぎ合わせ、
稼動できるエンジンを作っちゃった・・ って すごすぎませんか?
地球からの制御コマンドを送信して、無人のはやぶさで改造したんですよ!
ここも奇跡ですよね
やっぱり、はやぶさ君が命を持っているって思っちゃいます!
「絶対に地球に! 日本に!帰るんだ!!」って、はやぶさ君の思いを感じさせます。
そうそう・・ イオンエンジンってNECさんが開発されたそうですが、
そのエンジン出力って・・
1円玉を浮かす事ができるかできないか・・ 程度・・
そうなんです、1gほどの出力しかないのですよ!
更に、はやぶさのツバサのように見える、太陽電池のパネルも、太陽光を受け
その「太陽光の圧力」も利用って・・ 太陽光の圧力って・・
1ミリグラム/1平方メートル・・ って (^^)ゞ ・・
そんな微々たる推力も利用してたのですね。
なんかなぁ・・ 「できることは全てやろう!」って姿勢・・
これって、大事な事ですね♪
なんか、日常の忙しさにまみれて、時に逃げるような行動を取ってしまう自分に対し、
はやぶさ君は「それじゃイケナイヨ!」って教えてくれたような気がしています。
そんな、はやぶさ君(やっぱり命があるよね!)が、最後の力を振り絞って
撮影した、写真・・
まぁ、地球圏に戻ってきて、最後のミッションである「カプセル」を射出したあと
燃え尽きるしかなかった、はやぶさ君に対し、はやぶさの目にあたるカメラに、
地球を見せてあげたいと、JAXAのスタッフが考え、はやぶさ機内に残った
わずかの燃料を放出させ、ハヤブサの姿勢を変えて撮影した写真を電送させたのが・・
下記の写真です・・
写真入手元:「はやぶさ」最後の力で撮った故郷(読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/picture/yomiuri/life/science/20100614-567-OYT1T00140.html
最後の力を振り絞って・・ 電送の途中で信号が切れちゃっていますね・・
というか、はやぶさ君の目に、最後に映ったのが地球で・・
そしてその地球は、こんな風に見えたんだ・・
この写真を見たときに、涙がこぼれそうになっちゃいました・・
どうですか? すごい写真ですよね・・
・・・
そして、その1時間後に、はやぶさ君は大気圏に突入します・・
この次の写真を、私は直視することが出来ませんでした・・
命が燃え尽きる時の色って・・ 綺麗だな・・
感激をありがとう! はやぶさ君・・
写真入手元:「はやぶさ」大気圏突入、60億キロの旅帰還(読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/picture/yomiuri/life/science/20100613-567-OYT1T00818.html
<余談>
さて・・ このような感動と日本の技術を見せてくれたはやぶさ君・・
その弟の「はやぶさ2」が小惑星「1999JU3」を目指す計画があります。
しかし・・ 今の日本の財政難・・
概算で17億もかかりますが、3000万しか予算が組まれていません。
でも、来年度の予算に計上し、開発を始めなければ、小惑星の「1999JU3」と
地球の位置関係から、計画は中止になってしまいます。
我々の税金は、我々の生活に対し、有効に使用されなければなりませんが
こんな、夢を与えてくれる宇宙開発事業にも、その税金を使って良いのでは?
って思ってしまいました。
はやぶさ君から感動を貰った方・・
もしよろしければ、弟の「はやぶさ2」の予算嘆願署名をお願いいたします(^0^)/
http://www.shomei.tv/project-1562.html
ということで、最後にもう一回! 「ありがとう! はやぶさ君♪」