<ここまでの話>
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・・・・・
サミー曹長がボール2号機のハッチを開けて待っていた・・
エアーノズルを調整しつつ、ボール2号機に取り付く、宇宙空間では小さく見えるボール
ではあるが、近くに寄っていくと思っている以上に大きい・・・
直径10メートルの球体は見方によってはモビルスーツより、威圧感がある。
ハッチを開けて、パイロットが体を乗り出している・・
その人間の大きさと比較する事が出来たとき、初めてその大きさを実感するのだが・・
ついつい、ボールは小さい物と勘違いをしてしまっている。
この勘違いは修正しておかねば命取りにもなる・・ 意識しなければ・・
ボールに入り、コックピットの席に付くと、通信のスイッチを入れた、
「中尉・・ 聞こえるか?」
「・・・ 聞こえてまぁ~す! 隊長!」
「グリフィンには伝えたか?」
「・・・ 伝えたのですが・・ ちょっくら問題が・・」
「なんだ?」
「・・・ いやぁ・・ 艦長にばれちゃったかも・・
無断でボール乗っちゃった・・って・・
まぁ・・ 隊長の声色を真似して、ごまかしたつもりですけど・・
ヤバイっす・・」
「すまんすまん! そうだったな、うっかりしていた・・
通信はサミー曹長に頼むんだったな・・
まぁ・・ 緊急事態だから許してくれ・・
しかし、艦長のお仕置きも、ある意味楽しいかもな♪」
「・・・ そんなぁ・・ たいちょぉ~ いざとなったら、かばってくださいよぉ~・・」
「泣くなって♪ ただ・・ 噂では・・ 怖いらしい・・ なぁサミー?」
サミー曹長が追い討ちをかける
「そうですねぇ・・ 聞いた話ですが、○△ピー♪ が×□ピーピー♪で・・
中尉も大変ですねぇ♪」
「・・・ ええっ!・・ ×□ピー♪が △○ピー♪で、□△ピーピー♪ なのぉ?・・」
「ああ・・放送禁止用語ばかりだが・・ 本当らしい・・ あきらめろ ♪」
「・・・ あ~あ・・ 参ったなぁ・・」
「と・・冗談は置いといて、ボールにエアーを入れる・・ ちょっと通信を切るぞ!」
「・・・ 了解っす・・でも冗談には思えないんだけどぉ・・ 」
コックピット内へのエアーの注入は2段階で実施される。
まずは酸素と窒素の再充填用エアーを注入後、次に水蒸気が混じった人間が必要なエアーを
抽入し完了する・・
これは真空蒸発で、空気中の水蒸気が一気に氷結し冷却される事を避けるためである。
ボールのコックピットにエアーが充填された事を確認し、ヘルメットのバイザーを開けた・・
「サミー・・ すまんな・・ 任務優先だ・・ 」
「良いですよ・・ 仕方がありません・・
というか、回転するコロニーに取り付く自信も無かったですから・・」
「そうだな・・ かなり危険が伴なうな・・
速度をあわせたとしても、コロニーに接した後に急激にかかる重力にボールが耐えれるか?
など、やってみないと解らんからな・・」
「そうですよね・・ あの時ちょっと計算したのですが・・
コロニーは約2分で1周していますよね・・(1分50秒で1Gの遠心力になる・・)
コロニーの直径が6キロメートルだから・・
単純計算すると外周部分は時速 565キロで動いてるんだな・・って・・
ボールのロケットでその速度までは上げることは簡単ですが・・
問題は重力ですね・・ ボールでもフル装備だと49トンです・・
0.8Gだと言っても・・ 」
「まぁ地球の自転速度は赤道上で、時速 1677キロだからな・・
それに比べたら・・ って 比べるのが変だな♪・・
と言うか、大気と慣性力ってバカにならんなぁ・・ 地球って偉大だぜ!
だとしたら 宇宙港ハッチを爆破するしか方法がないか・・」
「そうですね♪ 今、考えると、やらなくて良かったですね♪」
「ああ・・そうかもしれんな・・
それで・・ お目当て、ってのは、ショップ528なんだろ?」
「さすが、大尉ですね♪ サイド5の28バンチって言えば、ショップ528ですね
実は、戦争前に注文したのですが、戦争になっちゃって・・
入金したお金も返ってきませんし・・ 更に・・ ちょっと訳があって
きっと、この戦争が終ったら、発売中止になっちゃうだろうな・・って物で・・」
「発売中止になる物って・・ それはレアだが・・ 一体物は何だ?」
「ジオン軍ウェーブのフィギアです・・ 限定生産物なんです・・
また・・ ショップ528オリジナルで、キシリアモデルもあるんですよ・・」
「なるほど・・ 憎っくきキシリアかぁ・・そいつは確実に超レア物になるな!・・
マニアには政治など、関係ないからな・・
よし・・ なんとか・・次の索敵プランに入れておくから安心しろ!!・・」
「ほんと・・ 宜しくおねがいします・・」
通信のスイッチを入れる・・
「中尉・・ 聞こえるか?」
「・・・ ミノフスキー粒子が一杯で、なんにも聞こえませぇ~ん・・」
「なんだ・・ まだ落ち込んでるのか?」
「・・・ そりゃ、落ち込みますよぉ・・ 」
「まぁ・・ 艦長には私からも伝えておくから、元気を出せ!」
「・・・ たのみますよぉ・・ たいちょぉ・・ 頼りにしてますよ・・」
「ああ・・ 解った、解った・・ で・・ ジムの手配はどうなった?」
「・・・ スクランブル待機中のリンちゃんとミィちゃんが、29バンチの残骸の陰に
向かっているとの事です・・
見つかっちゃまずいので、10バンチを29バンチで隠れる方向から来るよう
伝えておきました・・」
「そうか・・ 了解した・・ じゃ・・ 10バンチに行くぞ!
近辺に浮遊する残骸から、適度な大きさの残骸を探してくれ! 偽装するぞ!」
「・・・ 了解っす!」
ヒロ中尉が隠れ蓑になる残骸を探している間にグリフィンとの回線を開いた、
「こちらベリーワン ボール2号機ワサビィだ・・ グリフィン聞こえるか?」
「・・・ こちらベリーベース、オーリンよ! ベリーワン 感度よろし!」
「エマージャンシー対応、感謝する、ベリースリーとベリーフォオの位置情報を教えてくれ!」
「・・・ 現在、29バンチコロニーの手前 1000と言ったところかしら?」
「そうか・・ じゃ、29バンチに到着したら、そのまま10バンチの見える位置で
待機するよう伝えてくれ・・ ただし異変を察知したら、自分の意志で行動しろ!
とも伝えてくれ・・ 連絡できない可能性もあるからな・・」
「・・・ 解ったわ・・ 無理はしないでね・・」
「いつも優しいね♪ サンキュー♪・・
でな・・ 物は相談なのだが・・
私のジムコマンドは、既にユカ少尉がスクランブル体制で使ってるだろうが、
ヒロ中尉の212が残っている筈だ・・
212号機を、29バンチまで持っていけないだろうか?」
「・・・ またぁ・・ 難しい事を言うわね・・艦長に相談ね・・」
「ああ・・ 頼む・・ 方法は任せる! MSが必要になるかもしれん・・」
「・・・ ☆ ピー♪ ★・・ ガ・・ガ・・」
ん? どうしたんだ・・
「・・・ あらあら? 大尉どうしたのぉ? さっきは中尉の声がしたと思ったのだけどぉ・・」
「かっ・・ かんちょぉ・・ いや・・ その・・
ちょっと、リクレーションにと、中尉の物真似を取得中でありまして・・
良く似てたでしょ♪ 」
「・・・ ふう~ん・・ そうなんだ・・
じゃあ・・ 今度みんなに公開しないといけないわね♪」
「いや・・ まだ 修行中ですので・・ まだまだ人前で披露することは、疲労するだけで・・」
「・・・ オヤジは良いから・・ で・・ 212号機を搬送したいって?」
「は・・ ハイ! 出来れば搬送していただければ・・と・・」
「・・・ そんなの簡単じゃないの? ヒロ中尉に搬送させれば良いのでは無いかしら ♪」
「いや・・ その・・ 中尉は・・
あっ・・そうそう、あのエマージャンシーコールを聞いて、ヒロ中尉は『これは一大事!』と
急いでこちらの空域に向かい、先ほど到着したところで・・ 現在ボール3号機に搭乗中です。」
「・・・ へぇ・・ どうやって? そちらに移動したのかしら?」
「まぁ・・ ミサイル発射管からでも、飛び出した・・のかなぁ・・」
「・・・ まぁ凄いわね! ねぇクロヒッツぅ・・聞いた? ヒロ中尉って、ミサイル発射管から
ロケット人間技ができるんだって!」
「いや・・ そうかも・・と言っただけで・・ 出来るとは・・」
「・・・ うるさいわね・・ 出来るわよね・・
で・・中尉が出来るなら、もちろん隊長の大尉だって出来るわよね♪」
「いや・・ あの・・ 」
「・・・ 出来るわよね!!」
「は・・ はい・・」
「・・・ まぁ素敵!♪ 今度見てみたいわ♪」
鬼だ・・ ドSだ・・ さすが艦長だ・・ 参った・・
「・・・ じゃ・・本題ね ユカ少尉はエマンジェンシー待機で、
クマ軍曹が現在自機の調整中でカーゴデッキにいるわ・・
オーリン曹長はオペレータとセカンドパイロット待機をお願いしているので・・
・・・ちょっと待ってね・・ なんとかするわね・・
方法が決まったら、また連絡するわね・・
で・・ 2人揃って、ちゃんと帰ってくるのよ 解ったわね!」
「イエス! マム! 了解です! 212号機の件は宜しくお願いいたします! では!」
通信を切った瞬間に、ヒロ中尉からコールが飛び込んだ!
「・・・ たいちょぉの ばかぁ~ だめじゃん! だめじゃぁん!!」
「えっ・・ そうか? 上手く行ったように思うが・・」
「・・・ もう・・ 最後の言葉聞きました? 2人揃って帰って来いって・・」
「ああ・・ 優しい方ではないか・・」
「・・・ 違うっすよぉ・・ 私達に・・『逃げんなよ!』っていってるんッスよぉ・・
ああ・・ ミサイル発射管から打ち出されちゃったら、どうするんですかぁ・・」
「いやぁ・・ あれはギャグだろう・・」
「・・・ ギャグが効いたら苦労は無いっす・・
クロヒッツ少佐にも話を振ってたじゃないっすかぁ・・
たいちょぉも一緒っすよぉ!」
「まぁ・・ そのときはそのときだ・・
とにかくこれで、ヒロ中尉がここにいてもおかしくなくなった・・ そうプラスに考えよう・・
ところで・・ デブリはこれだな・・」
と・・中尉が運んできたデブリを見る・・
マゼラン級宇宙戦艦の側板だ・・30メートルほどあるので、
ボール2機ががすっぽりと隠れる事ができる・・
「・・・ あ~あ・・ 帰りたくないなぁ・・
中年のオッサンの気持ちが、ちょっと解ったような・・」
「まぁ、どうのこうの考えても、仕方が無いだろ・・」
ボールのマニュピレーターで側板を掴み、10バンチコロニーに向け軽くロケットを吹かした・・
あとはゆっくり流れるだけだ・・
「・・・ 責任とってくださいよぉ・・」
「ああ・・ 解った解った・・ 」
我ら2機のボールは、徐々に10バンチコロニーに近づいていった・・・
コロニーにはケツから近づくのがセオリーだ・・
コロニーは宇宙放射線を避けるために、ケツを太陽側に向けるよう挙動する・・
つまり、ケツから近づく事は、太陽を背にして近づく事になり、サーマルセンサーに
発見され難い利点があるからだ・・
そのため、レーダなどでの探索が強化されている・・
(ミノフスキー粒子の散布は逆に異変と取られ警戒される)
そのため、デブリと思わせる速度での移動しかできないのだ・・ 速い速度は察知される。
・・・
数10分が経過し、10バンチにかなり近い距離まで近づいて来た。
サーマルセンサーの感度を最大レンジにして、索敵を開始するが・・
こちらもバッテリーを使用することから、発電機が回り始める・・
こちらも熱を出しているのだ・・
太陽を背にしていたとしても逆に相手に察知されることも考えられる・・
センサーでの探知は短時間が鉄則だ!
センサーに数点の反応が現れていた・・
コロニーがまだ生きている事を示している・・
しかし、移動している熱源は見当らず、反応も全て小さい・・
ヒロ中尉が見た人為的な光源なのだが・・ ヒロ中尉の目は確かだ!・・
間違いなくここには何かがある・・
と私は確信していた・・ というか、そう感じていた・・
「中尉! 聞こえるか?」
「・・・ アイ・・ なんか妙な感じっすね・・」
「やはりな・・ 実は私も感じている・・ 確かめるぞ! 外に出る! ついてくるか?」
「・・・ 了解! 行くしか無いっしょ!」
「マニュピレーターはロックしておけ!
サミー・・ 3号機をウインチで2号機と繋いで置いてくれ!」
「了解です・・ コックピット交代します・・」
「ああ・・ 頼む・・ エアーを抜くぞ! 良いな・・」
「アイサー!」
ヘルメットのバイザーをロックし、ボールのエアーを抜いてハッチを開けた・・
ヒロ中尉も外に出ていた・・
2人はボールを隠している側板から顔を出し、コロニーを目視する・・
太陽光を取り込むミラーは稼動をしていない・・
コロニーの中が、太陽光を取り込む透明部分の川と呼ばれる部分から見ることが出来る・・
街には光が見えない・・ やはり人は住んではいないようだ・・
コロニーには、太陽光採取用のミラーが接地されている上側の宇宙港と
食物プラントが接地されているケツ側にあたる下側の宇宙港の2つの宇宙港があるが
この位置からは下側の宇宙港が見えている・・
ハッチは閉まっているが、コロニーの回転に合わせ、静止するよう回っているので、
宇宙港は機能していると判断される・・
「ここは臭いな・・ 上側はどうだろう?」
「・・・ 見に行きますか・・?」
「そうだな・・ いけるか?」
「・・・ たぶん大丈夫です・・」
「2機で行け・・ 私はハッチ下のメンテ口から中に入ってみる・・
1430までに、ここに戻ってきてくれ!」
「・・・ 了解!」
ヒロ中尉がボールに戻り、2機のボールは側板を掴んだまま、上の宇宙港に流れて行った・・
そういえば中尉の無駄口が消えていた・・ 彼も異様な何かを感じているのだろう・・
今までの教訓でもある・・ 中尉が無駄口を止めたときは注意しないといけない!
エアノズルを噴射し・・宇宙港の外壁に取り付き、メンテナンス口のレバーを引いた・・
ロックが解除される・・ そのままメンテナンス口をあけると、エアーの吹き出しが無い・・
機能が生きているのだ・・
私は中に入り、メンテ口を締め中のスイッチを押した・・ エアーが充填される・・
ランプが赤から青に変わったことを確認した後、ゆっくりと奥のドアを開けた・・
ドアの隙間から、光がこぼれる・・ ドアの隙間から覗き込む・・ 宇宙港の地下の部分だ・・
各種タンクや発電装置の機械が所狭しと並んでいる・・ 宇宙港部分は上だ!
そのまま、中に体を入れ、上部に流れて行く・・
拳銃を抜き、安全装置を外した・・
明るさが増してくる・・幾つかの鉄骨を避けて上って行った時・・
見えた!!
ジオンの戦闘機だ!!
ジオン軍の3機のガトル戦闘爆撃機と1機のジッコ突撃艇らしき底部が見える・・
また、2~3人ほどの人影も確認できた・・
息を殺す・・ 偵察用のカメラで撮影する・・
宇宙港は3段になっていたはずだ・・ だとすると まだ上に8機?・・ 合計12機?・・
いや・・ 上の大型ドックには艦船がいる可能性もある・・ ザクもいるかもしれん・・
敵の戦力を知りたいのだが・・・ もう少し、中を探索したい・・
しかしこれ以上、上部デッキに昇ることは大きなリスクを伴なう・・ どうする?
ガトル型とは、以前ヒロ中尉とユカ少尉が交戦し、ユカ少尉が撃墜した宇宙用の複座戦闘機だ
ふと・・ 最初の戦闘時のヒロ中尉の言葉を思い出した・・
(そういえば・・
ガトルと交戦したあと、追跡した時・・ ガトルはパプア型輸送船に収容されず
そのまま飛んで行った・・と言っていたなぁ・・ )
妙にひっかかる内容だったが。その後の戦闘で忘れてしまっていたのだ・・
点と点が線で繋がった!
(そのときの発見は3機・・撃墜は1機・・ ここにも3機・・行動は3機編隊か?
だとすると・・ 戦闘隊では無い可能性が高いか・・ 偵察隊?・・)
よし!偵察小隊と仮定しよう!・・ (ドクロ野郎とは別部隊だ!)
となると・・・ 偵察隊なら、このサイド5にどのように配置すれば効率的だろうか??
私なら・・ サイド5の残骸の中で三角形の頂点部分に近い、稼動コロニーに偵察隊を配備し、
本隊は別・・ それがセオリー・・ いや、そうすべきだ!
偵察隊なら発見されるリスクがある・・ その時は、おとりにもなりうる!
本隊が別だったら、偵察隊が襲われたら、襲われている間に対戦戦略を考案できるからだ・・
違和感無く推論が繋がってくる・・ だとすると・・ ザクなどの配置は無いだろう
開戦時ならともかく、現在のジオン軍はMSも少なくなっているからだ・・
ザクがあるなら、本隊に配置する・・ 存在しても1体か2体・・
いや、そのための整備員などが必要だ・・
戦闘機とモビルスーツでは整備員のスキルも別物・・ だったらザクはいない可能性が高い!
ガトルやジッコだけであるなら、ジムコマンド2機で十分に撃破可能だ!
ここを奇襲し、ヒロ中尉が言っていたように、本隊をおびき出すか?
それも妙案かもしれん・・
そうとなったら仮説に対する検証が必要だ!
発電機の使用状況と消費量を知れば、ここの部隊の大まかな規模が把握できる、
通常なら、点検以外では無人のはずだし、入ってきた時には誰もいなかった・・
発電機はMSに搭載されている物より大型の物だ、早い話が核融合炉である。
要はヘリウム3に高温高圧をかけ、プラズマ化し、ミノフスキー粒子の特性を利用して
核融合炉に閉じこめているタイプだ・・
(地球上で使用されている原子力発電は核分裂炉であり、核融合炉ではない・・)
そのため、制御する監視コンピュータが併設されている・・ Logさえ取れれば・・
私は上ってきたルートを逆行し、機関部に下っていった・・
やはり、下部には人の気配が無い・・ やはり小規模の隊なのか?・・
発電室に入り込みモニターをオンにする・・ やはりな・・ パスワードかぁ・・
参った・・ ここはコロニー公社の情報リテラシーにかけてみよう!
リテラシーが高いか?低いか?・・
駄目もとで、打刻してみる・・ a d m i n i s t r a t o r ・・
モニターに管理画面が表示された・・
コロニー公社の情報リテラシーに感謝だ! パスワードの意味が無い♪
過去1週間の発電量と電力使用量を表示させ、偵察用のカメラで画面を撮影した・・
よし! 脱出だ!
思わぬ戦果に心が躍る・・
入ってきたコロニー公社様のメンテナンス口から、外にでると、見慣れたデブリの
陰から発光信号だ ヒロ中尉が手を振っているのを確認した・・
「<第20話>暇つぶし?」http://blog.goo.ne.jp/ichigowasabi/e/578eeda53d49986d0545f48c80e78a4eに続く・・・
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(2007/10/03 22:19)