<ここまでの話>
【第1部】
「<第1話> から <第24話>までのリンク」
【第2部】
「<第25話>子にゃんこ」
「<第26話>緊急信号!」
「<第27話>チーム戦!」
「<第28話>ジャジャ馬」
「<第29話>一撃離脱・・」
「<第30話>帰艦・・」
「<第31話>ソロモンへの足音」
「<第32話>小隊長・・」
「<第33話>喧嘩売ってんの!」
------------------------------------------------------------------------------
「ちょっと! あんた! 喧嘩売ってるの!
部屋のお片付けなんかも、全然出来ないクセに!!」
「お部屋のお片付けは、今は関係ないでしょ!!
そもそも最初に言い出したのはあなたでしょ!!」
「星2つのくせに、早口でうるさいのよ!」
「うるさいって何よ! これでも私は癒し系なんだからね♪」
(おいおい・・ この2人、大丈夫か? また始まったぞ・・)
思わず、仲に入ろうとした時、
突然、マサップ中尉が仲裁に入った・・ (ほぉ♪ 絶妙のタイミングだ!)
「まぁまぁ、落ち着いてください艦長・・
怒ったお顔も素敵ですが・・ 本題は違うでしょ?
すみません、マメハ戦隊長・・ これはこちらが悪いと思います・・
戦隊長どのは笑顔がお似合いで魅力的です♪
そんなお顔は似合いませんよ♪・・」
その場がシーンとした・・(なんだ? この中尉・・)
そんな時、いままで発言が無かったクロヒッツ少佐が・・
「マサップも相変わらずやるわね♪
戦隊長、タゴサ艦長・・ マサップ副長の言うとおりでは?・・
というか、お二人も、大人気ない・・ 毎回会えばこれですか?
まだタゴサ艦長のご説明は途中とおもいますが戦隊長・・」
(さすが副長たちだ・・ この艦長たちの相方を務めるだけあるか・・
でも・・ これって、いつもの事なのか?)
「わかったわ・・ タゴ・・ 続けて・・」
「説明するわね・・ ジムコマンドの特性を考えた場合・・
ジムコマンドの4機同時射出が可能な、私の『MS運用艦もどき』が適任ね
ジムコマンド4機(第1小隊)は、ヒポグリフが預かるわ・・」
「駄目よ! グリフィンは旗艦よ! 旗艦に第1小隊がいないなんて
お話にならないわ!
小隊が1、2、3ってあったら、あんたとこは第2小隊でしょ!」
「何を言っているの?
一番適切な運用をするのが大事!って、あなた言わなかった?」
「知らないわよ!」
「もう! いつもそうなんだから!
学生の時の事、忘れたとは言わさないわよ!」
「なによ! 何もしてないわよ!」
「へぇ!忘れたんだ・・
バイトを私に紹介しておいて『一緒にやろうね♪』とか言っちゃって・・
気がついたら、あなた、居なかったわよね! その後は私一人で・・」
「そんなの知らないわよ・・ あんたがドンくさいだけで・・」
「ほう・・ そうかしら・・ 私がドンくさいって?
そうでもないのよね・・ 普通は気付かない事もきづいちゃうんだけど・・
それでも、ドンくさいって言えるかしら・・」
「何のことよ!」
「私の目は節穴じゃないわよ!
長年の付き合いさ・・ あなたの事なんて、ちょっと見ただけでお見通し・・
本当はここでは言いたくはないんだけど・・」
と・・ その時、タゴサ中佐の視線が、ヒロ中尉を睨んでいた事に気づいた
ヒロ中尉はきょとんとした顔で、マメハ大佐を見ている・・
(ん? ひょっとしたら・・)
「私はね・・ 死亡フラグを立てたくないだけ!
どう? 意味は解るわよね? マメ!」
「えっ・・ タゴ・・ あんた・・」
「もう良いわね!、私の艦の方が、ジムコマンド4機の運用に適している!
私を困らせないで! よ~く考えてね・・
私が言っている意味・・ 解るわよね! マメ!」
「わ・・ 解ったわよ 第1小隊は、タゴ・・ あとはこっちで・・」
「はい決定よ! ジムコマンド4機がヒポグリフ・・ あとはグリフィン・・
ヒロ中尉! 第1小隊のあとのメンバーアサインは、
小隊長のあなたが隊長会議で決めて、私に報告してくださいね・・
じゃあ、あとは隊長会議に任せて、私は帰るわ~・・ 疲れちゃった・・
では、戦隊長、失礼いたします♪」
ヒロ中尉が目を丸くして気を付けの姿勢のまま、動こうとしない・・
(おい・・ 瞳孔が開いてないか?)
「ちょっと・・ あんた・・・」
と、マメハ大佐が部屋を出ようとしたタゴサ中佐を、追いかけようとしたとき
また、タイミング良くマサップ中尉が間に入った・・
「マメハ戦隊長・・ 今日は私に免じて許してあげてください・・
あとで、ちゃんと言い聞かせておきますから♪」
「中尉・・・・
ふぅ・・ 今日の私・・ 大人げなかった?」
「いいえ・・ いつもと同じで、素敵です♪」
「おーい! マサップ!何してる! 早く来い!」
「すみません、Bossが呼んでいますので・・ また今度♪・・」
と、マサップ中尉がタゴサ中佐の後を追うようにドアに向かう・・
そのとき・・
「あっ・・ 大尉・・ ちょっと来ていただけますか?」
「な・・ なんだ?」
「いいから来てください♪」
私はどうしようか?とマメハ戦隊長を見た・・
すると、ちょっと微笑んだ目で『行け!』と合図している可愛い大佐がそこにいた
・・・
「中尉・・ 君は一体・・」
「いえいえ・・ 毎度の事ですよ、単純に仲が良いだけです♪
まぁ、最初は私もビックリしましたが、クロヒッツ少佐から、
お二人の間柄を聞かされてからは・・
実はジャレているだけなんです」
「そうなのか? いやぁ・・ ビックリしたぞ!」
「ユカ少尉やミィ少尉も、お二人の漫才は、
よ~く知っているのではないでしょうか♪」
そんな会話にタゴサ中佐が割り込んでくる・・
「あらあら・・ 誰が漫才なのよ・・ まぁ、私が突っ込み?」
「ボケも行けますよね、タゴサ艦長は宇宙人だから♪」
「プッ 宇宙人はないでしょ♪
ほんと中尉には負けるわ いつもありがたいと思ってますよ♪
でね・・ 大尉・・」
「はい・・」
「マメはね・・
私が熱を出して寝込んだ時なんか、おかゆを作りに来てくれたり・・
ほんと良い奴なのよ・・だからさ・・死んでもらっちゃ困るのよ・・
マメの視線を見てたら解るわね!、やっぱり隔離しなくっちゃ!
こういう展開での色恋沙汰はね、お決まりの死亡フラグなのよ!
フラグは立てさせないわ!
妬まれてもいいの、マメは絶対に私が守ってやるんだから♪
協力してね♪ 中隊長!」
「ああ・・ 全て理解しました♪ あとは任せてください!」
笑顔とともに私に背を向け、2人は通路を流れていった・・
(さて・・ 次は、各小隊の要員配置か・・)
そのような事を考えながら部屋に戻ると
戦隊長と副長、そして参謀のマスミン大尉が部屋を出ようとしていた・・
「ごめんなさい♪ でも、宇宙一頼りになる奴が来たのよ! もう大丈夫♪
で・・ 新しく配置されたMS登録は既に終わらせているから、
センターコンピュータにアクセスしてね・・
あっ・・ それから・・ ヒポグリフにMSシュミレーターがあるそうよ
パイロットは全員シュミレータ訓練を受け、報告するように!
なんか、オプションがすごいらしいわよ♪
あとは頼むわ~・・ もう私、疲れちゃったから・・」
「宇宙一ですか? 了解しています、中佐殿って宇宙人だそうですね戦隊長♪・・」
「そうね・・ 間違いなく宇宙一よ! 宇宙人かぁ・・そうかもね♪
で・・ マスミンから中隊長章を受け取るとき・・ 十分注意してね・・
くれぐれも死亡フラグは立てない事♪ お願いね!」
マスミンが慌てて会話に入る
「か・・ かん・・いや戦隊長!! それは? 何を!!」と
「あら? 私・・ 何か言ったかしら きっと疲れているのね♪」
と、戦隊長は部屋を出て行く・・
その後を追うようにマスミン大尉が追いかけていった・・
「戦隊長! 戦隊長!! ・・」
・・・
「よし! みんな聞いてくれ! ちょっとビックリはしたが
あれは、ジャレあっているだけらしい・・」
「そうですよ、ルナ2では有名でしたから♪」
「やはりな・・ でも・・ これからがちょっと思いやられるが・・
まぁ、それはあちらの問題だ、私達には私達の課題があるからな!
じゃ、要員配置の前にジムなどの配置について確認する・・」
私はメインコンピュータから、MS登録情報を作戦パネルに表示し
内容を読みながら、自分の情報としても、頭に入れていった。
「いいな、戦隊長がおっしゃった概要はこうだ・・
第1小隊は白兵、第2小隊は対艦、第3小隊はディフェンスに特化だ・・
僚艦のヒポグリフに第1小隊の配置が決定したため、
旗艦グリフィンには、第2小隊と第3小隊が配置になる・・
第1小隊のジムコマンドは、今まで通りの211~214号機の4機。
小隊長はヒロ中尉だ! いいな? ヒロ!」
「アイ・サ~!」
「第2小隊は、サド2号機と3号機を 215,216号機とし、新たに配属になった
ヤーク軍曹のレイテ3号機を、217号機、そして新型のジムスナイパーⅡを、
219号機として登録されている・・
ん? 1機多いな・・ 218号機・・元レイテ1号機とは?・・」
「そういえば隊長・・ ヒポグリフの右舷デッキに、中破か大破か?・・
えっとぉ早い話が、ジムが1機あったわよ・・」
「中隊長! 良いですか?」
「ん・・ 君はたしか、・・アンジー少尉だな?」
「はい! ヤーク軍曹と同じレイテ所属MS隊でした・・
ジオンの強襲時に、レイテ1号機に搭乗していたのは私です・・」
「ほう! 1号機か? 小隊長だな?」
「いえ・・ 初陣で急でしたのでしたので・・ 隊長の指示で・・
その隊長はMIA(戦闘中行方不明)に・・」
「そうか・・ すまない・・ 嫌な事を聞いてしまったな・・」
「申し訳ありません・・ 自機を大破され、おめおめと帰還するなど・・」
「何を言っているんだ? 生きてるってすごいじゃないか!
ジムがやられても、代わりの機体は用意できるが、パイロットは・・
アンジー・・だな? その可愛いアンジーが居なくなったら、
代わりのアンジーは居ないんだ!
よく、覚えておけ!、我らベリー小隊は・・」
「たいちょ~ 小隊とちゃいますよ~ ♪」
「あっ・・ すまん・・ まぁそう言う事だ!
絶対に死ぬな! と言うか・・ お前らは絶対に私が守ってやる!
だから、最後まで、絶対にあきらめるなよ!! いいなっ!!」
「たいちょ~・・ ドサクサにまぎれて、なんか言いましたよね♪」
「アンジーちゃんったら、真っ赤になってますよ♪」
「ああ・・ すまん、先に目を付けたのは、そこの中尉殿だったな?
こりゃ、大佐殿に報告しなければならんな・・」
「た!! たいちょ~!! そんなぁ~!!!」
会場がまた爆笑の渦に巻き込まれた・・
「じゃ、続けるぞ・・
218号機は、大破したレイテ1号機だ、修理できれば現場復帰・・
修復出来ない場合は部品取りになるだろう・・ その場合欠番になる。
だから、現時点では、ジムが3機と新型ジムスナイパーⅡが1機だ
ジムスナイパーⅡの緒元があるから表示するぞ・・」
----------------
型式番号 RGM-79SP
生産形態 量産型改修機
重量 45.0t
出力 1,390kW
推力 102,000kg
装甲材質 チタン系合金(一部にルナチタニウム合金)
武装 R-4型ビームライフル×1
ビームサーベル×2
60mmバルカン砲×2
ハイパーバズーカ×1
----------------
「うひょ~ぉ・・ ミィちゃん、壊すなよぉ~」
「もう! ヒロ中尉のいじわる! ユカちゃんと同じ事を言うんだから!」
「ユカ! すぐに完熟飛行を想定した訓練スケジュールを作成してくれ!」
「了解です! ミィ! 覚悟してね♪」
「ええ~! そんなぁ~・・」
「もう良いかミィ?・・ 次に進みたいが?」
「は~い・・」
「よし! 良い子だ♪
次は第3小隊だが、チコ伍長のマウイ3号機と2号機が21B2、21B1で登録だ
ヒポグリフ2号機・・ウーミン伍長のオレンジボールだな?
2号機か・・ ヒポグリフ1号機、3号機の2機がMIA(戦闘中行方不明)か・・
辛いな・・ みんな! 心しておけ!!
続けるぞ! ウーミン伍長のオレンジボールが21B3で登録、
そこにYUKIKAZEが21F1・・ ファイターのFだな・・
オーリン准尉! 運用が難しいと思うが、基本はボール3機で考えてくれ!」
「了解した、つまりYUKIKAZEはワサビィのおもちゃだな♪」
「そう言うな、乗せてやるからさ♪
というか、私のモビルスーツが無いからな・・ 」
「すみません!・・ やっぱり私がジムを壊してしまい・・」
「アンジー! すまん、そんな意味で言ったわけじゃ・・」
「あ~あ・・ やっちゃいましたね~ たいちょ! ♪」
「う~ん・・ いつもこうなるな
よし! 決めたぞ! 次回のミーティングからは
オーリン准尉にやってもらおう! 中隊付准尉だからな・・・
どうも、私がやると、脱線ばかりで時間がかかって仕方が無い♪
できるな? オーリン!」
「まぁ・・ 命令ならば・・ 仕方ないわ」
「今言った意味は、解っているだろうな、みんな!・・
中隊付准尉は、命令伝達の責任者だ! そして中隊における最上級曹でもある
そして、士官であるパイロット分も含め外出などに関する権限を委譲するぞ・・
つまり、外出申請においての最終的な捺印が、オーリン准尉だ・・
文句を言うと、外出できなくなるぞ ♪」
「ええっ~! そんなぁ・・ たいちょぉ~ 」
「だから、ちゃんとしろ! ってことだ♪
じゃ・・ 練習も必要だな・・ 要員の振り分けから、オーリン頼む・・」
「またぁ・・ そうやってすぐにサボるんだから・・
ハイ! みんな良いわね!
ヒロ中尉、リン少尉、ユカ少尉、ミィ少尉、アンジー少尉・・
申し訳ありません、会議の場は私が仕切らせていただきます・・
以後、よろしくお願いいたします」
「肯定だ! 進めてくれ♪」
「現時点で決定しているのは 第1小隊の小隊長ヒロ中尉、
第2小隊は、小隊長のユカ少尉とミィ少尉
第3小隊は私とチコ、ウーミンの3名・・
未配属が、リン少尉、アンジー少尉、クマ軍曹、ヤーク軍曹、ドロシー軍曹ね
ヒロ中尉・・ ジムコマンドの性格から、適切なパイロット・・
誰か、想定者はおられますか?」
「おう! オーリンサンキュ! ちょっと考えたんだけど・・
ユカちゃんとミィちゃんが抜けたって感じかな
だから絶対にコマンド経験者のリンちゃんは、第1小隊に入れてほしい・・
あとは、ヤーク軍曹が教官経験があるから、他機種経験もあるだろう・・
どうかな?軍曹?」
「はっ! 確かに試作機も乗ってきましたから、何でも行けますぜ!
ただ・・ 提言しても良いでしょうか?」
「ああ・・ 遠慮するな! 言ってくれ!」
「俺と、クマは一緒にしないで欲しい・・
それぞれの小隊に1人ずつ分けてくれ! それが望みだ! きっと役に立つ!」
「おい!ヤーク! 俺が貴様のケツを掘るからか?♪
・・・
中尉! 私からもお願いです! この隊は良い隊です!
みんな素敵な人ばかりで・・
でも・・やはり、経験が少ないと感じる部分があることは確かです・・
決して驕りで言っているわけではありません!
でも、ヤークの言うように、私とヤークを分けてください!
そして・・できれば・・ ドロシーをユカ隊長の隊に・・」
「中隊長・・ いかがですか?」
「ああ・・ 最近の戦闘で急激に力を付けている事は確かだが、
第2小隊は、まだまだ経験値が低い・・ ドロシー軍曹! 第2小隊だ!
良いな!」
「文句なんか無いわよ!
私はルナ2からの補充要員なので、どんな機体でも文句はないわ!
あの敵襲のとき、自分の機体が無い事が、どれだけ歯がゆかったか・・
そして・・ あの時のジムコマンドのお2人がユカ隊長とミィ少尉よね・・
全く、申し分が無いわ! 逆に嬉しいわ♪・・
ユカ隊長! ドロシー軍曹でありますっ! 以後よろしくお願いします!」
「よし!決まりだな!」
「って・・ たいちょ♪」
「なんだヒロ・・ その目は・・」
「だってぇ・・ たいちょ~は、ドロシー軍曹狙いでしたもんね~ ♪」
「えっ? なに?・・」
「こら! こんな所で!」
「さっきのお返しっす♪ ほら!今度はドロシーちゃんが困った顔してるよん♪」
「うん確かに・・、私もしっかり聞きやした♪」
「ヤーク! きさまぁも!!」
「ハイハイ!中隊長・・ またいつもと一緒ね・・ 次行っても良いかしら?」
「す・ すまん・・」
「じゃ、第2小隊の最後の1人ね、クマ軍曹かヤーク軍曹か・・」
「ユカ隊長?・・ どちらが適任だと思われますか?」
「そうね・・ 」
「ユカちゃんユカちゃん・・ クマちゃんが良いよ・・ 教官はちょっとね・・」
「ミィ・・ 解ったわ・・
え~、私としては、一緒に作戦を実施したクマ軍曹が良いかと
というか、ヒロ中尉がヤーク軍曹を必要とされているので・・」
「ちょっと待った!」
「はい教官・・ いや・・」
「俺の希望も聞いて欲しくってさ・・ いいだろ?」
「中隊長?」
「いいぞ! ヤーク・・ 言ってみろ・・」
「俺には・・ ♪
教官としての責任として、ユカ少尉とミィ少尉を見守る権利があると思う・・
駄目か?」
「そうだな・・ よし、決まりだ! ユカ!良いな!」
「えっ・・ は・・ はい・・ 」
「ユカぁ・・ ダメって言わないと・・ ねぇ・・ ユカぁ・・」
「ん? ミィ少尉殿は、私がお嫌いですかな?」
「もう~! いじわるぅ!」
「じゃあ!決定ですな! 中隊長殿♪」
「だな! 肯定だ! ミィ・・残念だったな♪ ユカ!頼むぞ!」
「はっ! 了解です!
じゃぁ・・ ヤーク軍曹! 先ほどの第2小隊訓練計画だが・・
軍曹が早急に作成し、本日ニィイチマルマルまでに、私に提出するように!
良いわね♪」
「ええっ! そ・・そんなぁ・・」
「やられたな♪ ヤーク!
今のユカ隊長はな・・ 貴様の知っているユカ少尉ではないかもな♪」
「ああ・・ 参ったぜ♪」
「そっかぁ♪ わたしも何か命令しちゃおう♪」
「えっ! ミィ少尉! ちょっとそれは・・」
「あれ? 教官殿?さっきの威勢はどうなさったの?」
今日何度目だろう? また爆笑の渦が巻き起こった・・
良い感じだ・・ 新しいメンバーも、この中に入れていかねば・・
「じゃ・・ オーリン、席に戻ってくれ!
すまんな、最後になったが・・ アンジー少尉!・・
お待たせしたな・・ 第1小隊でジムコマンドに乗ってくれ!」
「は!はい! 新型ですか? 光栄です♪ ありがとうございます!」
「そう硬くなるな・・ クマ軍曹! しばらく少尉の配下についてくれ!」
「えっ? 私がですか?」
「そうだ・・ アンジー少尉はクマ軍曹と同郷だ・・ 頼む!」
「はっ! 了解であります!」
「じゃ!アンジー少尉、私の211号機をお願いする♪」
「えっ・・ それは大変よ♪・・ 匂い消しが必要よね!」
「こら! リン! また言うのか!」
「だって、なんかオヤジ臭いんだもん、211って・・」
「うるさい!」
何度も起こる笑いの中、こうして小隊編成が決定した。
「<第35話>シミュレータ・・」に続く
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Copyright ichigowasabi
【第1部】
「<第1話> から <第24話>までのリンク」
【第2部】
「<第25話>子にゃんこ」
「<第26話>緊急信号!」
「<第27話>チーム戦!」
「<第28話>ジャジャ馬」
「<第29話>一撃離脱・・」
「<第30話>帰艦・・」
「<第31話>ソロモンへの足音」
「<第32話>小隊長・・」
「<第33話>喧嘩売ってんの!」
------------------------------------------------------------------------------
「ちょっと! あんた! 喧嘩売ってるの!
部屋のお片付けなんかも、全然出来ないクセに!!」
「お部屋のお片付けは、今は関係ないでしょ!!
そもそも最初に言い出したのはあなたでしょ!!」
「星2つのくせに、早口でうるさいのよ!」
「うるさいって何よ! これでも私は癒し系なんだからね♪」
(おいおい・・ この2人、大丈夫か? また始まったぞ・・)
思わず、仲に入ろうとした時、
突然、マサップ中尉が仲裁に入った・・ (ほぉ♪ 絶妙のタイミングだ!)
「まぁまぁ、落ち着いてください艦長・・
怒ったお顔も素敵ですが・・ 本題は違うでしょ?
すみません、マメハ戦隊長・・ これはこちらが悪いと思います・・
戦隊長どのは笑顔がお似合いで魅力的です♪
そんなお顔は似合いませんよ♪・・」
その場がシーンとした・・(なんだ? この中尉・・)
そんな時、いままで発言が無かったクロヒッツ少佐が・・
「マサップも相変わらずやるわね♪
戦隊長、タゴサ艦長・・ マサップ副長の言うとおりでは?・・
というか、お二人も、大人気ない・・ 毎回会えばこれですか?
まだタゴサ艦長のご説明は途中とおもいますが戦隊長・・」
(さすが副長たちだ・・ この艦長たちの相方を務めるだけあるか・・
でも・・ これって、いつもの事なのか?)
「わかったわ・・ タゴ・・ 続けて・・」
「説明するわね・・ ジムコマンドの特性を考えた場合・・
ジムコマンドの4機同時射出が可能な、私の『MS運用艦もどき』が適任ね
ジムコマンド4機(第1小隊)は、ヒポグリフが預かるわ・・」
「駄目よ! グリフィンは旗艦よ! 旗艦に第1小隊がいないなんて
お話にならないわ!
小隊が1、2、3ってあったら、あんたとこは第2小隊でしょ!」
「何を言っているの?
一番適切な運用をするのが大事!って、あなた言わなかった?」
「知らないわよ!」
「もう! いつもそうなんだから!
学生の時の事、忘れたとは言わさないわよ!」
「なによ! 何もしてないわよ!」
「へぇ!忘れたんだ・・
バイトを私に紹介しておいて『一緒にやろうね♪』とか言っちゃって・・
気がついたら、あなた、居なかったわよね! その後は私一人で・・」
「そんなの知らないわよ・・ あんたがドンくさいだけで・・」
「ほう・・ そうかしら・・ 私がドンくさいって?
そうでもないのよね・・ 普通は気付かない事もきづいちゃうんだけど・・
それでも、ドンくさいって言えるかしら・・」
「何のことよ!」
「私の目は節穴じゃないわよ!
長年の付き合いさ・・ あなたの事なんて、ちょっと見ただけでお見通し・・
本当はここでは言いたくはないんだけど・・」
と・・ その時、タゴサ中佐の視線が、ヒロ中尉を睨んでいた事に気づいた
ヒロ中尉はきょとんとした顔で、マメハ大佐を見ている・・
(ん? ひょっとしたら・・)
「私はね・・ 死亡フラグを立てたくないだけ!
どう? 意味は解るわよね? マメ!」
「えっ・・ タゴ・・ あんた・・」
「もう良いわね!、私の艦の方が、ジムコマンド4機の運用に適している!
私を困らせないで! よ~く考えてね・・
私が言っている意味・・ 解るわよね! マメ!」
「わ・・ 解ったわよ 第1小隊は、タゴ・・ あとはこっちで・・」
「はい決定よ! ジムコマンド4機がヒポグリフ・・ あとはグリフィン・・
ヒロ中尉! 第1小隊のあとのメンバーアサインは、
小隊長のあなたが隊長会議で決めて、私に報告してくださいね・・
じゃあ、あとは隊長会議に任せて、私は帰るわ~・・ 疲れちゃった・・
では、戦隊長、失礼いたします♪」
ヒロ中尉が目を丸くして気を付けの姿勢のまま、動こうとしない・・
(おい・・ 瞳孔が開いてないか?)
「ちょっと・・ あんた・・・」
と、マメハ大佐が部屋を出ようとしたタゴサ中佐を、追いかけようとしたとき
また、タイミング良くマサップ中尉が間に入った・・
「マメハ戦隊長・・ 今日は私に免じて許してあげてください・・
あとで、ちゃんと言い聞かせておきますから♪」
「中尉・・・・
ふぅ・・ 今日の私・・ 大人げなかった?」
「いいえ・・ いつもと同じで、素敵です♪」
「おーい! マサップ!何してる! 早く来い!」
「すみません、Bossが呼んでいますので・・ また今度♪・・」
と、マサップ中尉がタゴサ中佐の後を追うようにドアに向かう・・
そのとき・・
「あっ・・ 大尉・・ ちょっと来ていただけますか?」
「な・・ なんだ?」
「いいから来てください♪」
私はどうしようか?とマメハ戦隊長を見た・・
すると、ちょっと微笑んだ目で『行け!』と合図している可愛い大佐がそこにいた
・・・
「中尉・・ 君は一体・・」
「いえいえ・・ 毎度の事ですよ、単純に仲が良いだけです♪
まぁ、最初は私もビックリしましたが、クロヒッツ少佐から、
お二人の間柄を聞かされてからは・・
実はジャレているだけなんです」
「そうなのか? いやぁ・・ ビックリしたぞ!」
「ユカ少尉やミィ少尉も、お二人の漫才は、
よ~く知っているのではないでしょうか♪」
そんな会話にタゴサ中佐が割り込んでくる・・
「あらあら・・ 誰が漫才なのよ・・ まぁ、私が突っ込み?」
「ボケも行けますよね、タゴサ艦長は宇宙人だから♪」
「プッ 宇宙人はないでしょ♪
ほんと中尉には負けるわ いつもありがたいと思ってますよ♪
でね・・ 大尉・・」
「はい・・」
「マメはね・・
私が熱を出して寝込んだ時なんか、おかゆを作りに来てくれたり・・
ほんと良い奴なのよ・・だからさ・・死んでもらっちゃ困るのよ・・
マメの視線を見てたら解るわね!、やっぱり隔離しなくっちゃ!
こういう展開での色恋沙汰はね、お決まりの死亡フラグなのよ!
フラグは立てさせないわ!
妬まれてもいいの、マメは絶対に私が守ってやるんだから♪
協力してね♪ 中隊長!」
「ああ・・ 全て理解しました♪ あとは任せてください!」
笑顔とともに私に背を向け、2人は通路を流れていった・・
(さて・・ 次は、各小隊の要員配置か・・)
そのような事を考えながら部屋に戻ると
戦隊長と副長、そして参謀のマスミン大尉が部屋を出ようとしていた・・
「ごめんなさい♪ でも、宇宙一頼りになる奴が来たのよ! もう大丈夫♪
で・・ 新しく配置されたMS登録は既に終わらせているから、
センターコンピュータにアクセスしてね・・
あっ・・ それから・・ ヒポグリフにMSシュミレーターがあるそうよ
パイロットは全員シュミレータ訓練を受け、報告するように!
なんか、オプションがすごいらしいわよ♪
あとは頼むわ~・・ もう私、疲れちゃったから・・」
「宇宙一ですか? 了解しています、中佐殿って宇宙人だそうですね戦隊長♪・・」
「そうね・・ 間違いなく宇宙一よ! 宇宙人かぁ・・そうかもね♪
で・・ マスミンから中隊長章を受け取るとき・・ 十分注意してね・・
くれぐれも死亡フラグは立てない事♪ お願いね!」
マスミンが慌てて会話に入る
「か・・ かん・・いや戦隊長!! それは? 何を!!」と
「あら? 私・・ 何か言ったかしら きっと疲れているのね♪」
と、戦隊長は部屋を出て行く・・
その後を追うようにマスミン大尉が追いかけていった・・
「戦隊長! 戦隊長!! ・・」
・・・
「よし! みんな聞いてくれ! ちょっとビックリはしたが
あれは、ジャレあっているだけらしい・・」
「そうですよ、ルナ2では有名でしたから♪」
「やはりな・・ でも・・ これからがちょっと思いやられるが・・
まぁ、それはあちらの問題だ、私達には私達の課題があるからな!
じゃ、要員配置の前にジムなどの配置について確認する・・」
私はメインコンピュータから、MS登録情報を作戦パネルに表示し
内容を読みながら、自分の情報としても、頭に入れていった。
「いいな、戦隊長がおっしゃった概要はこうだ・・
第1小隊は白兵、第2小隊は対艦、第3小隊はディフェンスに特化だ・・
僚艦のヒポグリフに第1小隊の配置が決定したため、
旗艦グリフィンには、第2小隊と第3小隊が配置になる・・
第1小隊のジムコマンドは、今まで通りの211~214号機の4機。
小隊長はヒロ中尉だ! いいな? ヒロ!」
「アイ・サ~!」
「第2小隊は、サド2号機と3号機を 215,216号機とし、新たに配属になった
ヤーク軍曹のレイテ3号機を、217号機、そして新型のジムスナイパーⅡを、
219号機として登録されている・・
ん? 1機多いな・・ 218号機・・元レイテ1号機とは?・・」
「そういえば隊長・・ ヒポグリフの右舷デッキに、中破か大破か?・・
えっとぉ早い話が、ジムが1機あったわよ・・」
「中隊長! 良いですか?」
「ん・・ 君はたしか、・・アンジー少尉だな?」
「はい! ヤーク軍曹と同じレイテ所属MS隊でした・・
ジオンの強襲時に、レイテ1号機に搭乗していたのは私です・・」
「ほう! 1号機か? 小隊長だな?」
「いえ・・ 初陣で急でしたのでしたので・・ 隊長の指示で・・
その隊長はMIA(戦闘中行方不明)に・・」
「そうか・・ すまない・・ 嫌な事を聞いてしまったな・・」
「申し訳ありません・・ 自機を大破され、おめおめと帰還するなど・・」
「何を言っているんだ? 生きてるってすごいじゃないか!
ジムがやられても、代わりの機体は用意できるが、パイロットは・・
アンジー・・だな? その可愛いアンジーが居なくなったら、
代わりのアンジーは居ないんだ!
よく、覚えておけ!、我らベリー小隊は・・」
「たいちょ~ 小隊とちゃいますよ~ ♪」
「あっ・・ すまん・・ まぁそう言う事だ!
絶対に死ぬな! と言うか・・ お前らは絶対に私が守ってやる!
だから、最後まで、絶対にあきらめるなよ!! いいなっ!!」
「たいちょ~・・ ドサクサにまぎれて、なんか言いましたよね♪」
「アンジーちゃんったら、真っ赤になってますよ♪」
「ああ・・ すまん、先に目を付けたのは、そこの中尉殿だったな?
こりゃ、大佐殿に報告しなければならんな・・」
「た!! たいちょ~!! そんなぁ~!!!」
会場がまた爆笑の渦に巻き込まれた・・
「じゃ、続けるぞ・・
218号機は、大破したレイテ1号機だ、修理できれば現場復帰・・
修復出来ない場合は部品取りになるだろう・・ その場合欠番になる。
だから、現時点では、ジムが3機と新型ジムスナイパーⅡが1機だ
ジムスナイパーⅡの緒元があるから表示するぞ・・」
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型式番号 RGM-79SP
生産形態 量産型改修機
重量 45.0t
出力 1,390kW
推力 102,000kg
装甲材質 チタン系合金(一部にルナチタニウム合金)
武装 R-4型ビームライフル×1
ビームサーベル×2
60mmバルカン砲×2
ハイパーバズーカ×1
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「うひょ~ぉ・・ ミィちゃん、壊すなよぉ~」
「もう! ヒロ中尉のいじわる! ユカちゃんと同じ事を言うんだから!」
「ユカ! すぐに完熟飛行を想定した訓練スケジュールを作成してくれ!」
「了解です! ミィ! 覚悟してね♪」
「ええ~! そんなぁ~・・」
「もう良いかミィ?・・ 次に進みたいが?」
「は~い・・」
「よし! 良い子だ♪
次は第3小隊だが、チコ伍長のマウイ3号機と2号機が21B2、21B1で登録だ
ヒポグリフ2号機・・ウーミン伍長のオレンジボールだな?
2号機か・・ ヒポグリフ1号機、3号機の2機がMIA(戦闘中行方不明)か・・
辛いな・・ みんな! 心しておけ!!
続けるぞ! ウーミン伍長のオレンジボールが21B3で登録、
そこにYUKIKAZEが21F1・・ ファイターのFだな・・
オーリン准尉! 運用が難しいと思うが、基本はボール3機で考えてくれ!」
「了解した、つまりYUKIKAZEはワサビィのおもちゃだな♪」
「そう言うな、乗せてやるからさ♪
というか、私のモビルスーツが無いからな・・ 」
「すみません!・・ やっぱり私がジムを壊してしまい・・」
「アンジー! すまん、そんな意味で言ったわけじゃ・・」
「あ~あ・・ やっちゃいましたね~ たいちょ! ♪」
「う~ん・・ いつもこうなるな
よし! 決めたぞ! 次回のミーティングからは
オーリン准尉にやってもらおう! 中隊付准尉だからな・・・
どうも、私がやると、脱線ばかりで時間がかかって仕方が無い♪
できるな? オーリン!」
「まぁ・・ 命令ならば・・ 仕方ないわ」
「今言った意味は、解っているだろうな、みんな!・・
中隊付准尉は、命令伝達の責任者だ! そして中隊における最上級曹でもある
そして、士官であるパイロット分も含め外出などに関する権限を委譲するぞ・・
つまり、外出申請においての最終的な捺印が、オーリン准尉だ・・
文句を言うと、外出できなくなるぞ ♪」
「ええっ~! そんなぁ・・ たいちょぉ~ 」
「だから、ちゃんとしろ! ってことだ♪
じゃ・・ 練習も必要だな・・ 要員の振り分けから、オーリン頼む・・」
「またぁ・・ そうやってすぐにサボるんだから・・
ハイ! みんな良いわね!
ヒロ中尉、リン少尉、ユカ少尉、ミィ少尉、アンジー少尉・・
申し訳ありません、会議の場は私が仕切らせていただきます・・
以後、よろしくお願いいたします」
「肯定だ! 進めてくれ♪」
「現時点で決定しているのは 第1小隊の小隊長ヒロ中尉、
第2小隊は、小隊長のユカ少尉とミィ少尉
第3小隊は私とチコ、ウーミンの3名・・
未配属が、リン少尉、アンジー少尉、クマ軍曹、ヤーク軍曹、ドロシー軍曹ね
ヒロ中尉・・ ジムコマンドの性格から、適切なパイロット・・
誰か、想定者はおられますか?」
「おう! オーリンサンキュ! ちょっと考えたんだけど・・
ユカちゃんとミィちゃんが抜けたって感じかな
だから絶対にコマンド経験者のリンちゃんは、第1小隊に入れてほしい・・
あとは、ヤーク軍曹が教官経験があるから、他機種経験もあるだろう・・
どうかな?軍曹?」
「はっ! 確かに試作機も乗ってきましたから、何でも行けますぜ!
ただ・・ 提言しても良いでしょうか?」
「ああ・・ 遠慮するな! 言ってくれ!」
「俺と、クマは一緒にしないで欲しい・・
それぞれの小隊に1人ずつ分けてくれ! それが望みだ! きっと役に立つ!」
「おい!ヤーク! 俺が貴様のケツを掘るからか?♪
・・・
中尉! 私からもお願いです! この隊は良い隊です!
みんな素敵な人ばかりで・・
でも・・やはり、経験が少ないと感じる部分があることは確かです・・
決して驕りで言っているわけではありません!
でも、ヤークの言うように、私とヤークを分けてください!
そして・・できれば・・ ドロシーをユカ隊長の隊に・・」
「中隊長・・ いかがですか?」
「ああ・・ 最近の戦闘で急激に力を付けている事は確かだが、
第2小隊は、まだまだ経験値が低い・・ ドロシー軍曹! 第2小隊だ!
良いな!」
「文句なんか無いわよ!
私はルナ2からの補充要員なので、どんな機体でも文句はないわ!
あの敵襲のとき、自分の機体が無い事が、どれだけ歯がゆかったか・・
そして・・ あの時のジムコマンドのお2人がユカ隊長とミィ少尉よね・・
全く、申し分が無いわ! 逆に嬉しいわ♪・・
ユカ隊長! ドロシー軍曹でありますっ! 以後よろしくお願いします!」
「よし!決まりだな!」
「って・・ たいちょ♪」
「なんだヒロ・・ その目は・・」
「だってぇ・・ たいちょ~は、ドロシー軍曹狙いでしたもんね~ ♪」
「えっ? なに?・・」
「こら! こんな所で!」
「さっきのお返しっす♪ ほら!今度はドロシーちゃんが困った顔してるよん♪」
「うん確かに・・、私もしっかり聞きやした♪」
「ヤーク! きさまぁも!!」
「ハイハイ!中隊長・・ またいつもと一緒ね・・ 次行っても良いかしら?」
「す・ すまん・・」
「じゃ、第2小隊の最後の1人ね、クマ軍曹かヤーク軍曹か・・」
「ユカ隊長?・・ どちらが適任だと思われますか?」
「そうね・・ 」
「ユカちゃんユカちゃん・・ クマちゃんが良いよ・・ 教官はちょっとね・・」
「ミィ・・ 解ったわ・・
え~、私としては、一緒に作戦を実施したクマ軍曹が良いかと
というか、ヒロ中尉がヤーク軍曹を必要とされているので・・」
「ちょっと待った!」
「はい教官・・ いや・・」
「俺の希望も聞いて欲しくってさ・・ いいだろ?」
「中隊長?」
「いいぞ! ヤーク・・ 言ってみろ・・」
「俺には・・ ♪
教官としての責任として、ユカ少尉とミィ少尉を見守る権利があると思う・・
駄目か?」
「そうだな・・ よし、決まりだ! ユカ!良いな!」
「えっ・・ は・・ はい・・ 」
「ユカぁ・・ ダメって言わないと・・ ねぇ・・ ユカぁ・・」
「ん? ミィ少尉殿は、私がお嫌いですかな?」
「もう~! いじわるぅ!」
「じゃあ!決定ですな! 中隊長殿♪」
「だな! 肯定だ! ミィ・・残念だったな♪ ユカ!頼むぞ!」
「はっ! 了解です!
じゃぁ・・ ヤーク軍曹! 先ほどの第2小隊訓練計画だが・・
軍曹が早急に作成し、本日ニィイチマルマルまでに、私に提出するように!
良いわね♪」
「ええっ! そ・・そんなぁ・・」
「やられたな♪ ヤーク!
今のユカ隊長はな・・ 貴様の知っているユカ少尉ではないかもな♪」
「ああ・・ 参ったぜ♪」
「そっかぁ♪ わたしも何か命令しちゃおう♪」
「えっ! ミィ少尉! ちょっとそれは・・」
「あれ? 教官殿?さっきの威勢はどうなさったの?」
今日何度目だろう? また爆笑の渦が巻き起こった・・
良い感じだ・・ 新しいメンバーも、この中に入れていかねば・・
「じゃ・・ オーリン、席に戻ってくれ!
すまんな、最後になったが・・ アンジー少尉!・・
お待たせしたな・・ 第1小隊でジムコマンドに乗ってくれ!」
「は!はい! 新型ですか? 光栄です♪ ありがとうございます!」
「そう硬くなるな・・ クマ軍曹! しばらく少尉の配下についてくれ!」
「えっ? 私がですか?」
「そうだ・・ アンジー少尉はクマ軍曹と同郷だ・・ 頼む!」
「はっ! 了解であります!」
「じゃ!アンジー少尉、私の211号機をお願いする♪」
「えっ・・ それは大変よ♪・・ 匂い消しが必要よね!」
「こら! リン! また言うのか!」
「だって、なんかオヤジ臭いんだもん、211って・・」
「うるさい!」
何度も起こる笑いの中、こうして小隊編成が決定した。
「<第35話>シミュレータ・・」に続く
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