<ここまでの話>
【第1部】
「<第1話> から <第24話>までのリンク」
【第2部】
「<第25話> から <第46話>までのリンク」
【第3部】
「<第47話>月面着陸・・」
「<第48話>敵か味方か?」
「<第49話>アロー市自衛軍」
「<第50話>大丈夫だよね・・」
「<第51話>フォン・ブラウンへ・・」
「<第52話>セカンド・ルナ」
「<第53話>スパイ容疑・・」
「<第54話>特務の内容・・」
「<第55話>情報戦・・」
「<第56話>妄想と現実・・」
「<第57話>再会?!・・」
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「では・・ リンは? リン少尉はどうした? どうなったか聞いているだろ!?」
と、マスミンに詰め寄ると同時に、フロアにグリーンランプが点滅し、
立ち入り禁止が解除になる・・
私は、急ぎ足で2人の所・・ YUKIKAZEの所に駆け寄った・・
(リンは? リン少尉は? どうなった?!)
YUKIKAZEに近づくにつれ、YUKIKAZEの後ろにある、地下基地の天井を支える太い柱の影から
白い巨体が現れてきた。(な・・ な・んだ・・と!!)
言葉が出ず、立ち止まって巨体を見上げる! 肩のかじったいちごの部隊マークが鮮やかだ!
「ジムコマンド・・ 213号機・・」
MIAになった、リン少尉の搭乗機だ! そして、目の前にはパイロットスーツに身を包んだ
オーリン准尉とチコ伍長・・ この2人もMIAだ・・
あまりにも、突然の事態に、理解のスピードが追いつかず放心状態になる・・
そんな私にオーリン准尉達が気がついた・・
「あれぇ? 整備兵だと思ったら、ワサビィじゃないの?」
「あっ!本当だ!!
隊長ぉ~♪ どこ見てるんですかぁ~! チコですよ~!」
その声に我に返る・・
「お前達・・ すごいぞ! やっぱり生きていたんだな! うん・・すごい・・」
思わず、涙腺が全開になり視界が曇る・・(本当に良かった・・)
「あれ? 隊長? 泣いているんですかぁ?」
「泣いてなんかいないぞ! これは、汗だ♪・・ バカ野郎・・
で・・ リンは? リンはどこに居る?」
「リン少尉は、フォン・ブラウンの病院にいるよ!」
「なに? 病院だと? やばいのか?」
「いや・・ ちょっとね、頭を打っているのと、酸素欠乏症かな・・
万事を考え、病院に送ったんだ・・ 連邦系の軍事病院に入れたかったけど・・
搬送に時間がかかると嫌な感じがしたんだよね・・ 一般人の旅行中の救急入院って事で
大学病院に入っている・・ まぁ・・ 保険が効かないけど命の方が大事だからさ!」
「で・・具合は? 意識が無いのか?」
「いんや・・ 意識はしっかりしてたよ! 大丈夫と思う・・」
「そうか・・ いやぁちょっと安心した・・
ほんと、良くやってくれたよ、いつか前にもあったように、オーリンが助けたんだよな・・
って、勝手に想像したら駄目だな・・
あの戦闘中の離脱から、どのようにして今に至るのか、報告してくれ!」
「だね・・ でも、後で良いよね?
ワサビィの後ろで次のミッションを進めようと、特務殿が待っているからさ♪」
との、オーリンの言葉に、後ろを振り返る・・
「ということだ!、想定外であったが、
我々が自由に使えるグリフィンの機材が運よく調達できたって訳だ・・
整備はアロー市軍に、裏ルートで依頼し、何とか確保した・・
だがな、肝心のパイロットが足らん・・」
「リン少尉が作戦参加不可能になった・・ だな?
いや・・ パイロットなら、私がいるじゃないか!」
「ああ・・ スパイ容疑がかかった、使えないすけべ野郎がな・・」
「また、スパイ容疑か・・ あのくそったれ主計中尉め!」
「くそったれでも、はなたれでも良いが、正式ルートで容疑をかけられている、
そのため容疑が晴れるまでは、監禁する事になるのだが・・」
「やぱり、軍法会議は避けられんのか・・」
「そうだな・・ 避けられん・・
ただ、大きな作戦の直前でもあるので、ワッケイン司令と話ができていない状況だ・・
だから、戦隊長と相談し、その指示に従う事にした・・
結果は『特務中で連絡取れず(って事にしちゃって)、
そのまま特務を実施せよ(だよね)』との事
特務が終ったら『グリフィンの独房にぶち込むから、絶対につれて帰ってね!』との
暖かい助言付きだ!
良かったな、マメハ大佐に見捨てられずに・・」
「つうか、独房にはぶち込むつもりだよね・・ 大佐の楽しそうな顔が目に浮かぶぜ・・」
「まぁ・・ そういう事から、実は貴様を放置していたのだが、
急遽呼び戻す必要が出たわけだ・・ だから最初は独房に入っていただろ?
その後、特務実施の方針が決定し、貴様を選から外した
独房はかわいそうだから・・と ヒックス司令と相談し、自由にさせること事にしたんだが
リン少尉がジムに搭乗できれば、貴様はそのまま放置されたままで
自由に特務ごっこを継続していたわけだ・・」
「なに?・・ そういうことか・・ 話が変わり、急に扱いが良くなったって・・」
「そういうことだ、全て私の手のひらの上で踊っていた訳だ・・
つまり・・ チロル君も私の配下ということだ! 解ったか?、鈍感君♪」
「えっ?」と、チロル三尉を見る・・
と、テヘっと笑い、ペロっと舌をだした・・(てへぺろ♪って・・ おいみんなグルかよ・・)
「ただな・・
本来、この特務はジオン側の動きが解った段階で、我ら21独立戦隊で対処予定だったが
時期がな・・ ソロモン掃討戦と重なってしまった・・
そのため、この戦力で作戦を行う事になる・・
グリフィンからの援護はこれ以上期待できない・・ と言うことだ・・」
「この戦力? ジムコマンド、YUKIKAZE・・ あと・・ ボールは? ボールはあるのか?」
「良く考えろ、パイロットが足りんと言っただろ?」
「ん? オーリン、チコ・・ そして私・・」
「そうだ、ジムに貴様、YUKIKAZEにオーリンとチコだ! ボールのパイロットが不足だろ?
補給の燃料や弾薬・・ 整備経費・・ 無料では無い、ましてやここは月だ!
月には月のルールもある。ジャンク屋商会経由で、アロー市軍に売却した訳だ・・
マメハ大佐には、破損がひどいので・・ と伝えた処分する事に合意を得た・・
ただ、事前にオーリンから大佐に行った報告とには差異があるのだがが・・
まぁ、そこは適当に大佐が・・」
「おい・・ それこそ軍法会議もんだろ?・・」
「見つからんなら、大丈夫だ・・ まぁ、それで、ジムもYUKIKAZEも整備できたんだ
文句は言うな、結果と成果が全てさ!」
「この、悪徳商人め・・ まるで越後屋だな・・」
「なんとでも言え!、軍務を優先する!
ということで、1時間後にブリーフィングを実施する、そこの会議室に集まってくれ・・
おい! オーリン、1時間後に集合だ!」
「アイサ! マスミンっ!
チコ? シャワー浴びよっか? また、ワサビィが覗くかもしれないけどさ♪」
「おっ! その緊張感、久々ですなぁ~♪」
「な・・ なに? 何を言ってる?」
「え~っ! グリフィンでは有名だったんですよ~ シャワーや着替えの時は、
隊長がどこにいるかを確かめてからって! 覗きの常連だって話で・・」
「誰がそんな話を・・」
「ヒロ中尉が・・」
「あのバカぁ・・」
「え~? 覗いてなかったんですかぁ? もったいない♪」
「覗いても良いのかよ?」
「別にぃ・・ でも、みんな覗かれているって思いながら入ってたんですよ
そっちの方が、楽しいじゃん!って♪」
「というか、貴様らがそういう目で私を見ていた事が、良くわかった・・」
「やっぱり・・ 否定しないよね・・ オーリン隊長!」
「だろ・・ 昔から、そういう奴なんだよ♪
さて、種馬さんはほっといて汗を流すぜ! いくぞチコっ!」
「は~い!」
・・・
地下基地の施設は、岩盤を削った中に構築されている・・
チロル三尉に、その施設の中の士官用の個室に案内される。
「ベリー三佐・・ いや・・ワサビィ大尉ですね♪
狭いところですが、こちらでノーマルスーツにお着替えください。」
見ると、連邦軍のパイロット用ノーマルスーツが用意されていた・・
「チィロは全て知っていたんだな・・」
「えっ・・ あの・・ 途中からなんですよぉ・・
司令のお部屋での粗相は、全く関係なく、あれはガチでした
その後、ワサビィ大尉と面識が出来た事から私に護衛に付け・・と命令され・・」
「護衛だと?」
「はい・・ そのよう聞きましたが・・ どうやら、私も監視されてたみたいで・・」
「そうか・・ だから監視って気配がチィロに全く無かった訳だ・・
マスミンの考えそうな・・ って、監視されていたぁ?」
「はい・・ 私を大尉に貼り付け、その私と大尉を監視するために、
もう1人連絡要員が配置されていたようで・・」
「どういうことだ?」
「はぁ・・ 私が襲われたら、すぐに邪魔に入るとか・・ かな?・・」
「素晴らしい発想だな・・ 参ったぜ・・ となると、今も監視されているのか?」
「いいえ、もう監視されていないと思います・・」
「そうか・・ だったら・・ 今、この部屋の中には2人きりっって事だよな♪」
「えっ? あの・・ いや・・ そんなつもりは私には全く・・
というか、マスミンさんに悪いし・・」
「はぁ? なんでマスミンが出てくる?」
「えっ? だって、ラブラブぢゃないですかぁ!!」
「どこがだ?」
「・・・ 鈍感なんですね・・
じゃ、着替えてブリーフィングに遅れないようにしてくださいね♪ ではっ!」
と、チロル三尉が部屋を出て行った・・ ラブラブだとぉ? 私・・ そうなのか??
ただ、嫌な気がしない事だけは事実だった・・
・・・
シャワーを浴びて、ノーマルスーツに着替える・・ やはりパイロット用がしっくり来る!
時計を見ると少々早いが、ブリーフィングルームに向かうため部屋を出た。
廊下を進んでいくと、オープンスペースになった休憩所に、チロル三尉が居るのを発見した。
アロー市軍のノーマルスーツに着替え、同じノーマルスーツを来た同僚らしきメンバーと
楽しげに会談している・・
「おう! チィロ!」
「あっ! 大尉っ! 紹介します、この子が私達を監視してたんですよ♪」
「はじめまして!
宙空防衛隊MS中隊 第2MS小隊パイロット候補のプラス三尉です!
このたびは、命令とはいえ、申し訳なく・・ 以後お見知りおきを!
宜しくお願いいたします!」
「ほう・・ 君が? さっきチロル三尉から聞いたが・・
そんなに私は危険だったか?」
と、販売機から飲料水ボトルを購入し、ボトルを空け水を口に含む・・
「はぁ・・ 危険な会話は随所に・・ というか、私は男性に免疫が無く・・
そのぉ・・ ドキドキしてしまい・・ 」
「ん? 会話を聞いていたのか? 通信機は持ってなかっただろ?」
「いや・・ 女なんで・・ その・・ 」
「女か・・ まるで諜報部員だな・・
で・・ もしやばい展開になったら、どうするつもりだったんだ?」
「それは・・ 僕のチロルは僕が守るし・・ 」
「えっ?」
「ワサビィ大尉ぃ! 私達、ラブラブなんですよ~♪ てへっ」
「って・・ 君達、女の子同士じゃないか?」
「何をおっしゃいますか? 可愛い女の子は正義です!」
「いや・・ プラス君だっけ・・ その思想は正しく、私は否定しないが・・
そうか、そっちだったのか、やっと頭の中の整理がついた・・
そっか・・ そういう事か・・ うん私は否定しないぞ♪ 頑張れ!」
「はっ! ご理解いただき、感謝です♪ 大尉は思った通り、ヤサ男ですね!」
「ヤサ男?」
「優しい男って意味です。」
「まぁ、何でも良いがな・・ このジオンとの戦争で沢山の男性が戦死した・・
そのため、男社会だった軍に、女性が大挙して従事するようになって来た訳だ
この1年で大きく変わったのは、男社会の軍が女社会に変わってきた・・ということだ・・
私の所属する戦隊も、女性比率が高かったりする・・ 戦隊長、艦長、参謀と・・
1週間戦争前は、男女比率は、最前線で男性9に女性が1、多くても男性7に女性が3だ
それより多くすると、規律が乱れるとの見解だったのだが・・
それが、戦争で原則が崩れたわけだ・・
だから『チロルは俺の嫁』ってのも良いと思うぞ♪」
「あは♪ こういう人が隊長だったら良いのにね~!」
「おいおい・・ 隊長になったら、話は違う・・
戦場に色恋は持ち込むな! 死ぬぞ!! 死亡フラグが必ず立つ!・・」
「そうなんだ・・」
「ん? チィロ? なにが、そうなんだ?」
「鈍感だからかぁ・・ だから生き残ってエースになれるんだね・・」
「はぁ?」
「いえ、こっちの話です。 すごくためになるお話、ありがとうございました♪
あっ・・ そろそろブリーフィングのお時間ですよ、一緒に行きましょう!」
「ん? 君らもブリーフィングに参加するのか?」
「はい! だからノーマルスーツです♪ 戦闘には参加できませんが・・」
・・・
ブリーフィングルームに入ると、既にオーリン、チコが席に付いていた、
その横に並ぶ・・
「オーリン・・ 作戦の内容は聞いているのか?」
「大体ね・・ ワサビィは囮だよ・・ 死なないでね・・
私とチコが、YUKIKAZEで敵艦を落とす・・
奇襲でさ・・ それしか勝機はないみたい・・」
「あいつらは?」 と、アロー市軍のチロルとプラスをあごで指す・・
「知らない・・ でも、戦闘には参加できないよね、中立だから・・」
「そうだよな・・ しかし、ここに居る・・ なぜだ?」
「わかんない・・ チコ? 聞いてる?」
「私も聞いてないよ・・ なにも・・」
「そうか・・ じゃ、全てマスミンの手のひらの上・・って事だな・・」
「だね・・」
と、雑談をしていると扉が開く・・
「ア、テ~ンショ~ン!!」
マスミンに続き、上背のあるアロー軍の士官が一緒に入ってきた・・
「着席!」
「だれだ?」
「知らん・・」
「ごちゃごちゃうるさいぞ、そこ!!
紹介する、アロー市軍、宙空防衛隊MS中隊の中隊長キング一尉だ、
今回の連邦軍の作戦をカモフラージュするために、訓練飛行を計画し、
その責任者として、対処して頂く・・
そこに居る2人のパイロットの上官になる訳だ・・」
「カモフラージュだと?」
「うるさいと言っただろ? いいから聞け!」
「訓練は、新しくアロー市軍が調達したボールの試験飛行だ・・」
「おい! ボールって・・」
「ほんとに貴様は頭が腐ってるな、耳は飾りか?・・ 最後まで聞け!・・
まだ、アロー市軍にはモビルスーツの配備が出来ていないのだが、
それに先立ち、ボールを2機調達した・・
現在、ブースターを装着し、月環境に合わせた改修が行われている・・
今回は、そのボールのテスト飛行になるわけだ・・
パイロットは、プラス三尉、チロル三尉の2名!
中隊長のキング一尉と、予備のパイロットは、ガボット突撃艇で随伴する・・
テストコースは・・ 前を見て欲しい・・
このマップからも解るように、月とL4、つまりサイド6との中間点で訓練を
実施する・・ 月圏内だと、引力の影響もあるため、この地点まで進む・・
ここで、訓練を実施するが、その補助として、連邦軍として協力する訳だ・・
ボール正規パイロットのチコ伍長! 協力してあげてくれ!
YUKIKAZEで随伴する、パイロットはオーリン准尉だ・・ いいな!」
「おい! 私は?」
「主役は最後に登場だ・・ 早漏は嫌われるぞ!」
「いや・・ 商売女にゃ好まれるがな・・」
「ふん♪・・ その早漏野郎だが・・
ジムに搭乗し、YUKIKAZEに接続する・・ というか、YUKIKAZEをブースターにし
宙に上がるわけだ・・ ガボット級やボールは識別信号をアロー市軍で発報するが、
YUKIKAZEは、信号を殺してくれ・・ もちろんジムもだ・・ 偽装は条約違反だからな
核融合炉は稼動させるが、起動はそこで止めてくれ・・ 解るな・・
アロー市軍の訓練にあわせ、そこに紛れて月基地から発進する・・
ジオン軍のレーダー網を潜り抜けるためだ・・ だから、L4中間点まで異動する・・
ここまでは良いか?」
「ボールの訓練は? ダミーなのか?」
「いや、正式だ・・ 訓練を補助して欲しい・・
それが我々連邦軍がアロー市軍の協力を得られる条件だ・・
じゃ、ボールの訓練内容に対し、キング一尉から説明がある、では一尉・・」
キング一尉から、訓練内容についての話が続く・・
私達は、要はアロー市軍の訓練に紛れ、月基地を発進し、
その後、分かれて特務に入る訳だが・・
しかし、良くここまで中立のアロー市軍の協力が得られというのが、
月都市いや、ルナリアンの不思議なところでもある・・
(ようは金でカタが付く訳だ・・)
アロー市軍側の訓練計画の話が終わり、アロー市軍の関係者が
ブリーフィングルームから退席した・・
「さて・・ 本題だ・・ その前に、ワサビィ、チーフに電話しておいてくれ!
クレジットのパスワードを伝えてないだろ? エレカーの精算が出来ないそうだ・・」
「ああ・・ そうか・・ 解った、後で電話しておく。公衆使用可能だな?」
「多分な・・ まぁ、貴様のクレジットだ、盗聴されても問題はない♪」
「逆だよ、公衆からの発信だと、誰が掛けているか特定できないから安心なんだ!」
「そういうものか・・
じゃ! 本題に入るぞ・・
アロー市軍ヒックス司令から、ジオン軍の核弾頭を保有した艦船の座標が送られてきている
その潜んでいるポイントが、ここだ・・ 非常にルウムに近い位置だな・・
ジオン軍はこの位置から、連邦軍のソロモン掃討戦をトリガーにその騒ぎに紛れ異動する、
そしてサイド6を叩く作戦だと聞いている・・ クリスマス作戦だと、ふざけるな、だ!
だから、その中間点である宙域で、ボールの訓練を行い、アロー市軍が退却したあと
その場に残り、待ち伏せする・・ 戦術として追うのは分悪いが、迎え撃つのは
効果があり、奇襲要素を追加することで、勝機は十分にあると考える・・ どうだ?」
「待機するのは、深度はプラス2ぐらいか?」
「そうだな・・ 深度はマイナスの方が良いと思う・・
そこはワサビィの方が慣れているだろ、基地を発進したあとは、私との連絡も出来ない
ワサビィに権限を委譲するので、適時判断で動いてくれ
目的は、ジオンの核弾頭を搭載したパプア級輸送艦1隻だ! ジムコマンドで挑発し
YUKIKAZEのメガ粒子砲で叩く! 具体的な作戦はワサビィに任せる!
発進は30分後12:00だ、ソロモン掃討戦は、本日18:00に開始される・・
機密だ、他言は許さん!
その開戦の混乱に乗じ、ジオンは行動を開始するとの情報だ・・
ボールのテスト訓練は15:00~17:00・・ その後、我々も作戦開始となる
以上だ、何かあるか?」
「いや・・ なんか妙だな・・ その情報は、本当に正しい情報なのか?」
「<第59話>ムサイ級ワルキューレ」に続く・・・
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