いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<第32話>小隊長・・ / [小説]ガンダム外伝

2009-09-30 12:46:16 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク

【第2部】
<第25話>子にゃんこ
<第26話>緊急信号!
<第27話>チーム戦!
<第28話>ジャジャ馬
<第29話>一撃離脱・・
<第30話>帰艦・・
<第31話>ソロモンへの足音
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オーリン曹長は片手を挙げて、更衣室に消えていく
氷が溶け、薄くなったジンジャエールを喉に流し込んだ・・

頭の中でさまざまな情報と思考が交差する・・
私は簡易重力発生装置を出て、MSデッキに流れていった

「あはぁ! たいちょ~ なにしてんですかぁ?
 さっき、麗しのマスミンちゃんが、こんな顔して探してましたよ~
 ねっ! リンちゃん♪」

「バカ・・ そんな顔じゃないわ、こんな顔よ♪」

と、ヒロ中尉とリン少尉が、目を吊り上げた顔を作ってこちらを見ている

「って・・ おまえら・・ マスミンに見られたら知らんぞ!
 で・・ リン! お前さっき哨戒任務じゃ・・ 休憩は? 」

「だって・・ 要員が不足ですよぉ・・ 今、ミィちゃんとチコちゃんが飛んでます
 まぁ私は待機だから、休憩と同じですけど・・♪」

「そうか・・ すまんな・・ 頑張ってくれ・・
 で・・ マスミン大尉だが・・ 何で探してるか言ってたか?」

「いんや・・ ただね
 『ワサビィはどこだ!インターセプト待機者はどこに居る!』
 って、すごい剣幕でさ・・」

「で・・ そこの楽しげな中尉どのは、なんて答えたんだ?」

「ここには居ませんよ~ スクランブル待機者ならいますけどぉ♪」って

「あちゃぁ・・ そりゃ火に油じゃないか・・」

「また、なんかしたんすか?」

「そうよ! 隊長はいっつも目を付けられてるんだから!
 その迷惑が私たちにもかかってるんだから・・」

「こらこら・・ そんなに迷惑か? って、また、はないだろ」

「もう! これだわ・・ ぜんぜん自覚なし!」

「ほんと、そうっすよね♪ リンちゃん!」

「あんたも同じだけど・・」

「わかった・・ ありがと・・ そっか・・ ばれちゃったか・・
 で・・ どっちに行った?」

「うん・・ タゴサ中佐も一緒だったよな・・ だからヒポグリフかな?」

「いいえ・・ レイテよ・・ きっと・・」

「ん? レイテって・・ サラミス級か?」

「そう・・ 撃沈された方がサウスジョージアだって・・」

「で・・リンちゃん・・ どうしてレイテなん?」

「だって、さっき整備兵が言ってなかった?
 小破したレイテは、負傷兵と捕虜を乗せて、ルナ2に戻るって・・」

「だから?」

「バッカねぇ・・ そうなったら、食料や燃料、その他もろもろの物資は?」

「そっか! グリフィンとヒポグリフに搬送か!」

「でしょ? だから、ここも整備兵だけになってるでしょ?」

「じゃ! 訂正っす! 隊長! レイテっす♪」

「なるほど・・ 負傷兵と捕虜を搬送するのにレイテを使うのか・・
 私は、前に中尉が漏らした 補給艦 が連れて帰ると思ってたが・・」

「あっ、その補給艦がヒポグリフっす♪ 間違いない!
 でも、戦況が変化しているので、変わったみたいっすね!」

「じゃ、パイロットの増員があるかもしれんな♪」

「申請してたんすか?」

「おう♪」

「可愛い子だったら良いっすね♪」

「だよな・・ って 痛い!」

と、中尉と同時に2人はお尻を押さえ、顔を見合わせる・・
そこには、リン少尉の怖い顔があった・・

「もう・・ 学習って言葉・・2人の辞書には載ってないのかしら・・
 で・・ 隊長! あのウーミンって子・・ 一体なんなのよ!」

「いや・・ それは・・ 軍機だ! レイテだな! サンキュ♪」

「いってらっしゃ~い♪」

「もう! また逃げる!!
 あっ、それからね~ ヒトハチマルマルに、ブリーフィング集合よ~!」

「オウ!」

レイテは宇宙港のA埠頭に停泊し、被弾した艦橋部の応急修理を行っている
すでに私がA埠頭に到着したときには、大体の荷物をグリフィンやヒポグリフに
搬送完了していた

そんな中、前から数人が流れてくる・・
MSデッキ班長のターチン軍曹だが・・ 他の2人は知らない顔だ・・

「おっ・・ 隊長さん! レイテで宴会やってますぜ!」

「おう軍曹! 宴会なのか?」

「はいな・・ 搬送できない余剰物資などや、新鮮な食材は食べちゃえ!って
 艦長が言われて・・ ワシらも今、頂いてきたとこですわ・・
 あっ・・ 悪い悪い・・ この大尉はんMS隊の隊長さんや・・
 で・・ この2名はヒポグリフのMSデッキ班長さんで・・ えっと・・」

「大尉殿!よろしくお願いします
 ヒポグリフMSデッキA班班長、オビッチです ♪」

「そうそう! この姉ちゃん、オビッチはんや! 見てみこの黒帯!
 ブラックベルトや! すごいやろ? 同じサイド1の出身や!」

「サイド1かぁ、私も同じや!
 で・・ なんでベルトの代わりに帯なんや?」

「みんなに言われますね・・ でも! 帯をギュっと締めたら
 気合が入りますよ! 気分も良くなりますし、姿勢もね ♪
 ミスゼロがうちらの使命ですから! 大尉殿も、帯しめまひょか?」

「そうやな・・ それもええかもしれん
 根性入れるときに相談するわ、こちらこそよろしく!」

「で・・ こちらが・・」

「同じく! MSデッキB班班長、モジトです!」

「そうそう・・ モジトはんって、すごいんやで!
 サイド6でバーを経営してるんや! どんなカクテルでも作るんやて!
 まぁ、予備役やさかいに、今回担ぎ出されたって事やんな?」

「まぁ・・ 私はリザーブ(予備役)ですので、仕方が無いです。
 戦争が終わりましたら、ぜひ店にお寄りください。
 最高のカクテルを、ご馳走しますよ! ヒポグリフの命の恩人ですから♪
 実は・・大尉とは、2度目です。YUKIKAZE発進時に担当しましたから・・」

「そうか! 実は先週までサイド6のリボー駐留してたんだぜ!
 どこのコロニーだ?」

「同じです。私もリボーですよ♪ ただ地下1層ですがね・・」

「そうか・・ もっと早く知り合えば・・
 で・・ 女の子は? 居るんだろうな?」

「♪ 大尉殿はそちらの方ですか? もちろんです!」

「軍曹! 今日から貴様は、私の親友だ♪
 で・・疑問があるんだが・・ どうして班長が2人も要るんだ?
 というか・・ YUKIKAZEって・・ 何だ? セイバーブースターか?」

「あっ・・ それは私が答えるわね・・
 大尉、ヒポグリフはグリフィンとは違って、右舷左舷のデッキにも2機づつ
 合計4機のカタパルトを装備しているMS運用艦になっているのよ。
 サイドハッチを開いて、MSを収納してから、燃料補給と弾薬の補充を
 実施して、フロントハッチから再発進するまで、3分なんですよ。
 その運用を実現するために、右舷と左舷は別の管理下で運用しています・・
 だから2チーム・・ お分かりになりました?」

「お・・ おい! 軍曹・・ いや・・ターチン軍曹!
 (3人とも軍曹か・・ ややこしい・・)
 聞いたか? ほら!私が前に言っただろ!
 3分で再発進可能だと、彼らは言っているぞ!」

「いや、ちゃんと聞いてぇな、隊長さん・・ 片舷に2機でっせ!
 こっちのはたった1機や・・ ハッチはフロントだけやし・・」

「ああ・・ そう言ったなぁ・・ でも、なんで2機?」

「それはね・・ グリフィンは重力下での運用を考慮した装備を、
 宇宙に持ってきた場合に、どのような課題が発生するのか? がポイントで
 テスト実施していましたけど、うちらのヒポグリフは、
 当初から宇宙だけで運用する場合に一番適した形は?という要求仕様で設計され
 テストしていました・・ その差だとおもいますが・・」

「まぁ・・ 簡単にいうとやな・・ グリフィンはジャブローでの改修設計や、
 でも、ヒポグリフはルナ2の改修設計・・というこっちゃな」

「ということは、ヒポグリフの方が運用艦の能力としてはグリフィンの上か?」

「まぁ、一概には言えんやろ・・ ヒポグリフは砲艦やないし・・」

「ターチン軍曹・・ ここは私が補足します・・」

と、モジト軍曹が割り込む・・

「実は、こんな話を聞いています・・
 ジャブローの設計は宇宙には向かない・・と・・
 宇宙でのMS運用は、どう考えてもジオン軍の方が上です。
 連邦にはそのノウハウがありません!
 だから、ジオン軍軽巡洋艦ムサイ級のデッキを参考に設計されています」

「何? ひょっとしたら・・」

「はい!さすが隊長さんですね♪
 その通り! 片舷に2機ですが、1機は床に、そして1機は天井にあります
 そのため、補給に混乱がなく、再発進に3分を切る運用が可能なんです・・
 地球から宇宙を眺めていても、そんな設計は思いつきません・・
 まぁ、新型の揚陸艇は、重力下でも運用されるとのことですので、
 確かに、グリフィンでのテストは重要ですが・・ 宇宙軍に必要な装備としては
 ヒポグリフの装備が勝っていると言われています。」

「モジト軍曹!説得力があるな・・ 確かにそうだろう・・
 そう考えたら、ヒポグリフは、我ら宇宙軍にとってはすごい艦だなぁ・・」

「はい・・ あと・・軍機ですが・・ MS4機同時射出も可能ですよ♪」

「なんだって! すごいじゃないか!!」

「だからぁ・・ 軍機ですよ、絶対に秘密にしてくださいよ・・
 タゴサ艦長って・・ 怖いんだから・・」

「おう! 解ってるさ! 悪いようにはしないから♪
 それで・・ YUKIKAZEってのは?」

「あれ?ごらんではないのですか? セイバーブースターの側舷に書かれてます」

「そうなのか? 見てなかった・・」

「聞いた話ですが、その名前は、前世紀の大きな戦争で活躍した駆逐艦の名前で
 開戦時から終戦まで、ほとんどの大きな作戦に参加し、
 どんな激戦でも戦果をあげて、必ず戻ってきた不沈艦だとか・・
 すごいのは、その艦での戦死者が累計でも1桁だったとも・・
 幸運艦ってことですね。
 で・・そのYUKIKAZEが参加した有名な海戦がソロモン海戦とかで・・
 ハービック社の研究者が、ゲン担ぎで書いたのかもしれませんね・・」

「そういえば・・ そんな艦が存在した事を戦史で聞いたようにも思うが
 まぁ良い名前じゃないか 幸運艦かぁ・・ だから、助かったのかもしれんな♪」

「そうかもしれませんね♪ では!私たちはこれで・・」

「じゃ、ワシもヒッポに行って来るわ!」

「なんや、ターチン♪ もう略語か?」

「おう! そういうこっちゃ!」

私はターチン軍曹達と分かれ、レイテに向かった・・
元々輸送船として設計され、それをを改装したグリフィンとは違い、
最初から軍艦として作られたサラミス級巡洋艦の移住性は、グリフィンの比ではない。
食事も保存食ばかりのグリフィンとは異なり、新鮮な野菜や果物も用意されている。
やはり搭乗員が100人程のグリフィンと、300人以上のサラミスでは比較する事が
おかしな話だ。まぁ、グリフィンがカプセルホテルなら、
サラミス級は一流ホテルのスィートルーム・・ それぐらいの差だと考えても
間違いはない・・

(良し! 美味しいものを食べてやろう・・♪)

と、思わず笑顔になっている自分がいた・・


・・・

ミィ少尉から哨戒任務の報告を聞きながら、時計を見ると
時刻が18時になろうとしていた・・

「ミィ・・ ブリーフィングの時間だ・・ 行くぞ・・」

「はぁい♪」

私とミィ少尉は、ブリーフィングルームに流れていく・・
中に入ると・・ 二酸化炭素濃度は大丈夫か? と不安にもなってしまうほどの
すごい人数が集まっていた・・
先ほど会った、MSデッキ班長3軍曹の顔も見える事から、ヒポグリフの
要員も参加しているのだろう・・

「たいちょ~ こっちこっち! 遅いっすよぉ・・」

ヒロ中尉に呼ばれるまま、隣の席に着き、1つ後ろのユカ少尉の横にミィ少尉が
滑り込んだ・・

「たいちょ~ 一番後ろに可愛いウエーブ発見っす!」

「何♪ そうか!」 と後ろを向いた瞬間にリン少尉の顔が全面に・・

「はいはい! 前を向いて! 会議がはじまりますよ!」

まぁ、楽しみは後に取って置くか・・と、ヒロ中尉と顔を見合わせた時
ドアが開き、艦長、副艦長、参謀、そしてタゴサ中佐と
見慣れぬ中尉が入ってきた・・

「アテンション!」

当番の号令で全員が起立し敬礼・・ いつもの光景だが、人数が多いので
壮観な感じがする・・

「レスト!・・ 着席して・・」マメハ艦長が話を始めた・・

「初めて見る顔も居るわね、私はグリフィン艦長のマメハです。
 そして、副艦長のクロヒッツと、参謀のマスミンね。
 本日付けで我ら第21独立部隊は、第21独立戦隊に昇格し、僚艦にヒポグリフを
 迎える事になりました。 こちらがヒポグリフ艦長のタゴサ中佐と
 副長のマサップ中尉ね。中尉は整備班も統括しています。
 それでね・・同時に、グリフィンは戦隊旗艦となり、私は戦隊長とのことで、
 艦長はクロヒッツ少佐が赴任されます。
 皆さん、いいわね? ただ、戦闘時はクロヒッツに砲雷長をお願いするので
 あまり変わらないとは思うけど・・ 皆さん協力してね♪
 尚、ご心配のレイテですが、応急修理後に負傷兵と捕虜をルナ2に搬送
 しますので戦列を離れます・・ あとは、マスミン参謀・・ お願いね♪」

「では! ブリーフィングをはじめます・・」

マスミン特務大尉が口を開き、今後の作戦についての説明が始まった・・
内容的には、オーリン曹長に聞いた話と同じだが、具体的な時刻設定など
詳細なスケジュールの説明となっていた・・

チェンバロ作戦・・ その作戦開始時刻前に、指定空域に集まる事が
決まっているだけで、その後の作戦は集合地点で告げられるとの事・・
ただ、それまでは、訓練と哨戒が主な任務となり、特筆すべき事項として
無駄な戦闘はできるだけ控えるよう、通達も発信されてとの事だ・・

つまり、ジオン軍と遭遇したら、全能力を駆使し、全力で逃げろ・・という事
それだけ、戦力を温存する必要がある・・という事で、今回の作戦が
重要な作戦である事を物語っている・・

「最後に、人事についての発表がある・・  ヒロ中尉、前へ!」

「おい・・ 中尉・・ お前、何かしたのか?」

「そんなぁ・・何もないっすよぉ・・」

「早くしろ! 中尉!」

「は・・ はい!・・」

「ヒロ中尉にこれを!」

中尉が受け取った物は・・ 一枚の記章だった・・
その記章は、小隊長の記章!・・

「えっ? これ・・ これって 俺が隊長?」

「そうだ! 精進しろよ! 期待しているぞ♪」

「イエス・サー!
 た・・ 隊長!! ほらこれ! 俺!隊長に・・って あれ? 隊長は?」

「バカ! 早く席に戻れ・・」
(って・・ 何も聞いてないぞ!・・ まぁヒロ中尉が小隊長は、納得だが)


「次! ユカ少尉! 同じく、小隊長を命ずる!」

「えっ? 私?・・ なんで?」

「やったね♪ ユカちゃん! 早く行かないと、
 マスミン大尉のの気が変わっちゃうよ♪ さぁ!」

「もう・・ ミィったらぁ・・」

「何をボケッとしている、正しい評価だ、期待している頼むぞ!」

「は・・ ハイ! 了解であります!」


「次! オーリン准尉! 前へ!」

その時、ルームにざわめきが走った・・ 皆が耳を疑ったのだ・・

「早くしろ、准尉!」

「おい・・ オーリン・・ お前だぞ! 准尉だぞ!」

誰かが口笛を鳴らした!! 大きな歓声が沸きあがる!
准尉と言う位は、確かに少尉の下ではあるが、扱いはそうではない。
曹兵(曹長、軍曹、伍長の曹、そして、兵長、上等兵、一等兵、二等兵の兵)の
最高位を表す位が准尉という位であり、皆がなれるものではなく
曹兵のトップの意味を持つ。

「やったな! オーリン! 准尉さまだ!!」

「さすが、ルウムの雌豹! 二つ名は伊達じゃないぜ!」

「ほら・・ どうした、おしっこちびったのか? 早く行け!」

皆が口々に囃し立て、オーリン曹長・・ いや准尉が前に進んだ。
壇上ではマスミン特務大尉が微笑んでいる (へぇ・・こういう顔もするんだ・・)

「オーリン准尉、貴官に小隊長と、中隊付准尉を命ずる、頼むぞ!」

「はっ! 命に代えて職務を遂行します!」


「さて・・ これで、終わりかな・・」

(おいおい・・ 私は? ちょっと待て・・オーリンが中隊付きって?)
と思った時、隣のヒロ中尉が

「あのぉ~ 質問っす」

「なんだ? ヒロ小隊長?」

「えっ・・ いや・・ 良いなぁ、もう一度呼んでください♪」

「ああ良いぞ・・ ヒロ小隊長! なんだ?」

「ウキぃ~ 最高っすね!! ねっ!たいちょ・・って おっ! そうだそうだ!
 マスミン大尉! 質問です。 あのぉ・・ 元?隊長は?・・ 」

「ん? スクランブル待機者だと、艦長や私に嘘をつき、更にレイテで美味い飯を
 食ってた、卑怯者の根性無しの誰かさんの事か?」

(あちゃ~・・ やっぱり怒ってる・・・)

「ねぇねぇ・・ ユカぁ・・ どうしてマスミンって、いつも隊長にきついの?」

「そんなの、解るじゃない・・ きっとあれよ あれ・・」

「そっか・・ あれかぁ」

「こら! そこ!何をゴチャゴチャ言ってるんだ! 聞こえないぞ!
 意見があるなら大きな声で言え!」

「ありません! サー!」

「ふんまぁ良い・・ どうやら部屋に忘れてきたようだ♪・・
 ワサビィ大尉、あとで部屋まで取りに来るように、貴殿にMS中隊長を命ず!」

「ふっ・・ 了解だ!・・ というか・・ 他の話は?
 MSパイロット増員などはどうなった?」

「それは、この後の小隊長会議で説明する
 あっ・・ そうだ・・ ワサビィ・・1つ残念な事がある・・
 タゴサ中佐配下のウーミン伍長な・・ 伍長も貴様の部下だ・・
 もう、これで、デートは出来ないよな♪」

「おい・・ そんな事をここで言わなくても・・」

「あれぇ・・ 隊長ぉ やっぱりナンパ済みだったんすね♪」

「もう! 隊長はいつもそうなんだから!」

「見ろ! ヒロ中尉やリン少尉、それだけではない、皆に慕われているじゃないか!
 みんなも聞いてくれ! 私は中隊長として、ちゃんとして欲しいと思っている!
 中隊長とは指揮監督下にある部下に対し、懲戒処分をも行うことができる
 部隊長なんだぞ! 権限がなかった小隊長とは違うんだ!
 服務指導! 中隊長は艦内服務にあたって、部下と真に一体となって率先垂範に努め、
 隊員相互の親和を助長し、もって中隊長を核心として強固に団結した中隊をつくり上げ
 なければならない!・・ 解っているよな?
 それじゃ、各小隊長とパイロットは残ってくれ、要員の新規配属と移動・・
 そして、各小隊のチーム編成について説明する・・
 以上! ブリーフィングを終了する、解散!」

と、他のメンバーが部屋を出ようとした時であった・・
艦内を緊急通信アラームが鳴り響いた

「・・・ 艦長! こちらブリッジ、緊急通信です!」

「何? どうしたの? 繋いでいいわよ!」

「・・・ 了解! 繋ぎます!」

その緊急通信の内容は、サイド6リボーコロニー内で、本日19日午後18時40分頃、
ジオン軍モビルスーツがコロニー内に進入、連邦軍モビルスーツ隊と戦闘になり、
これを撃破するも、多くの死者やコロニーのへの破損が発生した。
この事態を重く判断(2日前に締結のサイド6との安全保障条約)した連邦政府は、
サイド6近海地区に展開する連邦軍艦船に通達し、ジオン艦船の掃討を命令する
・・ という内容であった
尚、侵入したジオン軍MSは、たったの1機だとか・・

<第33話>喧嘩売ってんの!に続く・・・

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Copyright ichigowasabi

さすが・・ヨンさま・・

2009-09-25 12:19:50 | Weblog

ヨン様の威力?を再認識です。
さすがですねぇ・・ いや・・ すごいわ、やっぱり・・

2日前に書いた「ぺ・ヨンジュンと・・」の記事ですが・・

私が記憶する(汗;)アクセス数の記録を、あっさり塗り替えちゃいました・・

 2009.09.23(水)  333 PV  207 IP  6050 位 / 1298472ブログ <= ここ
 2009.09.24(木)  238 PV  169 IP  7991 位 / 1299125ブログ

記事を書いてない次の日までも余波があるようで、今更ながら、
「ヨン様って、すごいなぁ♪」と再認識しています・・

過去に、1日に読まれたページ数(PV)だけは、600を越えた事もありますが、
1日の訪問者数(IP)が200人以上は・・ 本当に初めてなんですよ・・

まぁ、毎日200人300人・・いや1000人以上訪問されている、ブロガーの
ご先達の方々からすると、少ない数字だと思われるでしょうが
自分のブログの性質(ヲタク度満載(^O^)/)から見ると、脅威の数字ではないかな?
と感じています。

ヨンさま♪ ありがとうございます。
早速、めがねを買いに行きま (゜_。)\(--;バキ

・・・

ところで(笑)本日(9/25)に横浜パシフィコで開催される、ヒョンビンさんの
ファンミーティングですが、キム・ヒョンジュンさんが来日後、インフルエンザに
なっちゃったって事から、当のヒョンビンさんが「日本に行くのが怖い(汗;)」
と報道されていたようです・・ (インフルエンザ・・大変ですね)

でも、昨日、笑顔で羽田に到着とか♪・・


と・・・ 昨日、嫁はんが満面の笑みで私に伝えてきました(笑)

はいはい・・ 楽しそうでなによりです(^O^)

そこに娘が・・

「なんの話なん?」

「あんたには、関係ない!」

「どうせまた、韓流やろ?」

「そうや! 明日の話や・・」

「明日、なにあるん?」

「ヒョンビンやんか!」

「行くん?」

「そうや・・」

「そうなんや・・ 晩御飯、ちゃんと作っといてや!」

「ああ・・ カレー作っとく・・ 次の日はパンでも買って・・」

「ん? 次の日って・・ どっか行くん?」

「そら、そうやろ・・ 横浜やし・・」

「そんなん聞いてへんわ! また自分だけ行くん?」

「ああ・・ 今、言うた・・」

  (やったぁ! 勝った! 私は2日前に聞きましたよ~ ♪)

「そういう事は、もっと前に言うもんちゃうん?」

「言うても聞いてへんやん・・」

「しゃあないなぁ・・ じゃ、おみやげ頼むで・・」

「えっ? ヒョンビンのポスターか?」

「ちゃうわ! 横浜やろ?」

「じゃ、シューマイ弁当?」

「いらんわ・・」

・・・・・

と、延々と会話が続く、我が家でした  (o´_`o)ハァ・・・

って・・
落ちはないんか!・・ すいません、今日はこのへんで・・(汗;)

ぺ・ヨンジュンと・・

2009-09-23 15:09:48 | Weblog

今朝から私のおもちゃの任天堂DSが、嫁はんに没収されました・・
連休前に届いていた包み・・ 数ヶ月前に、ヨン様のホームページで
申し込んでたっていうDSのソフト

「ぺ・ヨンジュンと学ぶ韓国語DS」

朝から「これ動けへん!」って、騒いでいます・・
見たら、これはバグですね、初期登録の名前、入力モードにならない・・
一旦先に進めてから 消しゴムで消していくと、入力できる・・
こりゃ、日本中の、おばさまが激怒しているでしょうね(笑)

「これで入力できたで・・」

「こんなん、あかんやんなぁ・・」

「で・・ ご贔屓はヨン様でしたっけ?」

「いや・・」

「ですよね・・ ヒョンビンですよね・・」

「うん・・ あっ、金曜の昼から横浜いくんで、頼むな・・」

「?? えっ? 聞いてませんが・・(ここは大阪やし・・)」

「だから 今、言うた・・」

「そうなん・・ また行くの?」

「ちゃうちゃう 前は違う人、今回が本命やねん!」

「ちゅうことは・・今回は、やっとヒョンビンなんや・・」

「せや! だから、行かなあなんねん♪」

「まぁええわ・・ で・・ このヨン様は?」

「まぁ、ヨン様は別格やねん ファンのおばちゃんも、お上品やし・・」

「お上品って・・ じゃ、あんたらは お下品なん?」

「しばくで! お上品なだけでなく、情報がすごいねん」

「そうなんや・・」

「せやから、お友達になってると得やねん! これで集まるし!」

「なんやねん、このクマさんは?」

「あかんなぁ・・ 去年来た時の服やん! ほらぁ!!」

「えっ?」

「ほらぁ!大阪城ホールとかぁ!!」

「えっ? これ ヨン様?」

    仲間を呼ぶクマちゃん

嫁はんのストラップのクマさん 知りませんでした・・
これ・・ ヨン様やねんて!
見る人が見たら解るって・・ まさに暗号やんか!!
それで、話のきっかけになるんか・・(なんか、すごいなぁ・・)

「ほら♪ この髪型! 覚えてるやろ♪ 」

って・・ 覚えてませんけど

「ああ・・ ほんまやなぁ・・」・・ (嘘)

  ちょんまげ?    ふえてるし・・

   来日時の髪型(ちょんまげ)     で・・なんか増えてるし(汗;)


ということで、金曜って・・ あ・・ あかんやん!
夕方から大事な会議が!!! 帰るの深夜やん!!

入試って・・

2009-09-17 21:39:56 | Weblog
私の所には、高校3年の娘と中学3年の息子がいます・・
息子が生まれたとき、ふと・・

「2人が揃って入試の年は・・大変かもね・・」って
思った事を思い出しました・・

そうです、夏休みを過ぎて、同じ年のお子さんをお持ちの
親御さん(ひょっとしたら、同じ年の人も読んでいるかも♪)
大変な時期にさしかかって来ましたね。

考えたら、生活の中で、色々と気にしている事にも
気がつきました・・

例えば・・
インフルエンザが流行ってきています・・
絶対に子供達に移したら駄目!って思い、自分でうがいや
手洗いをマメにするようになっていたり・・

2人が同じ部屋なので、居間で勉強する息子
(やっぱり姉ちゃんに、追い出されます(笑))
それを邪魔しちゃまずいなぁ・・と 私の帰宅時間が
遅くなっている事・・
(TSUTAYAやビックカメラ、ネットカフェなどで時間つぶし)

知らない間に、気を使っていたのです・・
これからもっと大変な時期になるのに・・ どうしよう?
って、昨日も感じていました・・


でもね・・ でもね・・ 


最近の入試って、変わったの? 仕組みが良く理解できていません
多分、国公立や早慶など(大阪なら関関同立)だったら、
同じなのでしょうが・・ その下(汗;すみません)は?
変わったのかも・・ って話です。

すみません・・
入試で頑張っている方々は ここで読むのをやめてください
成功を信じ、勉強・・頑張ってくださいね!

・・・

さて・・
実は昨日・・ 娘が高校から持ち帰った封筒を出してきたのです・・
中には・・「指定校推薦の通知」って・・

大学から高校に対して、
「おたくの高校からは、今年は2人推薦を受けたろか?
 だから、学校長の名前で、責任をもって優秀な生徒を推薦してね♪」
とかなのかな?

良く解ってません・・ でも、あとは大学の面接だけとか・・

「えっ? まだ9月やで!! そんなんありなん?」


いや・・推薦ってのは、昔からあるのは知っています。
でも、附属高校でもないし・・ 推薦でも、試験はあるでしょ?

聞いたら、そのような通常の推薦もあるんだとか・・
少子化対策で大学も必死なのかなぁ・・

まぁ・・ 高校受験の時、行きたかった公立高校の試験日に、
熱を出しちゃって、受験に失敗した経験をもつ娘・・
この2週間ほどカリカリしてたのは、この推薦枠に入れるか?
が心配だったんだって・・(そうやったんか・・)

考えたら・・ 公立高校の受験に失敗し、ちょっとランクを落とした
私立高校だったので、高校の中では上位だった事が、良かったのかもね
とにかく、面接で落とされないように頑張ってください♪

ん? 何?・・  バイトを探そうかな・・って

   「そんなん、あかんやろ~!」 (゜o゜)\(-_-)


じゃ・・ 後は、中学3年の息子だけ! 気が楽だ!「頑張れよ~」って
言ったら・・ 息子が・・

「多分、大丈夫」って・・

「どうして? なんで? なにがあった! 白状しろっ!!」

息子はクラブをやっています(そりゃそうやろ・・中学やし)
身長が大きな要素のスポーツなのですが・・ 息子は
残念ながら小さくて、まだ、私の身長にも届いていません・・
(でも・・ 足の長さは、既に負けています・・ うるせ~!)

まぁ、そんなチビなんですが、頑張っていた事は事実で
大阪市チーム選抜の2次選考まで残った事実もあります・・ でも・・
高校になったら、身長が小さいのは・・ しんどいやん!

でもでも・・ 高校から引き合いが来ているとの事・・  w(゜o゜)w
結構、大阪では強豪の高校から(1番の高校じゃないけどね)
先生が来て「うちにこないか?」って言われたって・・

なんで? なんで? こんなチビなのに???
(って・・ どこで高校の先生は見ているの?)

身長が低いのだけど、体が良く、強いバネがある・・
バネは天性のもので、鍛える事ができるものではない
息子さんは。面白い!・・

って、言ってたよ・・ って、嫁はん・・

あああ・・ この数ヶ月、家に帰る時間を遅くして、
毎日12時を越えてから帰宅していたから・・ 
会話も少なくなってたんだぁ~!!

「でも・・ 入れるの? 試験は受けるんやろ?」

って聞くと・・

「実力テストの成績を見せたら・・ 大丈夫!って言われた・・」って

そうなんや・・ だから、毎日、朝晩にランニングして
粉ミルク飲んで・・

「で・・ その高校、大学いけるん?」

「なんかしらんけど・・スポーツのクラスは関関同立レベルを目標に
 カリキュラムが組まれているんやて・・ 」

という事で、入試にビクビクする冬は・・ 来ないみたい(^O^)/


最後に・・ もう一度言います・・・

     最近の入試って・・ 変わったの?・・ まだ9月です。


-------------------------------------
感謝! (^O^)/

いちごわさびです。

多分、私の記憶が正しければ(笑)
1つ前のガンダム外伝をアップした、次の日のアクセス数ですが・・

 「過去最高値」を記録した・・ みたいです(笑)

私からは、どなたがご訪問されたかは解りませんが(汗)
いつも、ご訪問いただいている皆様のおかげであると、
本当に感謝しております!

今後も頑張って書いちゃいますので、よろしくお願いいたします。

<詳細>
2009.09.15(火)  277 PV  174 IP  8530 位 / 1290036ブログ

<第31話>ソロモンへの足音 / [小説]ガンダム外伝

2009-09-14 20:08:21 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク

【第2部】
<第25話>子にゃんこ
<第26話>緊急信号!
<第27話>チーム戦!
<第28話>ジャジャ馬
<第29話>一撃離脱・・
<第30話>帰艦・・
------------------------------------------------------------------------------

「た~いちょ~ぉ またやったっすね♪ たいちょ~らしいや♪」
ヒロ中尉のたった一言でデッキの中に爆笑の渦が巻き起こった・・

「まぁ、あの方達の怒りを納めることができるのも、大尉どのだけの特技!」

「そうっすね! クマ軍曹の言うとおり!って 覚悟を決めて行って来て
 くださ~い♪
 でないと、私達らにもその影響がでるんすよぉ! ねっ?みんな!」

「ばか! 私はお前らのシールドか?」

「そんな良いものではないってば!
 私が思うに・・ う~ん・・ そう! おもちゃね♪」

「なるほど! やっぱりそうなのね! リン! 解る解る♪」

「こら! リン! おもちゃって何だ? おもちゃって・・
 で・・ ミィ! どうしてそこで納得する? ・・」

「まぁ・・ みんなそう思っているのだから・・
 頑張って行ってきなよ! フォローはするからさ♪」

「オーリン・・ お前まで・・」(フォローになってないし・・)

私は爆笑の渦から逃れるようにし、グリフィンの艦長室に向かった・・

宇宙港の幾つかの区画を抜け、グリフィン係留の区画に入る
すでに、前回での戦闘時に受けた損傷に対し、簡易的な修復作業が終わったのか
整備兵の姿は見えなかった・・ 

グリフィンの艦内に入り、艦長室に流れていく・・ と、後ろから・・

「大尉! ワサビィ大尉!」

と呼ぶ声が聞こえ振り返った・・ ビジー軍曹だ・・

「おう! 軍曹! こんな所でどこに行くんだ?」

「ええ・・ 大尉と同じですよ・・ 艦長室です・・」

「何?」

「こいつですよ・・ 例の戦闘機の戦闘データです・・
 転送ユニットのインターフェースが不明なのでブロックを・・」

「ちょ・・ちょっと待て・・ 戦闘データって・・」

「ヒポグリフのタゴサ艦長の命令で、今後のために・・と・・」

「それはセイバーフイッシュと同じか?」

「いいえ、フライトレコーダーではなく、試作テスト用の物で
 特殊な奴ですね・・ 後部座席の照準機をオンにしたら記録されます・・
 もちろんデータの中には機首カメラの画像と、各アポジモーターの推進量や
 操作履歴・・ そしてパイロットと砲手の会話など・・」

「かいわ? そんな物まで?・・」

思わず背筋を冷たい電気が走った、こういう感は最近良く当たるのだ

「ビジー軍曹、物は相談なんだが・・
 そうだ! 軍曹はおでんが大好物だよな! 時間をかけて煮込んだ大根とか!」

「まぁ・・ 好きではありますが・・」

「どうだ? 美味しい店を知っているが・・」

「いや! 大丈夫ですよ♪ 自分で作りますから!」

「そ・・ そうなのか・・ たまねぎが旨いのだが・・」

「そうなんですかぁ? 聞いた事ないですけど・・
 あっ・・ うどんなんかは、考えてます・・」

「ああ・・ うどんはいけるよな・・ 」(いかん、話を元に戻さないと・・)

と、話している間に艦長室の前についてしまい、軍曹がインターフォンを押す

(ああ・・ 終わった・・)

「・・・ 誰だ?」

「ビジー軍曹でありますっ! タゴサ中佐の命により、
 戦闘機の戦闘データをお届けにあがりましたっ!」

「・・・ ありがと・・」

ドアが開きマメハ大佐が出てくる・・ 私と目があった・・
「ん? ワサビィ・・ 来たわね 中に入ってくださる?・・
 軍曹・・ありがと♪・・」

軍曹が艦長に敬礼をし戦闘データユニットを手渡すと、私の方を向き、微笑した
(おーい軍曹・・! できる事なら代わってくれよ~)

「来たわね、大尉!」

「タゴサ艦長、大切なスカーフ本当にありがとうございました、
 あの機体は想像以上の戦力になりますよ!」

スカーフを外していると、中佐から思ってもいなかった言葉が出る

「そうかしら?」

「えっ?」

「実はね・・
 本当は半信半疑でお願いしちゃったのよ、背に腹は変えられぬって戦況で・・
 それを今、マメハ大佐にも説明をしていたのだけど・・
 でも半分は大尉のお噂とワッケイン司令のお言葉を信用して・・」

「どういうことですか?」(噂ってなんだ・・)

「だから、戦闘データなの・・」

「タゴサ中佐・・ このユニットで良いのかしら?」

「ありがと、マメハ大佐・・ 使ってごめんね」

「良いわよ・・ 私の部屋だから」

「これがインターフェースね・・
 これを情報端末に繋ぐと、戦闘データにアクセスできて・・」

「中佐・・ 端末端子はこれよ
 マスミン・・悪いけどモニターをセットしてくれる?
 じゃ、ワサビィ・・ 先に戦果の報告をお願い・・」

「はい、全て砲手である、ウーミン伍長の戦果ですが
 敵母艦の座標に向かう際、5機のMSと遭遇、内リックドムを1機撃破、
 目標座標に到着後、ムサイ級巡洋艦2隻を中破・・ 
 初陣の戦果とすれば、すばらしい戦果です!」

「な・・ 何だってワサビィ! 本当か? すごいじゃないか!」

「マスミン大尉、落ち着いて・・ 本当なんだ・・
 あいつの火力は巡洋艦クラスで、機動力は宇宙戦闘機以上だ!
 アポジモータの数が多く、かなり細かな動きができるが
 最大速度では、動きが後追いにはなり少々バランスが悪い・・
 ただ、速度は宇宙一だと思う・・
 なんといっても、正面の表面積が小さいことが有利なんだ!
 まぁ・・ 課題は幾つかあるのだが・・」

「課題? 何か気がついたの? 聞かせてくださる?」

「はい中佐・・ まず砲手です・・ ビーム砲の仰角を固定し
 パイロット1人で操作できるようにすれば、もっと有効になるかと・・
 あとは、レーザー通信の設置・・ 推進剤の増量、航続距離が短いと・・」

「そうなの? それが課題なの?
 後ろの2つはその通りよね・・
 でも・・ 最初の1つは・・ 本当にそう思う?」

「違うでしょうか? というか、グリフィンに配置した場合、
 砲手がいません、それでは、宝の持ち腐れと・・」

「おかしいわね・・ 試用試験の結果から、ビーム砲の反動が大きく
 ビームが槍のように発射されず、線上に放射されるので、
 火力相当の戦果を期待できない・・ って事から、砲手を乗せて、
 仰角のコントロールをするようにしたんだけど・・
 ビーム砲の位置なども影響して、砲手を乗せても難しい・・って
 ハービック社のレポートにはあるのよ・・」

「そんな話、聞いてないですよ!」

「だって・・ 話している時間なんて無かったでしょ? ねっ♪」

「ワサビィ、ごめんね、タゴサってこういう奴なの、許してやってね♪」

「あら大佐どのぉ? こういう奴って? どういう奴かしら?」

「中佐さま・・ そういう事ですのよ 解ってらして?」

「あ~ら? そんな事ですのね、 よ~くわかったわぁ!」

「だったら良いのではなくって♪ 問題ないわね! タゴサ中佐さま♪」

「な・・ な・・ お・・ お二人は、お知り合いなのですか?」
(仲は悪いのか?)

「まぁ、腐れ縁って奴?」

(そうか・・ RPG風に考えると
 マメハはタゴサを仲間に加えた・・
 マメハのレベルが1つ上がった・・
 タゴサはマメハの仲間になった・・
 タゴサのレベルは1つ上がった・・
 ワサビィのレベルが1つ下がった・・・・ か?・・)

「でもね・・ そんな機体で、どうして戦果が出たの?って疑問よね?」

「それを分析するために、このデータよ! さてどんな数値かしら?
 あっ・・ 繋がったわ! まずは1つ目ね・・
 スピーカもオンよね! このスイッチかしら?」


・・・「ウーミン伍長・・ ビーム砲の準備は出来ているか?」
・・・「・・・ 大尉・・メガ粒子砲エネルギー充填はすでに100%です!」
・・・「そうか、じゃ、試し撃ちでもしてみるか?」
・・・「・・・ 前方のザクですか?」
・・・「ああ・・ 練習だ!計器に頼らず、目視で狙って撃ってみろ!」
・・・「・・・ ラジャ!・・ 大尉軸線合わせてください!」
・・・「OK・・ウーミン!」
・・・「・・・ そのまま・・ そのまま・・ GO!!」


「ここよ! 試射しているんだけど・・
 アポジモータの稼動量を見て? 1テンポ遅れているけど動いているわね?
 軌道補正したのかしら・・」

「あまり覚えてませんが、ただ上には振られました
 ビーム発射の反動分だけ当てたって感じですが・・」

「そうかもしれないけど・・ 反応は早いわ・・ 次行くわね・・」


・・・「うん・・ いい子だ!」


「ここでリックドムが襲ってくるわね・・
 バズーカを撃ってきたわ!」


・・・「くっそう! 回避ぃ!!!」


「Gがすごいわよ・・とドンドンあがってる・・
 でも、まだ推進剤はフルバーストね、緩めないのね・・ 」


・・・「やばい! 制御できん!! こなくそぉ~!!」
・・・「31が3、32が6、33が9、3412・・」


「どうして? 軸線外しているのに・・画面からリックドムが消えないわ?
 ドムがヒートサーベルを抜いて待ってるわよ! 突っ込んだら自殺行為じゃない!」


・・・「くそぉ!! ダメかぁ!?」


「ここでバルカン撃ってるわね・・ 当たってないけど♪・・
 あれ?・・ちょっと戻すわよ・・ 機体軸線と画面が違ってる・・
 どうして?・・ これってビーム砲のターゲットスコープよね
 ここでリックドムを破壊!
 ・・・
 あっ!解ったわ! これ、うちの子よ! ねぇ見たでしょ♪」

「はい、タゴサ中佐、最初に言ったように、ウーミン伍長の戦果だと・・」

「違うの、軍規上での戦果区分ではないのよ!
 もう一度見てね・・
 ほら! ここよ! この機体ロールの中、リックドムに照準が合ってない?
 さすが、うちの子よぉ!」

確かに、データでは過剰な機体の動きに対し、何度もズレは生じているが
リックドムを的確にロックし、ビーム砲を発射、撃破している・・
(ウーミン・・ すごいじゃないか・・)

「ちょっと待ってタゴ!・・ ここは?この異常な数値は何なの?」

「これは・・ 上部アポジモーターね・・ フルスロットル?・・
 ビームの発射と同時に発射反動をアポジモーターで殺しているのね!
 すごいわ・・ すごい連携ね! はじめての機体で・・ すごいわ・・」

「そりゃ、私の部下ですもの!
 まぁ、これぐらい、うちの子だったら誰でもできるけど!」

「あらら? 砲手は私の部下ですわよ! 文句があって?」

「なに? その言い草!」

「なによ! マメのくせに!」

「中佐! 私は大佐なの? 解ってて?」

「はいはい! 解ったわよ・・
 でも、これで、優秀な砲手が必要だった訳が解るわね」

「そうね・・ パイロットも誰でもできる訳でもないって事もね!」

「確かにそうね・・ 訓練している時間も無いものね・・
 だからパイロットは、大尉か、オーリン曹長かって言った
 ワッケイン司令の言葉の意味も解ってきたわ
 じゃ、次はムサイ級中破のデータよね・・」


・・・「伍長! ビーム砲の準備は?」
・・・「・・・ OKです!」
・・・「よし! 軸線を合わせている、射出角Zeroで撃て!」
・・・「・・・ えっ? ターゲットは?」
・・・「かまわん! 撃て!」
・・・「・・・ 了解! ビーム砲!Zero掃射 てぃ!」

・・・・

「また試射しているわね?・・
 でも・・ どうしたのかしら? そのまま補正もせずに・・
 そっか・・ 反動で向きを変えたのね・・ まるで野生だわ
 またフルバースト・・ ちょっと推進剤の残量を見てないのかしら?・・
 もうほとんど空に近いのに・・
 ここで敵の艦船からビーム攻撃が返ってきたのね・・」


・・・「くっそう・・ 嵌めやがったな! タゴサ艦長め!!
    うちの艦長と、どっこいどっこいや!!」


「ちょっと止めて!! 何て言ってた?」


・・・「・・・ そんなぁ・・ 大丈夫? おにいちゃん!」


「何ぃ?、おにいちゃん?
 貴様ぁ! おにいちゃんって何だ?
 ええっ 戦闘中におにいちゃんとは、なんだ!!」

(タゴサ中佐・・ もう止めてください・・ やばい・・)


・・・「ちょっと待て・・ 考えるから!
    なぁ・・・ 生きて帰ったらデートしよな♪
    そうそう・・ タゴサ艦長には内緒やで? 2人の秘密や♪」
・・・「・・・ えっ?!」
・・・「生きるための目標がいるやろぉ! ほんまに・・」
・・・「・・・ で・・でも・・ 犯罪なんでしょ? 艦長も怖いよ・・」
・・・「大丈夫や! 所属が違うから、言えへんかったらバレへんし!
    というか、障害があるってのは、禁断の愛!って感じで
    逆に燃えへんか?」
・・・「・・・ 昔のおにいちゃん・・こんなんや無かったのにぃ・・
    もう・・ほんまに・・ あほやなぁ♪」


「あっ!そうだ! 今日はインターセプト要員かぁ!! スタンバイだ!!
 ワサビィ大尉、失礼しますっ!」

「ワサビィ! ちょっと待ちなさい!」
「このバカ者ぉ!」
「承知しないって言ったわよね!」・・

三者の三様の声を背中に浴びながら、私はあわてて艦長室から飛び出した・・ 

(司令・・ 本当にサプライズですぅ・・)

・・・

逃げるようにグリフィン艦内の通路に体を流す(食堂に行って水でも飲むか)
食堂の入り口に入ると中にオーリン曹長が・・

「来ると思った! ビンゴね!」

「おう、私も探そうと思ってた・・ ルナ2との通信はどうだった?」

「ここじゃ誰か来るとまずいから・・ トレーニングルームに行かない?」

「そうだな・・ トレーニングは重力場のコロニーに下りるから・・
 確かにここには誰も来ないか・・
 穴場だな♪・・ (こりゃ!使えるかも!)」

「またぁ・・ 何、目を輝かしてんのさ! 相手がいないくせに♪・・ 」

「ひょっとしたら・・今、誰かが使ってたら 面白いよな!♪」

「はぁ? ワサビィって覗きの趣味があったっけ?」

「まぁ・・ 人の弱みは時として強力な武器にもなるからな!
 最近、楽しみが減って・・ どうもストレスが溜まっているような・・」

「ばか・・ ストレスは自分が撒いた種でしょう?」

そんな意味の無い会話をしながら、トレーニングルームの中にある
簡易重力発生装置の前に流れた・・
ドアの前にあるカウンターがゼロを指し、中には誰もいない事を告げている・・

(残念♪)

簡易重力発生装置の中に入り、久々の重力を味わう・・
無人のバーで、ジンジャエールを2つグラスに注ぎ、1つをカウンタに置いた、

「どうぞ! お嬢様、こちらの紳士からのプレゼントでございます♪」

「まぁ! どこの紳士か存じませんが、ありがとうとお伝えくださいな・・」

「それでは、その紳士にお伝えするメッセージなどはございますか?」

「そうね・・ 明日、お父様達が本殿を出発されるとか・・」

「えっ?・・ なんだって・・ 作戦開始が決まったのか?」

「そうなの・・ 明日12月20日に司令の第3艦隊はルナ2を出航されるわ・・
 だから、もうてんやわんやで・・ ターゲットはソロモンに決定ね・・
 チェンバロ作戦だ・・と姐さんが言っていたから・・」

「姐さんって 姐さんって誰だ? マスミン大尉か? 一緒に聞いたのか?」

「だって・・ ワサビィはいないし・・ 後で大変な事になったらやばいじゃん
 そんなら、司令に近い人って考えたら・・ 姐さんかなぁって・・」

「良かった・・ さすがオーリンだな・・マスミン以外だと話がややこしくなる
 それをちゃんと伝えずに、あのヒポグリフの救援信号だったから心配だった
 で・・ 奴を姐さんと呼ぶとは・・ 仲良くなったのか? 大尉と・・」

「まぁね! 意気投合ってやつぅ? まぁ、この艦に乗ってから、
 まともに話ができる奴って少ないもんね、
 で・・姐さんってさ、最初は気まずい感じだし・・ オーラ出しまくってるし・・
 けどね・・ CICでMSオペレータしているときにさ・・
 いっつもワサビィの心配ばかりしているんだよ それに気がついたらさ
 話しやすくなってさ! いい仲なんじゃないの?」

「ばか・・ そんな仲じゃないって・・」

「ふふ♪・・ まぁ良いかぁ・・ じゃ、話を戻すわね・・」

と、オーリン曹長はチェンバロ作戦の概要を話し出した・・
レビル将軍の第1連合艦隊は温存し、ティアンム提督の第2連合艦隊がサイド1の
影に待機し、戦闘艦隊の本体に、ワッケイン司令の第3艦隊は、ソロモンの前面に
展開し陽動をかけるなど・・
(レビル将軍の階級は大将だが、陸軍系のため将軍と呼称され、
 ティアンム提督は中将で、海軍系なので提督と呼ばれている・・)

「聞いた話だが・・ ティアンム艦隊には新兵器があるとか・・」

「あらら? よく知っているわね・・ ソーラシステムね・・
 太陽の熱波を鏡を利用して一箇所に集めて焼くの・・
 そのため、コロンブス級が沢山の鏡を運んでいるって・・
 ボールも大量に配置されるとか・・
 でもね・・ 時間を稼がないと・・ ミラー展開に時間がかかるんだって・・」

「それで第3艦隊が陽動なのか?」

「そう・・ でも、第3艦隊にも新兵器があるって・・」

「なに?」

「ビーム撹乱幕って言ってた・・」

「ほう・・ ミノフスキー応用学だな・・ だったら粒子だろ?」

「ソロモンと第3艦隊の真ん中に拡散するんだって・・」

「ちょっと待て! 拡散するってどうやって? ソロモンのビームの餌食になるぞ!」

「う~ん、そのあたりは、良く解んないけど・・
 新型のパブリクって突撃艇があるんだって・・ 速度を重視した機体で
 そこに拡散幕用の粒子をつめたミサイルを積んで先行し
 発射して帰還するって・・
 星一号作戦って事で、全ての作戦を考慮して、戦艦の製造からパイロットの育成
 MSやボールの製造なども、計算して準備してたって言ってたわ・・
 曹候補生などから適性で割り当てているとか・・」

「なるほど・・ チコ伍長が言ってた意味が繋がったな・・
 そうなったら、私達はどこに配置されるんだ?」

「さぁ・・それは解らないけど・・ まぁXディは決定したらしいから
 また作戦の発表があるでしょ・・」

「そうだな・・ じゃあ、しばらくは待機だな・・」

「と・・ 思うでしょ・・」

「なに? 違うのか?」

「チェンバロ作戦への参加は確実よ・・ でもそれ以外に何かあるようなの・・」

「何があるんだ・・」

「そこはね・・ 追い出されちゃったから♪ 後は姐さんにでも聞いて♪
 では、紳士さま、ジンジャエール、ご馳走様でした!
 ちょっと走って帰るから・・
 そうそう!チーフがね・・ 絶対に食べに来てねって!
 2割増量の出血サービスだってさ! 伝言さね!」

「おい、オーリン! ちょっと待てよ・・」

「あっ・・ 1つ忘れてたわ・・
 2日前(17日)にさ・・ サイド6でね、領宙内の公国船籍全艦艇に対する退去命令が
 発令されたんだって・・
 それで、サイド6と連邦との、正式な安全保障条約を締結したんだけど・・
 やばいね・・ サイド6、ジオンに狙われるよ
 ワサビィ、サイド6に居たんだろ? これがヒントなんだってさ! じゃね!」

オーリンは片手を挙げて、更衣室に消えていく・・
(一体何があるんだ・・ 私に知る必要があるのか? ヒントって何だ?)

氷が溶け、薄くなったジンジャエールを喉に流し込んだ・・


<第32話>小隊長・・」に続く・・・
------------------------------------------------------------------------------
Copyright ichigowasabi

小野大輔さん

2009-09-11 23:11:59 | アニメ・声優
         1stシングルの「雨音」

ちょっと前に書いた 声優ユニット「Sphere(スフィア)」 水樹奈々さん に続き、
今回の声優さんは

    「おのD」こと小野大輔さん \(^o^)/♪

小野さんって言えば「きもかっこいい」(^O^) で有名ですよね
涼宮ハルヒの憂鬱での古泉一樹役が大ヒットし、一躍有名になっちゃいました。

その後、ひぐらしのなく頃にの赤坂衛、みなみけの保坂、
    黒執事のセバスチャン・ミカエリス・・などなど・・

ガンダムが大好きで、やっと念願のガンダム声優にも
名を連ねましたね・・ SEEDの外伝 C.E.73 STARGAZERでの
地球連合軍 第81独立機動群ファントムペインのパイロット
スウェン・カル・バヤン中尉です
(うん、おのD良かったね♪ DVD持ってますよ~)

そうそう・・ このSEED STARGAZERでの同僚の少尉さん
ミューディー・ホルクロフト役の中の人が「佐藤利奈さん」

う~ん・・ これも微妙な運命か!!

そう! 佐藤利奈さんといえば、ネギ先生!・・ じゃなくって(汗;)・・
「みなみけ」の春香(はるか)役!

春香と言えば、その春香に付きまとう、めちゃきもい先輩が「保坂」

そうなんです、そのきもい保坂役が 小野さんなんです(^O^)/
その時の有名な言葉が

「俺はこの役(保坂)で俺をやる!」 すばらしい!

受け狙いと思っている人もいるでしょうが・・ ここまでやる人って
ほんと・・ すごいなぁ! って感心しちゃいませんか?

で・・ ハルヒのキョンこと、杉田智和さんに言わせると

    「良い匂いがする」・・・ そうで・・

    「おい! 顔が近い!!」(笑)

中の人(声優さん)になる前は、作る側の人だったそうですが、
私は中の人になってくれて、良かったなぁ・・って思っています。

さて、私が「おのD」が好きな理由は「がちほも」だからではなく(汗;)
そのキャラの声で歌を歌ったりできる・・って事で、
自分の与えられた役に対し、本当になりきって演じてくれる事が
好きになった理由なんですね・・

確か、1stシングルの「雨音」は、1万枚以上売れたって!
歌唱力もあるのかな? (笑)

ということで、今回は小野さんの魅力を伝えるために・・
「みなみけ」の中で歌われた、あの伝説の

    「カレーの歌」!

ちなみに、保坂が大好きな春香(みなみはるか)の中の人 佐藤利奈さんが

    「カレーが苦手・・」って

ちょっとおかしくないですか(笑)

あっ「みなみけ」をご存じない方に・・ みなみけってアニメは・・
「みなみけ」「みなみけ-おかわり」「みなみけ-おかえり」と
今まで3回アニメ化されていて、その内容は・・

この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。
過度な期待はしないでください。

って視聴者におことわりを入れてから始まるアニメ(爆笑)
その3姉妹ってのが
南 春香(みなみ はるか:佐藤利奈さん)
南 夏奈(みなみ かな:井上麻里奈さん)
南 千秋(みなみ ちあき:茅原実里さん)
の3人で・・ カレーの歌は、末っ子の千秋に引き継がれます!

おおおお! 千秋! あのハルヒの長門有希の茅原実里さん!
古泉くんと長門さんのコラボレーション♪・・

なんか・・ 繋がっているように思うのは・・私だけでしょうか?

ということで・・
「みなみけ」から、小野D「保坂」が歌う「カレーの歌!」どうぞ!

【みなみけ おかえり】カレーの歌【小野大輔】


なかなかでしょ(笑)

で・・ 実は、みなみけ・・ 大好きなんですが(^O^)/
1作目のオープニングソングが元気出ます!

3姉妹の中の人が3人で歌ってる奴見つけました「経験値上昇中☆」です

経験値上昇中☆


・・・・・・


【後日追記】
小野大輔さんの動画がない・・って(笑) そういえばそうだ・・ ごめんなさい(*^_^*)
じゃ、ハルヒの激奏から(^O^)/

まっがーれ↓スペクタクル



下を向いて歩いてますか?

2009-09-09 12:44:53 | Weblog
ども、いちごわさびです(^O^)/

まぁ・・ 下を向いて歩くなんて・・
10円が落ちてないかな? って探すときぐらい(゜_。)\(--;バキ
いや・・ (汗;) ちょっとブルーになった時なんかですよね・・

まぁ、普通は前向いて歩いていますので、足元なんかはあまり目が行きません!
でもね・・ 意外な物もあるんだなぁ! ってちょっと発見!

上の写真を見てください!
道頓堀通り(道頓堀川の南道)の御堂筋との交差点にある
はり重(お肉やさん)の前!
写真の向こうには、有名な「かに道楽」の巨大なかにさんが見えます。
沢山の人が行きかう、有名な場所で、私もほぼ毎日歩いています・・

でね、毎日歩いているのに、全然気がつかなかったのです!

ちょっと見てください、路面に何かあるでしょ?

よ~くみると、こんな奴が・・・(写真はクリックで大きく表示します)

 道頓堀の路面

へぇ~・・ すごいなぁ! この路面に敷き詰めたレンガって・・
なんと下水道の汚泥から作ってるんだ! (すごくね? ねぇ!すごくね??)

      ちょっと感激しちゃいました(^O^)/

皆さんもたまには、下を向いて(笑)歩いてみませんか?
新たな発見があるかもしれません。
                        ではでは(^^);

美人時計

2009-09-04 21:02:47 | Weblog
既にご存知の方も多い「美人時計」って奴・・(えっ?知らない?)
Webサイト http://www.bijint.com/jp/ に繋げば誰でも見れちゃいますね

ご存知ない方のために、ちょっとだけ説明すると、
街中でカメラマンさんがきれいなお姉さんを見つけ・・
そのお姉さんに、ブラックボードに時間(0:00~23:59まで)を書いてもらい、
そのボードを持った写真を撮るのです・・

これがなんと 1660枚 (^O^)/  1日は1660分だかんね♪

サイトではこの1660枚の写真を、1分毎に次々と表示しています。

こんな風な写真で・・ (笑)1分経つと次の写真に・・

美人時計の表示イメージ

ただそれだけ(笑)  11:58に上記サイトを見てください(^O^)/

まぁ、見ているほうは、時間もわかるし、
かわいい、きれいなお姉さんの写真も表示され(好みにもよりますが・・(汗;))


さらに!!


そのお姉さんの「名前」「誕生日(年もあり)」「住居都市」
「血液型」「身長」「3サイズ」「職業」「ブログ」などの情報も
写真の横に表示されちゃってます♪ (まぁ空欄も多いけど(汗;))

        ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ わーい。

最近はiPod用やブログパーツ用、そしてWindows Vistaのガジェット用など
色々出てきて、ドンドン拡大中なんだとか (^O^)

で・・ 毎日同じ写真じゃ いつか飽きちゃう・・って事も
ちゃんと解ってらっしゃるようで (^O^)
新しい人をバンバン撮影して、少しずつ写真も新しい人に変わっているとか!、

ということで結構気にいっちゃった「美人時計」のご紹介!でした。


でね・・ 1つだけ言いたいことがね・・  ここからは 余談です・・

最近この美人時計・・ちょっとした変化がありました・・
やっぱり人気が出てくるとお金が絡んでくるのかなぁ・・
あの「マクド」(巷ではマックと言うらしい・・)と提携したのです。

そうなると、写真の背景にマクドが見えてたり、テーブル上にハンバーガーが
あったり・・ はたまたドナルド君の赤いアフロかつらをかぶっていたり・・と
ちょっと露骨過ぎるのでは?って・・ (さりげなくで良いやんか!
                      別にマクドが嫌いな訳でもないけど・・)


まぁ・・ 1660分のうち、8分だけ、アイドルさんが出ている!って
罠(^^);もあったりして・・ 楽しいことは楽しいのですが・・
(上記の写真・・ なんとその1660分の8の確率で出てきた!
 あああ・・・ こんな事で少ない運を使っちゃった・・
 たしか「10人兄弟貧乏アイドルの子」上原なんだったっけ?)

何でもかんでも貪欲に商業ベースに乗せてくる最近の傾向に対し
皆さん、どう感じられますか?



PS ブログだってそうですよね・・ あの芸能人や有名人ブログで有名な
  アメブロさん・・ あるアイドルさんが、自分でブログを作って
  自分で頑張って更新して・・ 少しずつファンも集まってきて・・
  そんな苦労して集まったファン達のコメントにも、確実に対応して・・
  ブロガーとしてもすばらしい人なのですが・・

  そんな中、
  そのアイドルさんのブログが、アメブロ公認になっちゃったのです。
  アイドルさんは、ステップアップした事に純粋に喜びましたが・・
  あれれ? コメントが消える・・ とか、貼り付けた動画が消える・・
  など・・ 実はアメブロ公認の芸能人有名人ブログは、アメブロが
  コメントまで管理し、都合の悪い奴を第3者の目で勝手に削除するのです
  確かに「炎上」を阻止するシステムなのかもしれませんが・・・

  勝手に削除するって あんまりだとは思いませんか?

  これも、商業ベースになっているからなんだろうな
  そのアイドルさん・・ ちょっとモチベーショダウンになってました・・


<第30話>帰艦・・ / [小説]ガンダム外伝

2009-09-02 20:22:51 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク

【第2部】
<第25話>子にゃんこ
<第26話>緊急信号!
<第27話>チーム戦!
<第28話>ジャジャ馬
<第29話>一撃離脱・・
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「ふっ・・とんでもないサプライズだぜ! サンキュー司令!」

(さて・・ こいつを今の部隊に組み込むとなると、課題は砲手か・・
 ビーム砲の仰角を固定し、パイロットだけでも砲撃ができるようにしないと
 このままでは要員が足りず、司令のご配慮も宝の持ち腐れになってしまう
 前に申請していた増員の返答はまだだったしなぁ・・
 グリフィンに帰ったらマスミン特務大尉に・・
 ん! マスミン・・
 あっ!チーフとの回線はどうなった?
 オーリン曹長は、話をしてくれているのか?
 しまった・・ こんな事になるなら、要件を伝えておくのだった・・)

ただ、マスミン大尉のキャンキャン吼える声を思い浮かべるのだが
なぜか口元が緩んでいる自分を自覚していた・・

そんな時、機能しないメインモニター横のWarningランプ(注意信号)が目に入った・・
(ん?、生命維持装置?・・ いつから点灯しているんだ?)
エアー漏れ発生の可能性をWarningランプが示している!
前部コックピットの気圧計を見ると 1,1・・ 正常だ・・ (後ろか?)

「おい! ウーミン・・ ウーミン伍長! 空気が漏れてないか?」

「・・・ えっ何?・・おにいちゃん・・ 空気?」

「気圧計は幾らだ?」

「・・・ えっ・・ どこ?」

「座席裏にないか?」

「・・・ あ・ ありました・・ っと・・ コンマ・・・7?」

「0.7か・・ そっちが漏れているな・・
 とにかくヘルメットのバイザーを閉めて、ノーマルスーツ分のエアーに切り替えろ!」

「・・・ えっ?・・ けど・・ ノーマルスーツ分やと、1時間ほどでエアーが・・」

「そうやな・・ とにかく後部座席のエアー弁を閉めるぞ!」

「・・・ どれだけ漏れたんやろう・・」

「解らん・・ 大分漏れた可能性があるな・・ 機銃を数発食らったからやろう・・
 とにかく前部座席の気密はOKみたいだ・・ 前に来るか?」

「・・・ 前のコックピットって広いの?」

「いや・・ 滅茶苦茶狭い・・ だから、私が後ろに行く・・ 2人は無理だ・・」

「・・・ そんな!・・ 私は大丈夫だよ エアーを使わないように節約するもん・・」

「駄目だ! 命令だ! 前に来い!」

「・・・ やだもん! 私だけ・・ って・・  やだもん!!」

「無理を言うな! これは命令だ! 早くしろ!」

「・・・ ・・・・
     やだやだ!!・・・・
     本当に嫌なんです!・・・・
     知っている人がいなくなるのは・・  もう嫌なんです!!」

私は返す言葉を失っていた・・ 今、戦っている全てのスペースノイド達が
きっと言いたい本音の言葉を、ウーミン伍長は言っているのだ・・
これは彼女だけの言葉ではなく、スペースノイドの総意でもあるのだろう・・
(言葉には魂があるなぁ・・)

「言霊かぁ・・ 解った・・ 私の負けだ・・
 じゃ本当に窮屈だけど前に来い、私と2人だ・・」

「・・・ うん♪」

後部座席の風防(ハッチ)が開きウーミン伍長が外に出て、前に流れてきた・・
前部コックピットの風防を開け、ウーミン伍長を迎え入れる・・ が・・
本当に窮屈だ・・
私は8点式のシートベルトを外し、なんとか隙間を作るのだが・・
横に並ぶことは不可能であることを認識する・・

「駄目だなぁ・・ 仕方が無い・・ 私の上に座れ・・」

「・・・ ・・・ 上? ・・ こう?・・」

ウーミン伍長が私の上に座る形になった・・
ノーマルスーツという奴は、決して温度を伝えることは無いのだが・・
じわっとウーミン伍長の体温を感じたように錯覚する・・

前部コックピットの風防を閉じ、エアーを充填した・・
ヘルメットのバイザーをオープンにする・・

「ふぅ・・ なんとか収まったな」

「そうですね、本当に窮屈ですけど・・」

「あとは、この状態でバーニア操作ができれば良いのだが・・ 前が見えん!」

「すみません・・ 無理を言って・・」

「ん? どうした? 標準語になってるじゃないか?」

「そういう大尉こそ・・ 」

思わず2人で笑ってしまった・・
人間というものは、照れ隠しの状態になると、話す言葉も杓子定規になる・・と
どこかで聞いたことがある・・ やっぱりこの状況は不自然であることを
ウーミン伍長も気が付いているのだろう・・

しかし本当に前が見えにくい・・ というか見えない・・
ウーミン伍長のヘルメットが邪魔なのだ・・
しかし、この状態でヘルメットを取ることは非常に危険であり・・
上官として命令するわけには行かない・・

「取りましょうか? ヘルメット?」

「何を言うんだ! ウーミン! それは駄目だ!」

「でも、見えないとまずいと思います・・
 私にはルウムの方向が解りません!  取りますよ・・」

「いや・・ 他の方法があるか、考えているから・・ ちょっと待て!」 

と言っている間にウーミン伍長がヘルメットを外し、ひざの上に置いた・・
ふわっとウーミン伍長の髪が鼻に触れ、汗の匂いに混じり良い香りが鼻をくすぐる・・
体の中の全血液が活性化し、私の体の中心部に急激に移動を開始するのを感じた・・

や・・ やばい!・・

「えっとぉ・・ 今の座標は・・ で・・ ルウムはどっちだっけ・・ 」

ラグランジュポイントに近い空域とはいえ、地球の引力の影響を受ける地点である
ウーミン伍長の重さが、少しずつ感じるようにもなってきた・・
状況はますます悪化する・・

(まずい・・ まずすぎる・・・ )

この数日の間、こんなに密着することなど皆無であっただけに・・
非常にまずい状況にドンドン加速していく・・

「・・・」

狭いコックピットの中で2人は無言になっていた・・
何分経過したのだろう?
鼻をくすぐる甘い香りが、時間の経過を解らなくし
この時間が永遠に続けば良いと考える、お馬鹿さんが一人いた・・
ウーミン伍長には本当に悪いのだが・・
(ごめん・・ うみちゃん・・ でも、宇宙の神様・・ 感謝♪)

・・・

突然、アラームが鳴り響いた!
宇宙の神様は、単なるお馬鹿さんには甘くはなかったようだ・・
(ロ・・ ロックオンエマージャンシーコールだとぉ!?)
どこかからロックオンされている!との緊急アラームだ!!

「何時だ? 敵か?」

私とウーミン伍長は必死になって目視で敵をさがす!
ただ、このような状態では、ターゲットを見つけたとしても、手遅れなのだが
生きようとする本能が必死になり、最後までなんとかしようとする・・
本当に往生際が悪い・・

「左下方2時の方向! モビルスーツ2機です! 大尉・・ 回避は?」

「今は動かない方が良い! 下手に動くとやられる・・」

フットペダルの位置を確認し、バーニア操作の準備をする・・
五感を研ぎ澄まし、攻撃された瞬間に回避だ!
(できるか? いや・・ やるんだ! やれるさ!!)
と自分に言い聞かせるが・・ その後は・・・

「ザクか? 識別信号は? くそぉ!モニターが使えん!」

敵のモビルスーツが小さな人間2人のように見える、
宇宙空間では距離感がわからず、モビルスーツが人に見えてしまうのだが・・

(ん? なぜ見える?・・
 ジオンのMSは、主に暗い色で視認が難しい・・
 なぜ?
 白っぽい?・・ 白いから? ・・ あっ!!)

「味方だ!・・ あれはジムだ!! 助かったぁ・・」

「よかったぁ・・ こんな広い宇宙の中でも、見つけてくれるんですね・・
 入隊教育のとき、脱出したらとにかく仲間を信じてひたすら待て!って
 教官に教わったけど・・ みんなで言ってたんです・・
 多分見つけてはもらえない・・って・・ 
 でも・・ 教官の言われた事は、本当だったんですね・・
 本当に良かった!」

「なんだ・・ ウーミン・・ 泣いているのか?」

「だって・・ だって!・・ 」

「まぁ・・運もあるがな・・
 宇宙の神様がまだ死ぬ番じゃないぞ!って言っているのかもな・・ って・・
 ん? ちょっと待て! じゃあウーミン伍長は私の事を信用してなかったと
 言うことか?」

「いえ・・ そんな事は言ってませんけどぉ・・」

「いや・・ よく考えると、そう言っている事になる!」

「もう・・ どっちでも良いじゃないですか! 助かったんだし!」

「いや・・ ここははっきりさせないと!」

「ばか!・・ おにいちゃんて、ほんと昔と変わんないね、
 そんな細かな事ばっかり言ってると嫌われるよ!」

「あああ! バカって言ったな! 馬鹿って・・」

「言って無いですよ・・(耳は良いのか?・・)」

「えっ・・ なんて言った?」

「なんにも言ってませんよ!
 というか・・ この子・・ 識別コードを発信していますか?
 ロックオンアラームが点灯したままなんですけどぉ・・」

その時、オレンジに色に光る一閃のビームが頭上を通過した!
ロックオンしているジムが威嚇射撃をしてきたのだ!!

「なにぃ?・・ なんで撃つ?!」

「救難信号は発信しているみたいですが・・
 識別信号が出て無いんじゃないかと・・」

「それじゃUnknownじゃないか! やばいぞ!!」

私はあわててバーニアをあて、機体を数回バンクさせる
おそるおそる近づくジムに対し、味方であり、生存している事を表す信号を
機体を数回バンクさせることで表すのだ・・

と同時に、フルオープンレンジで通信機に怒鳴った!
通信機が生きていることを祈って!

「撃つな! 撃つな!! エマージェンシーだ!
 ガス欠で立ち往生だ! 私は第21独立部隊MS・・」

「・・・ た・・ 隊長? その声はワサビィ隊長じゃないですか?」

「(やった!通信機が生きていた!・・)
 って? ん? 誰だ?・・ リン?・・ リンちゃんか?」

「・・・ 隊長!一体こんな所で何してるの? ビックリしたぁ・・
     というか、何があったの? その機体はなに?
     私のジムコマンドは? ねぇ!壊しちゃったの?」

「・・・ 大尉! クマです! ヒポグリフの支援に行かれたのでは?
     あっちはどうなったのですか? ユカ少尉やミィ少尉は?・・」

「おいおい・・ 急にいくつも質問をするなよ・・
 とにかく良かった、感謝するぞ! すまんが腹ペコだ・・ もう動けん・・
 グリフィンに連れて行ってくれないか・・」

「・・・ はいはい♪・・ じゃ!クマ軍曹・・ 隊長を運んでくれる?」

「・・・ 了解です、少尉! で・・大尉・・ ヒポグリフは?」

「・・・ クマちゃん!そんな事より・・
     ねぇ隊長! 私のジムコマンドは?」

「解った解った・・ 1つづつ話すから・・ ちょっと待ってくれ!」

クマ軍曹のジムが近づき、セイバーブースターを抱き上げた
そしてバーニアを吹かしサイド5に方向を変える・・・

「・・・ で・・ 隊長ぉ・・ ちびった?」

「なにぃ? そう簡単にちびるかぁ! 誰かと違ってな・・」

「・・・ そっか・・ もっと近くを狙うんだったか・・ 残念!
     って、誰か?って誰よ!」

「あのぉ・・ 相手は少尉さんですよね・・
 どうして、おにいちゃんとタメ口なの?」

「・・・ だ・・ 誰? 何? 今の声? 隊長!誰かいるの?」

「あっ・・少尉さん、お初にお目にかかります♪
 おにいちゃんの専任砲手、ウーミン伍長です! お見知りおきを!」

「・・・ お・・ おにいちゃん? おにいちゃんって何?」

「・・・ た・・大尉どの・・またトラブルの種ですか?」

「おいおい!勝手に話をするな! で・・トラブルの種ってなんだ?!」

「・・・ だって! 女の子の声がして おにいちゃん!って・・ なによ?」

「女の子だって? ウーミン、名乗ったのに・・」

「だからぁ・・ 勝手に話をするなって・・」

「・・・ 隊長! 説明をお願いしますっ!」

「だからぁ、こいつはヒポグリフのボールパイロットで・・」

「ええ?『こいつ』ってなに?おにいちゃん! ウーミンを『こいつ』って呼ぶの?」

「だから・・ ちょっと黙っててくれ!」

「・・・ もう!そこの伍長! ごちょごちょ言わない!黙ってて!」

「ぷっ! 『伍長、ごちょごちょ』だって・・ オヤジギャグぅ!」

「・・・ えっ? なに? もう! そこの子むすめ!出てらっしゃい!
     ビームで焼き払ってやるわ!」

「・・・ しょ・・ 少尉どの・・ 落ち着いて・・
     大尉・・なんとかしてください・・」

「・・・ クマちゃんは黙って!!」

「おお・・こわぁ・・」

(あかん・・ 駄目だこりゃ・・)

「・・・ ねぇ! 隊長ぉ!! だんまりですか? ねぇ!!」

「・・・ あの少尉 話の途中ですが・・
     グリフィンとのレーザー通信が繋がりました!」

「・・・ もう・・ クマちゃんのバカ!」

「・・・ こちらグリフィン、ベリーベース! オーリンです
     ベリースリー応答ください・・
     哨戒コースから外れ、帰還ルートに乗っています! ご報告を!・・」

「・・・ こちらベリースリー ベリーベース了解です
     哨戒区域で漂流するセイバーフイッシュタイプの戦闘機を救助しました
     機体のキャノピーが鏡体のため、目視確認できてませんが
     通信にて搭乗員士官1名、下士官1名の生存を確認
     グリフィンに曳航中です。」

「・・・ ベリースリー了解です
     救助された戦闘機の所属は解りますか?」

「・・・ 機体の所属は不明ですが・・ ヒポグリフと推測・・
     士官と下士官の所属は確認しました!」

「・・・ えっ? ヒポグリフ? で・・士官の所属もそうなの?」

「・・・ いいえ・・
     士官の所属は・・ 第21独立部隊MS小隊って言ってますけど・・」

「・・・ ちょっとリン少尉・・ 冗談はやめてね・・」

「・・・ だって・・・  隊長なんだもん・・」

「・・・ ・・・ たいちょう? って ワサビィ大尉?」

「・・・ そう・・ とにかく連れて帰ります! 報告終わり!!」

「・・・ ちょっと リンちゃん! ねぇ! ・・・」

セイバーブースターにはレーザー通信の機器が搭載されていない
そのため、割り込んで説明する事もできず・・

(リン少尉・・ また怒っちゃったなぁ・・ 
 というか・・ このまま帰ったら、また大騒ぎになりそうだ・・
 とにかく一旦ジムとの通信を切って、ウーミン伍長とすり合わせをして
 おかないと・・)

私は通信機のスイッチを切り、ウーミン伍長に話しかけた・・

「なぁ・・ うみちゃん・・」

「なあに?」

「ちょっと調子が悪くなってないか?」

「だって あの少尉さん・・」

「おい・・ 少尉は上官だぞ・・」

「でしょ? おにいちゃんの方が上官でしょ? なんでタメ口なの?」

「それは、前の所属から一緒の部隊だからな・・ いつもそうだが・・」

「なんだ・・ やっぱり昔の優柔不断なおにいちゃんなんだね?
 さっきの戦闘前のデートの誘いで、性格変わっちゃった!って思って・・
 だったら解るな! やっぱり昔のままなのね?」

「ふん・・ そうは変わるもんか・・ 性格なんて・・
 でも、狙った女性は外さないぞ♪」

「嘘ばっかり♪」

「まぁ・・ いいか・・ これから私の所属艦に行くようだ
 公私混同しないよう、言動には注意してくれよな・・ 頼むからさ・・」

「了解です! おにいちゃんの立場が悪くなったら駄目ですよね♪」

「ああ・・ 良い子だ♪ 頼むぞ!」

「はい! 大尉どのっ!」

「・・・ あのぉ・・ 大尉どの・・ 」

「ん? なんだ・・ あっクマ軍曹 聞いてたのか?」

「・・・ はい・・ 聞くつもりは無かったのですが、ふれあい通信で・・
     ただ、なんとなく把握しました、妹さんですか?」

「いや・・ サイド1にいた時の知り合いだ・・ 
 サイド1での私の知っている、数少ない生き残り・・ ということだ」

「・・・ 幼馴染みたいなものですね・・ 良いですね♪」

「さすがクマ軍曹は話が解るな・・ 何かあったらフォローしてくれ♪」

「・・・ 了解です! 大尉どの! それとなくリン少尉には伝えておきますね」

「リンちゃんには、通信機も故障した・・って、伝えておいてくれ!
 多分通信を繋ごうとしているはずだ・・」

「・・・ はい! さっきから何度もトライされています・・」

「助かる 感謝だ! 借りができちゃったなぁ・・」

「・・・ いいえ、大尉は命の恩人ですから・・」

「おにいちゃん・・ 良い軍曹さんですね♪
 クマ軍曹さん! ウーミン伍長です! よろしくお願いいたします!」

「・・・ ああ・・ 伍長! こちらこそ・・」

・・・

クマ軍曹のジムに曳航され、目視でも小さな光点としてサイド5を確認できる
領域まで戻ってきた。

途中で何度かリン少尉がセイバーブースターの曳航を変わろうと、クマ軍曹に
持ちかけていたようだが、クマ軍曹は『大丈夫です』と最後まで私達を曳航してくれた
まぁ、リン少尉の目的は、ふれあい通信だと解っていたためだが・・

サイド5領域に入り10バンチコロニーに近づいてくると、
宇宙港上部のハッチが開いていくのが見える・・ グリフィンは宇宙港の中のようで
表には見えない・・ 外壁の損傷修理は終わったのだろうか・・

2機のジムと共に宇宙港の中に進入し、ジムがタッチダウン、
宇宙港のハッチが閉鎖され、急速にエアーが充填されると同時に、
ジムがセイバーブースターを拘束具にセットしてくれ機体が固定された

そんな中、通路扉が全開になり、マメハ艦長をはじめ数人が流れ込んでくるのが
見えた・・ マスミン特務大尉の顔も・・ ビジー軍曹やサミー曹長も・・
ん?ヒロ中尉もか? そういえば見た事が無い顔も・・

「大尉!! ヒポグリフのクルーもいますよ!」

「そうなのか・・ ヒポグリフは既にグリフィンと合流してたのか!」

みんな笑顔だ! 帰ってきたんだ・・ 嬉しさがこみ上げてくる・・
そんな中グリーンの表示が点灯し、セイバーブースターの鏡体キャノピーが開いた・・

「さて・・ うみちゃんから出てくれ・・」

「はい♪ 大尉どのっ・・」

コックピットからウーミン伍長が出ると『おお~!』という歓声が沸きあがった
ヒポグリフのクルー達が、歓喜の声をあげているのだ・・
彼女はボールでヒポグリフを守り、更にこの出撃で無事帰還した彼らのヒロインなのだ!

彼らがこの戦闘での彼女の戦果を知ったら、また驚くだろう・・
彼女は、リックドムを1機撃破、そしてムサイ級巡洋艦を2隻も中破させている!
こりゃ、エースだ♪

(さて次は私の番だな♪)

歓喜のシャワーを期待しつつ、私はゆっくりとコックピットから起き上がり
皆の方を向いた・・ が・・ (ん? なんだ?)視線が冷たい
ふと、マスミン大尉と目が合う・・ 先ほどまで笑顔だった顔が急変していく・・

「きっさまぁ~!! 一体何をやっていたのだ!
 狭いコックピットに、若いウェーブと2人きりで入って!
 そもそも口も軽けりゃ尻も軽い! 貴様など、もう知らん!」

マスミン大尉が食ってかかってくる・・ (うっ、ご・・誤解だ・・)
と、すかさず大きな声が・・

「マメちゃん! 一体あなたは部下に対し、どんな教育をしているのかしら?
 そして大尉! 手を出したり傷を付けたら、承知しないわよ!って
 ちゃんと言ったわよね! 覚えてて?!」

「いや・・ あの・・ タゴサ中佐
 これにはのっぺきなんねぇ理由があって・・」

「言い訳無用!」

「ちょっとタゴ・・ 黙って聞いてたら、あんた何を偉そうに言ってるのよ!
 で・・ワサビィ大尉! すぐに艦長室まで来て頂戴! 解ったわね!!」

と言い放ち、マメハ艦長とタゴサ中佐・・ そしてマスミン大尉がきびすを返し
デッキを後にする・・
通路に続く扉が閉じた後、あたりはシーンと静まり返ってしまった・・

そんな時、静粛を壊すような場違いな声が・・

「た~いちょ~ぉ またやったっすね♪ たいちょ~らしいや♪」

ヒロ中尉のたった一言でデッキの中に爆笑の渦が巻き起こった・・

<第31話>ソロモンへの足音」に続く・・・

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