Rー50人生100年時代の私のライフデザイン。定年後の定年のない人生。終身フリーランス。

Rー50、50歳未満入場禁止。年金に頼らず楽しく仕事を続けていくためには、しっかりしたライフデザインが必要です。

R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(10)- 怒る社長

2024年11月09日 17時42分04秒 | 博満やめるってよ
博満が担当している顧客の一つが、東京駅近くにある外資系の超一流ホテル。

ここの担当者から忘年会などに是非、使ってほしいと依頼され、社長に相談。

「いいんじゃねぇ」と二つ返事。

という訳で、12月上旬の某日に忘年会を設定。

本社の幹部社員30名が対象、立食形式、飲み放題、費用はxxxxで社長の承認も得た。

さて、当日。

博満は早めにホテルに行き、担当者に挨拶、宴会場の設定状況を確認。

そのうち一人二人と幹部社員が集まってきた。

そして、廊下が騒がしくなり、社長一行が到着。

そして、社長の第一声。

「博満、なんで下まで迎えに来ないんだ」

「・・・・・・・・」

超不機嫌な社長。

「博満、お前が司会をやれ」

「・・・・・・・・」

「それでは、これから忘年会を始めさせていただきます」

「では、最初に社長から一言いただきます」

「博満、お前がしゃべれ」

ここまでくるとホテル側の担当者たちもこちらを見なくなり超きまずい雰囲気に。

「社長、ここは大事なお客さんの宴会場ですよ」と心の中で叫ぶ博満。

結局、品の悪い会社であることが露見し、この一流ホテルとの保守契約の更新はなくなった。

「やっぱりブラックだったんだ」とホテルの担当者。

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(9)- 社長が消えると・・・・・・

2024年10月26日 22時41分00秒 | 博満やめるってよ
社長のパワハラは、会社を辞めてみると懐かしくさえ思えてくる。

ビル管理業界に近い、建設業界ではパワハラはつい最近まで当たり前であった。

上司が部下を殴るといったことも日常的に行われていたとのこと。

それに比べると社長は一度も暴力は振るわなかったなぁ、と感心する博満。

ビル管理の仕事は、現場と内勤に分かれる。

現場は顧客先に詰めて、日々、保守業務を実行する。

社長と顔を会わせることは、ほとんどないので「そういう意味」でのストレスはない。

ただ、社長以上にいやな顧客はたくさんいる。

内勤は本社に席を置く人事、経理、営業、技術サポートなどだ。

博満が在籍したのは営業の中の国際部。

外資系金融機関やIT企業、自動車販売会社、大使館などが顧客だ。

一人で複数の顧客を担当し、顧客の獲得から始まり、保守契約の締結、保守作業の実施管理、スポット案件の獲得、顧客の問題や不満の解決などが主な仕事だ。

朝礼や幹部会議が終わると皆、客先へと散って行く。

戻るのは6時過ぎ。

社長が気にしている、気にしそうな案件を社長に報告。

そして、会議室での飲み会となる。

「俺はお前らのために年間300万円も飲み代に使っているんだ」が社長の口癖。

たまに、社長が4時くらいに帰ることがある。

「女」という噂もあるが、定かではない。多分ない。

社長がいなくなると、途端に客先に行っていたはずの社員がぞろぞろとニコニコ顔で帰ってくる。

会社の近くにいたの?

こういうとき幸せを感じ、平和はいいなと博満は思うのであった。

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(8)- ダメダメ人間の業界2

2024年10月16日 10時27分31秒 | 博満やめるってよ
人柄、人間性、年齢、能力・・・・・なんといってよいのか分からないが、ばらつきの大きいこの業界。

業界というより、人手不足の中小企業だからかもしれないが、博満が3年間で見かけたダメダメ人間は数知れない。

だが、博満が直接関わった中ですごいと思ったのはコイツ。

東京郊外にある日系データセンター。ここでラックの出し入れ、入室管理などを行う人員に欠員がでるので後任を探した。

例によって、最初から社長が面接。採用が決まり「博満、頼むぜ」と渡されたのが青山さん。

人当たりも良さそうで、常識もありそうな44歳。ウエブデザインの会社にいたが、業績不振で解雇されたそうだ。

博満:「では、来週、月曜日にデーターセンターに青山さんを紹介に行きます。11時30分、JR武蔵境駅改札口を出たところで待ち合わせましょう」

青山:「承知しました。よろしくお願いいたします」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

月曜日の朝、武蔵境の駅に11時15分に到着。

昼飯を食べながらこの顧客と仕事内容を説明しようと待ち構える博満。

11時30分、現れない青山さん。

なんの連絡もなし。

博満が電話すると、

「すいません、中央線に乗り慣れないもので、国立まで来てしまいました」

「分かりました。まだ、時間があるので、気を付けて戻ってきてください」

「すいません、よろしくお願いいたします」

乗り慣れない?えー、青山さんは、東京の人だったよな・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

12時過ぎても現れない青山さん。連絡もなし。

もう一度、電話。

博満:「どこにいるの」

青山:「すいません、今、阿佐ヶ谷あたりです」

博満:「・・・・・・・」

完全にバカじゃん。

博満:「青山さん、今日の面会はキャンセルします」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰社し社長に報告すると、

「お前が、しっかり指導しないからこういうことになるんだ」と博満を罵倒。

「いやいや、こんなおバカを面接して採用したのは社長でしょう」

と腹の中で思う博満。

社長のハラスメントがひどくても、明らかに「原因は社長」ということが多いので、皆さん、辞めずにいるんだね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夕方、6時ごろ青山さんから電話が入った。

青山:「今日のところダメですか・」

博満:「・・・・・・・・」

無言で電話を切った。

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(7)- ダメダメ人間の業界1

2024年10月06日 22時32分27秒 | 博満やめるってよ
社長の変態的なパワハラは、さておき、このビル管理業界では怒らないと、いや、しかりつけないとどうしようもない業界人がいるのも事実、
とこの業界で暮らすうちに博満は感じてきた。

例えば、博満が管理していた都内の外資系一流ホテルの21歳の技術員。

さらに経験を積ませようと、別の日系一流ホテルへの異動を社長が計画。

本人の意思を確認し、送別会を行い、みんなに暖かく贈られた。

翌週の月曜日に次のホテルに紹介すべく本社で待ち合わせ。

あれ~、10時になっても来ない。

本人の携帯につながらない。

自宅に電話。父親が出ていつもどおり出勤したとのこと。

結局、行方不明。

社長は博満に激高!

後日、本人は異動が嫌で、一時、消えたとのこと。

最初に確認したじゃん・・・・・

このようにわけわからない人、コミュニケーション能力に欠ける人、ほぼ犯罪者・・・・・がいる業界。

とくに人手不足の中小企業では、選り好みできない。

いや、この会社の場合、社長は100%面接して、社長が選んでいる!!

俺に当たらないでよ、と博満。

次回もダメダメ人間のご紹介。

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(6)- 社長のもう一つの顔

2024年09月28日 19時56分30秒 | 博満やめるってよ
博満の人生で一番思い出に残ったこのビル管理会社。

社員約700名で北海道から九州まで全国展開、無借金経営、
シニアや女性の活用、大使館や外資系企業への取り組みなど、社長の手腕は凄い!

毎日、勉強会を行い、それが終わると会社で飲み会。

缶ビールや焼酎、乾きもののつまみなどが常備されている。

恵まれている!?

・・・・・・・・・・・

入社時、博満も紹介された毎週月曜日の朝会。

新入社員の紹介、社長の訓示、表彰と続いた後で、社長が営業の一人に突如、激高。

容赦なく言葉でたたきつぶす。全社員の前で。

典型的なパワハラ。

これを見たその日の新入社員。昼食後、戻らなかった。

「ここは俺のくるところではない」と思ったのだろう。

・・・・・・・

火曜日から金曜日は朝礼に変わり幹部会が開かれる。

部長以上の社員、約20名が会議室で一時間程度打合せ。

ここでも社長の激高する声が、ほぼ毎朝聞かれた。

社長の趣味は、自分よりも良い大学を出ている人間の無能さを指摘し、いじめ、辞めてもらうこと。

勉強会などで育てておいて辞めさせる。経営的には大きな損失といえる。

生き残っている幹部社員や一般社員は、この状況に慣れているか、他に行くことができない人や社長に恩義を感じている人。

例えば、大きな借金を一時的に肩代わりしてもらった人、
息子が警察に捕まり社長の口利きで無罪放免された人、人に言えない理由で前職を追われた人などだ。

社長もそういう境遇の人は裏切らないと思っており、信頼し重用する。

・・・・・・・

社長は社長室は作らず、事務室内に机を置き、社員に目を光らせる。

万一、遅刻などしようものなら激高!

・・・・・・・・・・・

幹部は社長が出勤する7時15分まえに出社。

土曜日も午前は出社。

基本、有給休暇なし。博満も3年務めたが有給休暇はゼロであった。

ブラック企業はこんなもんなんだ。

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(5)- 社長の思い

2024年09月22日 22時43分56秒 | 博満やめるってよ
「おはようございます。まず初めに、新入社員の落合君、いや、博満君を紹介します。博満君は・・・・・」

本社の全社員が集まる朝礼で、社長の訓示のあと、博満は型通りの紹介を受けた。

朝礼では成績優秀者の表彰も行われ、中小企業のビル管理会社にしてはまともな印象。

日本の大きなビルの場合、建設会社と紐づいたビル管理会社が入っており、その下請け、あるいは孫請けでないと仕事をもらえない。

そこへ行くと、大使館や大きなビルに入っているIT企業や金融機関なら直接仕事をもらえる。

仕事の規模もそこそこあり、なんといっても高い利益率を取れる。

特に英語が必要とされる仕事は、普通のビル管理の2倍の金額でとれる。

そこで社長は国際部を作り、大使館や外資系を積極的に攻め、大きな成果が出つつあった。

問題は人材。

英語ができる優秀なエンジニアが、ビル管理業界に来るはずはない。

皆、アマゾンなどの大手IT企業に行ってしまう。なんてったて、年収が1千万を軽く超える。

そこで社長は考えた。優秀な「シニア」を育てよう。

という訳で、この業界に素人でも、毎日、17時から勉強会を開き教育。

OJTで実地も経験し、できる人はデキル・エンジニアになっていく。

博満も勉強をさせてもらい、大使館や外資系IT企業や金融機関、ホテルなどで経験を積ませてもらった。

他の業界からビル管理業界に入るには最高の会社であることに間違いはない。

博満にとり、この会社は人生で一番思い出に残る会社となった。

色んな意味で。

<当時、これはなかった>
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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(4)- 金欠病からの脱出

2024年09月12日 21時33分55秒 | 博満やめるってよ
割増退職金がもらえる早期退職に喜んで手を挙げ、仕事も見つかり順調にいわゆる第二の人生がスタート。

しかし、収入はサラリーマン時代に比べたら微々たるもの、怒られるの承知で言えば、暇つぶし、ボランティア程度のもの。

目減りする貯金、30年以上ある残りの人生。

もっと稼げる仕事はないのか。博満は新聞の募集広告などを見るようになった。

圧倒的に多いのが、警備員、ビル管理要員、スーパーの要員や飲食店の店員。

夜勤のあるところは給与がやや高そうだ。西友の夜勤仕事いいかも・・・・・

職安も行ってみたが、希望の持てそうな仕事はなし。

そんなある日、「第三種電気主任技術者で英語堪能な人募集」とのビル管理会社の広告を発見。

電気主任技術者の資格は、工業高校電気科卒業の証(あかし)として30年以上前に取得。

一度も活用することなく寝かせていた資格だ。ビル管理の経験は学生時代に1か月ほどバイトした程度。

「資格あり、経験なし」の状況だ。

外資系に勤め英語は人並み以上、海外赴任経験もあるので英語は問題なし。

「これやこれや」

博満、早速、広告にある連絡先に電話。翌週、月曜日に面接となった。

場所は東新宿。新宿から歌舞伎町の飲食店街、ホストクラブ街、ラブホ街を抜けると東新宿。

新大久保や職安通りのコリアンタウンも近い。ヤクザの事務所もいくつかある。

悪くない。

当日は、人事部長の説明後、いきなり社長面接。

後で分かったことだが、出入りの激しいこの会社、毎日、自分で面接するのが社長の方針とのこと。

社長曰く、会社の戦略として外資系企業に焦点を当てているとのこと。

30分ほどの面接で採用決定。

社員ではなく個人授業主として契約してほしいと頼んだところすぐにOKがでた。

仕事も翌週からとのこと。

サラリーマン時代に比べると半分以下の収入だが、ビル管理業界の中では良い方の給与だ。

これで少し人生が上向きになるかも、と博満。

しかし、この会社、なかなかのものであった。

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(3)- 金欠病という病

2024年09月08日 10時08分24秒 | 博満やめるってよ
博満が大学講師と葬儀屋のバイトの二束のわらじを履いて3年近くなる。

大学講師の仕事の一年目は、教材作成や話す内容、授業の進め方の準備に相当時間がかかった。

以前、働いていた専門学校では「授業の準備は授業時間の十倍」と言われていた。

そのくらいやらないと良い授業にならない。

専門学校では人気のある先生の授業と人気のない先生の授業とでは、出席者数に歴然とした差が出る。

視聴率の撮れる芸人と取れない芸人のような関係だ。

そして専門学校では資格試験合格率が最終評価となる。

みんな資格に受かるためにお金を払ってきているのだ。

合格率を上げられない先生は、退場。

大学はどうだろう。

資格を取るといった目先の目標はない。

トップレベルの理系の大学ではなかったが、まじめな生徒が多く、コミュニケーション能力にやや難ありといったところ。

学生時代の自分と同じだと博満は思った。

そこで、聴くだけの授業はやめ、できるだけ参加型に。

プレゼン、チームでのディスカッションなど・・・

社会人になったときの博満のように人間関係に悩まないで済むようにしたかった。

が、それにしても収入が・・・・。

授業の準備時間も入れると経済的には成り立たない。

では、葬儀屋は?

高齢化が進み儲かるのではないかと思った葬儀屋も含めたエンディング・ビジネス業界。

確かに件数は増えているが、葬儀の規模は小さくなり家族葬が中心。

知人に聴くとまだ千葉あたりでは従来通りの地域を挙げての葬儀が行われているらしいが東京では派手な葬儀ななし。

高齢化が進みすぎて呼ぶ人がいないという。

また、葬儀を執り行う子供たちも60歳を超えており、派手な葬儀を行う経済的な力も衰えている。

葬儀屋のビジネスもネットの力で破壊されつつある。

以前は互助会にようなもので自分がなくなるときのために積み立てをしていたが、私も含めこのビジネスモデルに乗る人は今は少ない。

つまり葬儀屋に定期的に入ってくる収入がないのだ。

葬儀費用もネットでバレバレ。何百万も請求できない。

社員の給与は、私がいるビル管理業界と同じ程度。共稼ぎでないとちょっと厳しい。

中小企業診断士としては、エンディング・ビジネス業界を勉強できてよいバイトであった。

が、夜勤のバイトだけでは収入が・・・・・・

やはり、サラリーマン時代の年収に戻さないと貯金が目減りするし、そもそも倹約ができない博満。

そんなとき朝日新聞の広告欄に

「第三種電気主任技術者の資格保有者で英語堪能な人求む」の広告発見。

さて・・・・・・・

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(3)- 彷徨う魂

2024年08月18日 09時46分00秒 | 博満やめるってよ
大学講師と葬儀屋のバイトの二束のわらじがスタートした。

博満のような仕事の仕方をする人は少ない。

会社で役職、特に役員になったような人は、今までと同様に威張れる、ゴマをすられる立場にいたいのだ。

実際、親会社で役職に就いていた人は、扱いが難しく、子会社や関連会社でも鼻つまみになるケースが多い。

ただ、親会社から頼まれたから、関連会社から頼まれたから、断れないから、受け入れただけなのだ。

なのに、本人は役に立っていると心から思っている。

博満は一度だけ日本企業(大手商社の子会社)に席を置いたことがあった。

そこでの会話。

「博満さん、どこの大学?」「僕はね、日比谷高校から東大の法学部。本社では・・・・・」

聴いてねーよ。今は子会社の顧問でしょう!

それが分かっている博満、さっさと今までいた業界を卒業し、別のことを始めた。

博満は新しい物好きともいえる。

その一つが葬儀屋のバイト。

仕事内容は、葬儀場の夜勤。

夜、6時に到着し、翌朝の8時まで勤務。

12時以降は寝て良いとのことで、折りたたみ式のベッドで寝て、7時には起きる。TVを見ても構わない。

具体的な仕事は、

・夜間にかかってくる顧客からの電話を受け、一時対応し、営業に通知
・夜間に訪れる弔問客への対応。ご遺体を冷蔵庫から出し、お線香などを準備。
・ご遺族が泊まり込んだ場合の質問対応。例えば、「コンビニは?」

である。

つまり、ご遺体とともに葬儀場に泊まり込むのが仕事だ。

ご遺体は冷蔵庫に保管。最大6体まで収容可能。冷蔵庫の温度は5度(チルド状態)に設定。

泊まり込む事務室の隣に冷蔵庫が設置されており、なんとなく夜中に現生に未練のある霊魂が彷徨いでてくるような気がして、しばらくは落ち着かなかった。

が、好奇心旺盛の博満、ここでも大きな学びを得た。詳細は来週。

<葬儀に関する知識を活用する場は少ないが、知っていると親族が亡くなったときに役立つ>

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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(2)- 1日、3500円

2024年08月10日 22時55分30秒 | 博満やめるってよ
大学講師の仕事は、週二回90分授業を受け持つ。

講師業は博満の好きな仕事の一つで、サラリーマン時代も専門学校の講師を引き受け、3年続けた。

幸い、競合会社の手伝いなどビジネスに影響を与える仕事は許されないが、
本人の能力開発や社会貢献に役立つ仕事に就くことは認められていた。

博満のような役員は、退職後、あるいは退職前に、別会社の社外取締役に就く人もいるわけだが、博満は現場が好きなのだ。

専門学校の講師の時給は1万円。

授業の準備に授業時間の10倍かかるとはいえ、悪くない。

テキスト作成費やテストの作問・添削費は別にもらえるのだ。

一方、大学講師の仕事は時給3500円。

これも他の仕事と比べてると悪くなさそうだが、授業の準備の時間を考えると、ほぼボランティア。

ただ、教える楽しさはある。

博満は中小企業診断士の資格を持っており、製造業の営業をテーマにほそぼそと活動をしてきた。

その縁で、大学講師の仕事ももらえたわけだが、もう少し違う分野を研究してみようと博満は考えた。

レストランやコーヒーショップ、居酒屋などの飲食業や八百屋、魚屋などの個店経営などは書籍もあり勉強していた。

全く知らない世界に飛び込んでみたい。

風俗産業。

ちょっと無理。やくざがらみになったら大変だし、はまったらさらに人生を誤るかも。

では、キャバクラ、ホストクラブ、ショットバーなどの、いわゆる水商売はどうか。

普段からモテモテの博満。

ホステスとまずい関係になり晩年の人生設計を誤ってはと考えた。

では、葬儀屋はどうか。

華やかさには欠けるが、高齢化社会の進展にともない、きっと儲かっているはず。

葬儀屋の仕事について人生を誤ったという話は聞いたことがない。

地味な業界だ。

という訳で、早速、葬儀屋の募集広告に応募し、見事合格。

夜勤の仕事を始めることになった。ちなみに、一晩、1万円。

役員までやった博満の仕事じゃないぞ、と言われそうだが、好奇心が勝る博満、お構いなし。

大学講師と葬儀屋のバイトの二束のわらじのスタートだ。

<最近の散歩コース、青山霊園>


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R-50 ライフデザイン:「博満、やめるってよ」(1)- 自由の身に!

2024年08月05日 09時53分15秒 | 博満やめるってよ
博満がサラりーマンから足を洗ったのは60歳のときだった。

定年退職ではなく、希望退職に乗ったもの。

米国メーカーの新規事業開発担当役員だった博満、10年ほど日本の子会社に席を置いていたが、
組織的には米国の新規事業部に属していた。

いわゆる「レポートライン」は米国の役員、日本法人は宿を借りているようなもの。

それが一年ほど前から、レポートラインが日本法人の社長に代わり、
わがままな博満、途端に息苦しく感じるようになった。

細かい報告が求められるようになり、社長と近しい営業マンが博満の組織に送り込まれてきた。

国内外を自由に飛び回り新規事業を伸ばす、実際にそうしてきたと自負する博満。

しかし、残念ながら、管理されるのは嫌いで我儘な性格の博満には向かない組織に変わってしまった。

そこに降ってわいたリストラの話。6か月分の割増退職金がでるとのこと。

役員にもこの制度が適用されるのか、人事に確認すると、OKとのこと。

で、先のことも考えずに退職を決心。

晴れて自由の身に!

ライフデザインどおりではないぞ。

しかし、それまでに4回ほど転職していたので、博満は心配もせずマイペース。

なんとかなる。まずは旅行の計画だ。

という訳で、米国ロサンゼルスと中国への旅行を実施。気分転換だ。

そうこうするうちに、退職の話を聞きつけた知人から、大学講師の話があり、教授と面談。

これは今までいた業界のネットワークではなく、中小企業診断士のネットワークからの紹介。

いろいろな人的ネットワークを構築しておいてよかったの~。

大学の講師は、やりたいことの一つだったので、博満は乗ることにした。

<退職直後のロサンゼルス旅行>
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