
[入浴について]
私は自力で、シャワー浴をします。片手マヒでは洗えない部分があるので工夫が必要です。
1] 洗えない所
1 背中
先ず、タオルを作ります。市販の垢すりタオル2本をつなげて大きなタオルの輪を作りま
す。
タオルの写真

入浴時、ダブルの輪にして、シャンプーを付け、首から右肩、背中、左わきの下、と通し胸
のところで2重の輪のタオルを掴みます。掴んだ腕を上下に動かせば背中が洗えます。次に
首から左肩、背中、右わきの下、と通し胸のところで2重の輪のタオルを掴み同じように洗
います。
次はタオルを両わきの下に回して、胸の位置でタオルを掴み左右に動かせば背中上部が洗え
ます。このとき立ったままだと、タオルがずり下がってきますので、前かがみでタオルを動
かします。ちょっと苦しいですね。
これで背中は洗えます。
2 健側の手、腕
こちらも先ほどのタオルをシングルで使います。いすに腰掛け、ひじ掛けの上がる椅子を使
います。
写真タオルを巻きつけた椅子1

写真タオルを巻きつけた椅子2

片側のタオルの端をマヒ側の手で、掴むか、手首にかけるか拳で押さえつけるかしてタオル
の一端を抑えて、椅子の健側のひじ掛けに緩まないよう2回ほど(タオルの長さやひじ掛け
の大きさによって変わる可能性)巻き付けていきます。残った部分はひじ掛けの外側にたら
します。シャンプーがついていると掴みにくいので、垂らしたタオルにシャワーをかけてシ
ャンプーを落とします。
垂らしたタオルを掴むか輪の内側に手首を入れてタオルの巻いた部分が緩まないようにしま
す。
次に巻き付けたタオルに健側の腕手をこすりつけ腕の内外も洗います。腕の外側は洗いにく
いところもあるので、ひじ掛けを上に挙げて洗います。
2]洗いにくいところ マヒ側の足の外側
椅子に座ってマヒ側の足のくるぶし・脛あたりをを健側の膝に乗せ、見当で手指でこするか
または爪先で垢を削り取ります。ブラシを使ったりもします。
座ったまま、両足を浴槽の上にかけて洗うこともあります。これは股関節やお尻の筋肉が硬
いとバランスを崩して椅子から転げ落ちますのでお勧めしません。
3]その他
入浴は身体機能回復程度に合わせ、理学・作業療法士さんや介護士さんとよく相談して実施
してください。
マヒ側の手はできるだけ使いましょう。健側の腕、膝から太もも上側、胸おなかなどタオル
を滑らせる感じで洗うと洗いやすいです。できることを増やします。
4]入浴に必要なグッズ
暖房用ストーブ 更衣室の暖房
写真 段差スロープ 小さな段差での躓き防止

踏み台(浴室段差緩和用)
写真 珪藻土マット 濡れ足の水分を吸い取ってくれる。

写真 浴用椅子

写真 ブラシ各種

湾曲した細長いブラシ わきの下、背中、健側の腕も洗える。
(コツが必要です)

写真 浴槽着座台

取付位置可変シャワーホルダー 使っていたものが落下で壊れてしまいました。

山の写真
yk君撮影

Iga