時空(とき)を越え 走り梅雨の 鉄路かな
このたびの、ステイホーム、テレトリップの業務報告書として、
宮脇俊三氏の1978年(昭和53年)当時の偉業を継承する形で、
一度も交わることのない、一筆書きの路線ルート片道切符、
2020年版の「JR最長片道ルート」を考察させていただくヨ。
氏と同様に、時刻表と電卓だけで、アナログにこだわることとする。
ただし、首都圏などの国電区間のデータはyahoo路線案内に頼るけど。
手元にあった最新時刻表が2019年10月号なので、
半年後の現行時刻とは多少の変更がありそうだけどそこはお見逃しを。
また、先の東北震災による山田線の三陸鉄道リアス線編入や
熊本地震による山岳崩落による豊肥線の阿蘇山麓部分の不通区間は
代行バス等による代替輸送が措置されていないないため
現実に即したルートとしてここでは除外することにした。
その他「最長片道ルート」算出への制約条件はいくつかあるが、
JR路線に限定とするだけで、ここでは詳説しない。
氏は、広尾から枕崎までの南進最長ルートを考察したが、
ここでは、最南端終着駅の枕崎から、最北端終着駅稚内までの
北進最長ルートで考察してみる。
ただし、個々の路線については過去に実乗した際の体験や、
個人的な思い込みや感情による偏向が過分に左右すると思うので
ここで報告する「最長片道ルート」が最適解であるとの自信はない。
ルートはJR路線に限定、普通各駅停車列車利用のみ、
ただし、津軽海峡の青函ルートだけは在来線の設定が無いので、
特例で新青森駅ー新函館北斗駅間のみ新幹線利用とした。
ということで以下。
第1日目 06:07発 枕崎ー鹿児島中央―都城―吉松―人吉―八代―熊本―久留米―日田 24:17着(498.2キロ)
第2日目 07:18発 日田―大分―中津―城野―田川後藤寺―新飯塚―桂川―原田―吉塚―長者原―香椎―小倉―下関―長門市 22:19着(492.0キロ)
第3日目 05:35発 長門市―厚狭―小野田―宇部新川―新山口―山口―益田―浜田―出雲市―宍道―木次 19:25着(407.3キロ)
第4日目 06:45発 木次―備後落合―三次―広島―広―三原―糸崎―倉敷―総社―岡山―津山―新見―伯耆大山―倉吉 24:10着(624.1キロ)
第5日目 05:48発 倉吉―鳥取―智頭―東津山―佐用―播磨新宮―姫路―寺前―和田山―福知山―谷川―西脇市―加古川―京都―園部―綾部―東舞鶴 23:19着(619.7キロ)
第6日目 05:45発 東舞鶴―敦賀―山科―草津―柘植―加茂―木津―京橋―天王寺―奈良―高田―和歌山―紀伊田辺 22:55着(581.9キロ)
第7日目 06:15発 紀伊田辺―新宮―多気ー亀山―名古屋―岐阜―美濃太田―多治見―中津川―松本 23:33着(577.1キロ)
第8日目 06:18発 松本―長野―越後川口―宮内―柏崎―吉田―新発田―新津―会津若松 22:51着(482.1キロ)
第9日目 06:00発 会津若松―会津川口―只見―小出―水上―新前橋―高崎―高麗川―川越―大宮―南浦和―西船橋―秋葉原―池袋―武蔵浦和―府中本町―立川―拝島―八王子―高雄―大月 23:33着(572.0キロ)
第10日目 05:33発 大月―甲府―岡谷―豊橋―浜松―沼津―国府津―茅ケ崎―橋本―東神奈川―鶴見 24:28着(666.5キロ)
第11日目 05:56発 鶴見―浜川崎―尻手ー武蔵小杉―品川―代々木―お茶の水―東京―蘇我―木更津―館山―安房鴨川―大網―成東―松岸―成田―我孫子―友部―小山―黒磯 23:39着(625.8キロ)
第12日目 05:40発 黒磯―新白河―安積永盛―水戸―いわき―郡山―福島―仙台―山形―米沢―小国 22:01着(697.1キロ)
第13日目 06:30発 小国―坂町―余目―新庄―鳴子温泉―小牛田―塩釜―石巻―前谷地―柳津―気仙沼―一ノ関―盛岡 22:45着(612.4キロ)
第14日目 05:20発 盛岡―大曲―秋田―東能代―川部―新青森―新函館北斗―森―長万部 22:18着(623.9キロ)
第15日目 06:05発 長万部―小樽―札幌ー沼ノ端ー岩見沢―旭川 17:10着(408.1キロ)
第16日目 11:33発 旭川―富良野―東鹿越―新得―帯広―釧路 21:15(314,1キロ)
第17日目 06:03発 釧路―網走―遠軽―新旭川 17:10着(440.2キロ)
第18日目 06:10発 新旭川―稚内 12:08着 (281.2キロ)
以上、
乗車距離 鉄道 9,525.1キロ
連続旅行日数 18日間
運賃(乗車券のみ) 78、870円
別途新幹線特急料金 4、530円(新青森―新函館北斗間)
総運賃料金 83,400円となる。
参考までに、昭和53年時の「最長片道切符」によれば
乗車距離 鉄道 13,118.4キロ
連絡船 201.0キロ(青函、宇高、仁方)
計 13,319.4キロ
運賃(乗車券のみ) 65,000円
青函区間以外は全行程普通列車利用であるので、旅行時期を限定すれば
「青春18きっぷ」(5日分12,050円)の利用ができる。
この「最長片道ルート」では4枚(20日間分)48,200円となる。
新幹線の運賃と特急料金計7,920円が別途必要だけどネ。
したがって、最安運賃料金は56,120円かな。
久しぶりの時刻表旅行、結構乗り応えがあったヨ。
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