沢木耕太郎氏の「深夜特急ノート」を読んで思ったのだが。その中のどこかと問われれば、あえて引用しないが中間あたりです。最後までまだ読んでない。
知性というのは言語表現と行動かもしれぬ。知性が言語表現か行動を通じて現出するのでなく、言語表現か行動(行為の集合)か行為の即自(それ自体)である。知性の度合がその人の言葉と行為に現れる。だから他者に知性を感じたり、ほとんど感じられなかったりする自分がいる。
同氏による新潮文庫版「深夜特急」は6分冊だが。読み進むにつれて面白くなくなった。アジアの香港マカオからヨーロッパのパリリスボンロンドンに至るにつれて著者の旅の鮮度感が薄れてゆく。1,2巻はものすごく面白い。その3,4巻も面白い。東南アジア、インド中近東地域の混沌としている様が。現代日本は西欧文明化しているので、それ以外の地域事情は未開拓の分野といえる、平均的日本人にとって。40年ぐらい前のバックパッカーの旅行記だった。現地のローカル路線バスを乗り継いでゆく。
テレビ東京の「ローカル路線バスの旅」番組はその国内版だった。沢木耕太郎氏のアイデアをパクったのかもしれんな。