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空と無の違いについて

2024年03月04日 14時22分39秒 | 物理学
 長い間、わたくしは空と無の意味と実態の違いが判らなかった。同じ概念ではないかと疑っていた。
 最近のこと、ニュートン新書の「教えたくなるほどよくわかる量子論の基礎講座」と同じく「はじめてでもわかる量子論」を読んでその違いが判った。
 物理学上の空間、宇宙空間には星、星間物質等、気体も存在しない真空の空間が存在するが、実はそこには何も無いことはなく、この宇宙上で最少の微粒子クォーツが充満している。もちろん人間の目では不可視だ。このクォーツが原子の元となり、更には物質の元となっている。
 宇宙空間にクォーツが充満しているからこそ重力や重力波電波がはるか彼方にまで伝播する。
 ということはこの現実世界では無という実態は存在しない。あくまで人間の観念かことばにすぎない。空が実在する。この空把握は仏教の空思想と共通している。無から有は表出しない。無は無でしかない。空から有が生まれる。