中高年からの永易流紀州釣りを極める?「いけしゅ」のクロダイな日記(仮)

合唱,Win95,Webページ,MIDI,PC自作を経て黒鯛の紀州釣りで団子団酒田支部を名乗る男の放談(訳ワカラン)

懐かしい民謡(民踊?)にみる「湊・酒田」周辺の情緒..今の祭りは..

2005年05月31日 | 音楽・合唱・MIDIのこと(仮)
私がまだ子供で,祭りの「バナナ」がまぶしかった頃,少し古いスタイルの「酒田甚句」や「鳥海音頭」などの民謡が歌われ,これらに合わせ人々は踊っていた。
また,内陸地方発祥の花笠音頭も,「庄内花笠」として別の踊りになっていた。
県外のものでは「北海音頭」などでも踊っていたと記憶している。

イマドキの祭りパレードでは「酒田甚句流し」(S-JINKU?)というニギヤカ(というかヤカマシイ)ものに変わり「若者の参加しやすさ」が他地域と同様にうたわれているようだ。

話は戻って,伝承されてきた「酒田甚句」は...

今町,船場町,高野浜(興屋の浜)
毎晩お客が,どんどんしゃんしゃん
ほんまに酒田はよい港,繁昌じゃ,おまへんか

言葉そのものにリズムがあり,北前船で運ばれた物とともに,「ほんまに」とか「おまへんか」などの上方文化が入り込んでいて,まさに当時の酒田の情緒がしのばれる。

また,「鳥海音頭」は...

おらが鳥海 両羽にかけて(ハアヨイ ヨイトナ)
昔変わらぬあで姿(ソレ)
この山良い山,鳥海山
エーエーホンニ よい山 鳥海山

(注)平成25年7月11日,歌詞の誤りを確認したため訂正しました。
 この歌は昭和38年7月に鳥海国定公園が指定されたのを記念に酒田市が依頼し作曲されたそうですが,現状は鳥海山頂を有する遊佐町を中心に踊り,歌い引き継がれています。


酒田・飽海周辺の人々の,迷わず愛着する鳥海山に対する思いが,やはりリズムとなって,日々異なる風情ともダブり,心から歌い踊る姿がしのばれる。

(注)秋田県の旧・鳥海町(3月より由利本荘市)にも,同名の鳥海音頭(昭和48年)があり,今も歌い・踊り継がれているとのことです。

個人としては,若者仕様?のニギヤカ音楽にしたい部分は(あくまで部分的なものとして)理解できる。
しかし,情緒を捨ててまで今の感性に合わせるというのはどうなのか?
百年単位の伝統を強調しつつ,中身は伝統を失い「わが町の特性」を失ってきているのではないか。

実は合併話で「破談」した,隣の遊佐町では,昨年も名前のとおりの「町民盆踊り大会」が開催されていて,鳥海音頭も踊られているとのことだった。

確かに,同町でも,「古臭い」(ダサイ)として,参加する気のない若者も多いだろう。
半面,時代が変わっても「良いものは良い」というものが,惹きつける部分もあるはずだ。
例えて言えば「意味を理解されない成人式」のようであり,「仏造って魂入れず」状態の行事は,全廃したうえで皆の納得できるものを探せば良いはずだ。
あるいは,これだけ選択肢の多い時代なのだから「何もしない」(放置プレイ?)ということだってあり得るのだ。

都会と同じ物をして,あるいは舶来ものだけが喜ばれるから採用して,というのでは,既に「酒田の祭り」ではなくなっている。
ポリシィを失ったまま,人気取りをするべきではない。
別に,全面的に新しい形になったとしても構わない。「酒田でなくとも」でなく,本心から「まさに酒田ならでは」と言える内容であって欲しいのである。
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