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今日の一貫

国家公務員制度改革推進本部 事務局長 立花宏さん、官僚に取り込まれないことを望む

国家公務員制度改革推進本部の事務局長に立花宏日本経団連参与(64)が就任した。
7月上旬のこと。
立花さんが、橋本行革のメンバーだったとは知らなかったが、10年たって、機は熟したということか。
最も困難な課題だ。
「官僚内閣制」から「議院内閣制」への転換が可能か?
全て、立花さんにかかる。断固たる姿勢でやって欲しい。

課題は、事務局体制の編成の仕方。

チーム立花が組めるか?
外のスタッフを有効に利用できるか?
脱藩官僚候補などを探し当て、登用できるか?

これを自民党の手でやり遂げたら、民主党は出番がなくなる。
福田さんに断固やり抜くの覚悟をと、立花さん要請したそうだが、
議員総出で支援したらいい。
族議員が多いので、そうもいかないのかもしれないが、、
前途多難であることだけは間違いない。

日経新聞に橋本行革が残した宿題がでている。編集委員の西田睦美さんが書いたものだが、引用しておこう。



橋本行革が残した宿題(風見鶏)2008/07/27, 日本経済新聞
 二十二日に都内のレストランで「立花宏さん激励・慰労の夕べ」というパーティーが開催された。
 立花氏は日本経団連の生え抜きで、長年、民間の立場から行政改革や規制改革に携わってきた。五月に専務理事を退任して参与になったので、慰労会として企画された会だった。
 ところが政府内の調整が迷走した末に、国家公務員制度改革推進本部の事務局長に白羽の矢が立ったために、「ご苦労さん会」から「壮行会」に会の趣旨が変わってしまった。
 前通常国会で国家公務員制度改革基本法が成立したのを受けて、推進本部は今後の制度設計や法改正などの実務を担う。事務局次長として松田隆利前総務次官と岡本義朗三菱UFJリサーチ&コンサルティング主席研究員が支える異例の布陣となった。
 パーティーには渡辺喜美行政改革担当相、菅義偉前総務相、塩川正十郎元財務相らが顔を見せた。渡辺氏は「行革に関しては私なんか小僧っ子のようなもの」とあいさつした。
 パーティーは立花氏も深く関与した橋本行革の同窓会のような雰囲気だった。当時、行政改革会議の事務局長を務めた水野清元建設相は「橋本内閣で公務員制度改革をやろうとしたが、大したことはできなかった」と振り返り、自民党側でかかわった柳沢伯夫前厚生労働相は「橋本行革の延長線上の仕事に最もふさわしい人」とエールを送った。
 橋本行革は中央省庁の再編や内閣機能強化などの成果を残した。今では忘れ去られているが、実は省庁再編とセットで公務員制度改革も柱の一つだった。
 一九九七年十二月にまとまった行政改革会議の最終報告を読み返してみる。公務員制度改革の項には、新たな人材の一括管理システム、能力・実績に応じた処遇の徹底、労働基本権のあり方の検討などの文言が並ぶ。いずれも基本法の問題意識に通じる。
 再就職管理のための人材バンク導入のように、昨年成立した改正国家公務員法で動きだしたものもあるが、橋本行革から十年余りの時を経て、ようやく基本法が成立したともいえる。公務員制度改革の歴史は、官僚のサボタージュの歴史でもある。
 推進本部がまず取り組まなければならないのは、基本法に盛られた内閣人事局の制度設計だ。来年の通常国会までに内閣法など関連法の改正が必要になる。
 内閣人事局は幹部職員の一元管理などを担い、内閣官房に置くことになっている。政府案では内閣人事庁を新設する構想だったが、民主党の主張を受け入れ、修正された。
 内閣人事局長は日銀総裁のような中立性を持たせるのか、政務の官房副長官のような政治性を重視するのか。人事データの一元化をどう進めるのか。幹部職員の公募の仕組みは……。人事局の設計だけでも論点は尽きない。
 推進本部には労働協約締結権を付与する範囲などを検討する「労使関係制度検討委員会」などの有識者会議も設けられる。長年の懸案の労働基本権拡大問題に決着をつけなければ、公務員制度改革は再び絵に描いたもちになりかねない。
 立花氏は公務員制度改革を「橋本行革の積み残し」と評する。任命権者の福田康夫首相には「この問題は曲折を経てきたので、総理が断固やり抜くというにらみをきかせてもらいたい」と要請したという。
 内閣人事局の生みの親の民主党の責任も重大だが、霞が関の抵抗で進まなかった公務員制度改革の歯車が回るかどうかは、首相のやる気にかかっている。
(編集委員 西田睦美)
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