大学はアカデミスムの府である。アカデミスムは、真理があるということから出発している。特に自然科学系では、真理探究が重要視されている。何か人知の及ばないところに法則がある、と考えてみると、その法則を発見する喜びはひとしおだろう。
科学はそうしたことで、社会には「真理」があると考える人たちの強烈な思いによって発展してきた。
しかしながら、実は、社会の真理なるものは、様々な要素の組み合わせ方でいかようにも変わる、といった考えも根強くなっている。真理があるというより、何かを作り出す、組み立てる、そんな考えが近年は強くなってきている。
社会は、人々の工夫でいかようにも動いていく。そんな組み立て方を、様々に学ぶ講義ができないだろうか?
民間で様々なビジネスプランを作ってこられた方に、1コマづつ講義してもらう。また講師は、公募型でもいい。
さらに地域振興のために、様々な方に講義していただく。
そんな社会とのつながりを持った講義ができたら、最高なのだが。
以下は読売新聞 札幌大学の事例
札幌大が道内の市町村長を講師にリレー講座開催へ(北海道)
北海道内の市町村長が順番に教壇に立つユニークなリレー講座が、4月から札幌大(札幌市豊平区、宮腰昭男学長)で始まる。次代を担う学生たちに、それぞれの「まちづくり」の取り組み、課題などを伝え、地域社会に貢献する人材を育てるのが目的。軌道に乗れば、講座の一般公開も検討する。
この講座は新年度から、同大法学部に自治行政学科(定員100人)が開設されるのを記念し、同大理事長の堀達也・前北海道知事が発案した。知事時代、京都市の立命館大で、全国の知事が地方行政の現状や課題を語る「全国知事リレー講座」(立命館大、読売新聞社主催)の講師を務めた経験から、「道内市町村長で、同様の試みができないか」と考えた。
学内で検討の結果、同学科で2年次に開設する「自治行政特講」で「北海道市町村長リレー講座」として開講することになり、新年度は「プレ講座」として、12月までに5~6回の実施を目指すことになった。趣旨に賛同した北海道市長会、北海道町村会、北海道が後援の予定で、読売新聞北海道支社もアドバイザーとして支援する。初回は4月27日午後1時から、道町村会会長の寺島光一郎・乙部町長が講師を務める。
講座のサブタイトルは「北海道を知ろう」。同学科の教育目標には「地球に優しく持続可能で豊かな地域社会づくりに貢献する人材育成」を掲げており、堀理事長は「地方分権や行政改革の取り組みも含め、市町村長がリーダーとして、さまざまな経験を伝えることで、学生たちがまちづくりや自治への関心、理解を深めてくれれば。軌道に乗れば、講座を一般にも公開したい」と話している。
(2006年3月17日 読売新聞)
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