今日の一貫

「骨太の方針―官僚依存に戻す気か」 朝日新聞社説

このところ朝日新聞の社説がいい。
まるで、会社名が変わったかのようだ。
題して、「骨太の方針―官僚依存に戻す気か」
朝日社説的確である。

財政改革に関する危機感がうすい。
これまで、竹中経財相は、官邸主導の仕組みを作った。
プライマリーバランスと、名目成長率、公的利率。
与謝野馨前経財相はそれに磨きをかけ、議院内閣制での党との協調をはかりながら官邸主導を貫いた。
小泉政権は、歳出削減優先の姿勢を執り続けた。
公共投資も削減、減税にも頼らず、しかし、景気は上向き。
完全にマネタリストの主張による景気回復だった。
ポイントは、竹中でも、財政でもなく、明らかに金融為替政策だった。
そのことによって、民間の輸出産業はよくなった。

であれば、なおさら、今期の歳出カットはしやすいはず。
また国際競争力にドライブを欠ける政策も取りやすいはず。
しかし、選挙対策なのか、世間ウケする言葉が並ぶ。
経済成長を担保する政策が不明朗になってきた。
国際競争力もはっきりしない。
これでは日本経済がしぼむ。
これから歳出改革でポイントとなるのは、地方交付税、そのために必要なのは「地方経済の動向」
輸出産業が国外シフトに再び転じたら地方経済の活力は失われる。

官僚の出番が多い。
各省の目先利益誘導が目に余る。
族議員も跋扈している。

やはり揺り戻しなのだろうか。
これでは、また失われた10年に戻ってしまうのでは、、、と心配。
必要なのは政治的判断。
経財相と首相のリーダーシップ。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「政治 行政制度」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2023年
2022年
人気記事