結構なハードスケジュール。
内容は、融合産業、六次産業化、農商工連携。知的になること、そのためには農地を中心とした農政から人を中心とした農政へ、そのための規制改革。
内圃外圃の話し(集約プラス粗放)。
老農の話。石川理紀之助、林遠里、船津伝次兵、
これほど知的な農業が、今や知の後退が見られること。
昨年の農水省農林政策研究所の『農林政策研究所レビュー』の巻頭言に書いた内容。
昨年の全国普及大会でも話した内容。
以下レジメ。
Ⅰ、重要な社会を見る目
最も大事なのは、人々のセンス・意識・知識・知恵等、人間の力が大事と言うこと。
(どんな会社や社長も社会の流れには勝てない・摩訶不思議)
(お客のことを必死で考え、投資のリスクを考える)
1,ビジネスは「仕組み」でするもの 融合産業化
商業・流通という仕組み(IT、チェーンストア理論、SCM)
GMS、SC等の進出と家族経営の崩壊。
ウインウインのビジネスの仕組み
浅草と京都は観光という仕組み 「観光」という産業の考え方
産業集積という考え方
食品産業の集積 融合にはリーダーシップを誰が撮るか?(インテグレタイプ)
ただ、融合するのでは駄目、個々の自立性が大切
カゴメ、カルビー、札幌ビール、のフィールドマン
食品産業主導、
2,21世紀に入って起業したビジネスの方向は?
お客の生活スタイルに関わること
生活と隣人を大切にするビジネス
人間サイズのビジネスはこれから活性化する
女性起業の内実、気づきと発見
(利潤は違い・差異からしか生まれない)、
フィンランドモデル(ノキアやリナックス)
3,コミュニティが大切に
中山間地、アルベールビル、広場、生活空間
コミュニティビジネスによる起業
多様性が社会のベースになる。
個々別々だから違いが出る。差異と格差の違い、多様性を持つ社会へ、共生可能性、
デンマークの経験
ただ、地域課題や社会問題は、あまり産業振興で議論しない方がいい。産業振興からのコミュニティへのアプローチ、
4,知恵や知識が重要な社会 目標は農村での価値を増加させること
グローバルシシテムは社会のOSになり、豊かなソフトはニッチ。
グローバル対応としての道州と身近な生活圏
ブルックリン研究所、無形資産の増加。知財化する社会
企業価値の増加を目指す。農村の価値の増加とは 農地価格の低下は問題。知財やノウハウがないのも問題
5,自立ということ
WEF、地方は従属したがる。頭を誰かにあづけたがる。
しかし、おかれた状況を考えてみよう。
Ⅱ、歴史の中でこれからの農業の有り様を考える
1,コメは農政に翻弄された産業
ビジネスのことはビジネスの法則で考える
水田の振興やコメの問題は産業振興として純化して取り上げる必要がある。地域問題とごっちゃにすると、「二兎を追うもの一兎も得ず」に
2,専業経営は 集約+粗放が基本
これまでの農業経営は販売を前提としない経営だった。ある意味工場のようなもの。
販売に見合った農業経営を構築する必要がある。
販売の成功によって現実に必要性を皆が目で見て納得すれば、作りやすくなる。
内圃と外圃の話をしたい。
集約+α
コア+α
ユンカー経営、テーア(フムス説)。ゴルツ。エレボー。
規模、面積がないと農業経営はできない。
コアは販売でも良い。となると21世紀の農業経営は、業種で考えてきたドイツ経営学を業態と考えることによっても可能となる。→産業融合
3,自由に農業ができた明治時代
御料畑を扱っていた豊室の藤野実さんは、「財貨を得るまでを農業という」
販売組織ができれば生産が変わる やる気や創造性の創出、リスクも伴う。
明治大正期の精農、老農の力は偉大。
老農、石川理紀之助は秋田種苗交換会をのこす。「俺は農民だ農民が農民を助けないで誰が助ける」
「老」は、熟練熟達という意味。別にじいさんだったわけではない。福岡の林遠里(勧農社)は近世のイノベーター、関東の船津伝次平は人徳者。
明治14年(1881)3月に全国農談会は老農の集まり。
老農は、大泉理論で言う現代の機関車農家
4,平成の老農・機関車農家を目指そう
5,ビジネスの展開を阻んでおきながら、農業は困難だと言い続けてはいないか?
Businessとは、企業価値を高めること、、、農村にカネが回る仕組みを作る、、投資対象として良いかどうか、、。
→農地を中心とした農政から、知識や人を中心とした農政への転換
→そのためには規制改革が必要
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