じゃこご飯。ひじきご飯、酒ご飯などと一パック。
五穀米に関しては、2年前NHKのシンポジウムの席で一緒になった秋田西仙北町の佐々木義実さんのものを食べたのが発端だった。それから少々やみつきに。近年では、米屋の売れ筋商品としてネットでも売るようになった。
「むらせ」の五穀米は、玄米が入るものが多い中にあって精米、しかも無洗米をメインにしている。ご飯の比率が多く食べやすいのが特徴。いわゆる五穀米の「癖」を抑えた製品。
五穀米は普通、米・麦・豆・黍・粟(または、ひえ)からなる。だが「むらせ」は一穀につきもう一種類づつ追加している。実は10穀米。雑穀の特徴を品数でだしている。
コメは①コシヒカリと②赤米、麦は①「胚芽押し麦」と②「はと麦」、豆は①小豆、②大豆、キビは①トウモロコシと②もちきび、粟は「もち粟」一種類だが、代わりに「そば」が入っている。一袋150グラム。全てに産地名が入っているのがにくい。福岡、熊本、会津、北海道など。
五穀米といえば、石川商店の五穀米が有名。この石川商店、私が関与している「日米振」の優良コメ小売店表彰事業の第一回受賞者。農水大臣賞を獲得している。
五穀米の難しいところはその炊き方。その点、「むらせ」のものはコメの延長で考えているので楽。その分五穀米や麦ご飯、玄米ご飯が良いという人には物足りないかもしれない。
これからの、コメの消費拡大を考えるにはこうした新商品開発が必要なのだ。しかも小口からはじまる。成熟消費社会にあっては、「うまいコメ」「好きなコメ」の基準は一人ひとり違うからだ。
量に慣れた卸が、こうした一人ひとりの好き嫌いを対象とする小口を、地道にやっていけるかどうか、これがコメの未来につながると私は信じている。
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