このブログでもkumasyu_seinenbuさんやmiyagiさんからもご質問等を頂いたし、大潟村黒瀬さんからもご質問を頂いた。
回答しておこう。
質問の多くは、生産調整未達者は大規模農家ではないのか?
俺の周りにも生産調整してない大規模農家がいるぞ、、といったモノ。
大潟村でも530戸の農家のうち参加者が半分、ということは半分の260戸ぐらいが生産調整してないことになる。
それが、10ha以上の農家の生産調整未達農家はゼロ%とでてるがそれはどういったことか、、というモノ。
そりゃそうだろう。生産調整の公平措置では大規模農家が敵視されてる感があるのだから、そんな大規模農家に未達農家がいないとは?
種明かしだが、
そうなる理由は分母があまりにも大きいこと。
逆に言うと我が国の10ha以上層の数があまりにも小さいこと。
これ自体が我が国の農業には悲劇的。
我が国の水稲作付け農家は、19年産で250万戸とされている。
そのうち10ha以上層は1.1万戸しかいない。
となると、そもそもコメ作付け農家にしめる10ha以上層は、250万分の1,1万で四捨五入してもゼロ%にしかならない。
10ha以上層は我が国農業ではゼロ%の幽霊なのだ。
もともとゼロ%の農家が生産調整未達成でもゼロ%でしかない。
実数を上げると、10ha以上層の生産調整未達農家は1千戸。
しかし1ha未満層は、未達農家が65.7千戸いるのだから、、その違いは歴然。
面積にすると、ゼロ%の10ha以上農家の稲作付けは我が国の14%を占めている。パーセントだけで議論すると、幽霊が14%の稲作をしているようになる。
ところで、我が国では、10ha以上層を「大規模農家」といっている。
どうしてこれが「大規模」なのか?
経営からみたら、中小企業にすらなりきれていない「零細企業」だ。「零細農家」といって良い。我が国には、この「零細農家」でしかない農家を「大規模農家」と呼んで、忌み嫌い敵対する勢力がある。それこそ「零細農家いじめ」でしかないのではないか?
こうしたゼロ%でしかない農家が日本の稲作の革命児になっていくにである。
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