楽天ロッテ3連戦の初戦の始球式をやった。
ホンダのジョイントで、お話しがあり、始球式をする羽目に。
ストレートでストライクという訳にはいかず、
コースはストライクコースだったが、なんと低めの球が3バウンドで、キャッチャーミットに収まりました。
この三連戦は、「当日券販売無し」の満杯。首位から50ゲーム差のチームをこれだけ応援する仙台市民はすごい。
招待だったので、最終回までいた。客席では、12対3という一方的試合なのに帰りもせず応援し続けている。普通なら6回ぐらいから客が動くはず。
新しい地域エンターテーメントとして新たな仕組みを作りあげた「楽天」の力はたいしたもの。様々な企業とのジョイントイベント、小さな価値にあふれる楽天グッズ、ファンへの様々なサービス、ベガルタにはなかった面的な広がりがある、野球とサッカーの質の違いといえばそうなのだろう。
だが、勝負と違ったところでのおもしろみがあり、勝たなくても今年は野球を身近に見たという満足感がある。
夕方球場へいくのが楽しい。19時30分以降の格安チケットがいい。ボールパークがビヤガーデンになる。
巨人も来た、タイガースも来た、ヤクルトもみれた、広島もいる、松阪もみれた、そんな楽しみは、楽天が仙台にいるおかげで楽しめるもの。
わざわざ東京ドームに行く必要もない。ドームの当日券はいつも自由外野席しかないし、ダフ屋がいなくなったしで入りにくくなった。
しかしフルキャストなら入れる。楽天にどんな選手がいるか知らなくてもいい。
始球式をさせてもらって気づいたことがある。
彼らの異様な緊張であった。マウンドの周辺にいたライト線審、1塁手、3塁手、すべて早く始球式など終わって欲しいというムード。いつもビールを飲んで見てる方と試合をしている方とではこんなに違うのか。
特にピッチャーの緊張はひしひしと伝わってきた。明らかに目の前の私が目に入っていない。彼の真剣な表情に、「ここは彼らの戦場なのだ」と当然のことを改めて気づかされる。うかつだった。
こちらのお祭りムードとはあまりにも違いすぎた。
このシーズン最後の出来不出来によって来期の自分の契約が決まる。特に楽天は昨年度で野球をやめてもおかしくない選手が並んでいる。中には首になる選手もいるかもしれない。真剣なのだ。8連敗という状況がさらに真剣にさせるのかもしれない。明日はどうなるかわからない非情な世界である。
当日の先発は、有銘(これは後から知ったピッチャーの名前)というピッチャー。たちまち火の車となる。ロッテはジョニー黒木。
(追 翌日田尾監督の更迭がニュースに。後継は野村監督とか。
私は野村のファンなのでいいが、果たして楽天のキャラに合うか?
ただ、楽天は自らのキャラを云々するキャラが形成されてるとも思われない。)
だが、フルキャストスタジアムへ向かう客はこんな事はあまり考えていない。勝てば勝たないより良し、負けても面白く負ければまた良し、勝つための努力をするのもいいが、仙台の一市民として、阪神や巨人を呼んできてくれる球団であればそれでいいのだ。
勝つチームになるには金を積めばいい。そんな金を親会社が出せるとも思えない。それなら、負けても球場を満員にする球団の方がいいのではないか。そのためには様々なアミューズメントパークとなることだろう。
勝つために悲壮な感じのするチームになるのはふさわしくない、と私は思うのだがどうだろうか。
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2020年
2019年
2014年
2004年
人気記事