7年ぶり。
大潟村同友会、菅原社長の招き。
この会社約15億の販売額。
土曜日の夜歓迎会を開いていただいた。
会場で幾つか質問が、、、「食料自給率39%では日本はおかしい」というのもその一つ。さらに、「今は経済が良いので世界から農産物を買えるが、これが買えなくなったら日本はどうなるのだろうか?」という質問。
「そうならないように経済成長を考えなければならない」
と答えたが、どうもぴんと来ていないようす。
農家はどういう訳か食料自給率に関心がある。
黒瀬さんは、「農家が考えることではない。国民が低いからどうしようと考え、もし困るというなら食べ方を変えれば良い」と実にクールな発言。
質問は、どうやら「経済成長がとまったら、飢えてしまうのではないか、だから今の内に自給率を向上すべき」というのが趣旨のようだ。
「そのためには農政がもっと財政支出して農業保護すべき」とつながるケースが多いよう。こうした意見が農村にはまだまだ多いのかもしれない。
解答は「外国の農産物を買えなくなったら、ますます自給率が下がりますよ」ということ。
外国の農産物が買えないということは、国内の農産物はなおのこと買えなくなるということ。経済が低迷したら、もっと安い品質の悪い農産物を求めて世界から調達せざるを得なくなる。商社は、国民の購買力に合わせて世界から調達するだろうから、国産ものの出番はますますなくなり日本農業は衰退する。
かくして、自給率はますます下がりますよ、ということ。
今は経済力があるから世界はもとより国内の相対的に高い農産物を購入できるが、それでもこの自給率ということに注目しておくべきだろう。
そうならなくなったら、ますます海外農産物にシフトし、それも駄目になったら日本の農業は壊滅してるだろうから、国民は飢えるより他ない。日本のアフリカ化だ。消費者が振り向かなければ、国内農業の復活はあり得ない。
だから経済成長を考えるより他ないのだが。
ところで、この「海外で買えなくなったら国内農業が復活するだろう」と考えるのは、米価さえ高ければ農業は活性化するといった、生産優位の思想に毒されてしまった農村の悲劇なのかもしれない。
また「自動車産業の犠牲になってるのが農業」などという言説を農協に刷り込まれてしまった農村の悲劇でもある。「ジャー自動車が売れなくなって、経済力がなくなったら、犠牲になっていた農業は復活するの?」、、、「復活する」といった発想がどうやら農村にはねずよくあるようだ。
経済が駄目になったら、、日本は縮小するより他ないのだが、、、、兼業の場もなくなりますよ、、、財政に頼りいざとなったら政治家が何とかしてくれると考えてきた日本農業の悲劇ののだろう、、、。
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某@趣味人
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