コメ、過去に政治に翻弄されたために財政に頼るより他ない構造にさせられてきた。
それでもこの15年ぐらいの間に、市場原理の導入、創意工夫し、販売を手がける農民が増加し、産業としての体制を整えはじめてはいた。
それがここに来て、自民党が浮き足立ったことから、再び政治に翻弄されはじめた。
①WTOを巡るわが国の戦略について
高額関税は必要ない、関税割当による輸入の方が問題、これを制限する交渉が農業のためになる。(ところが関税割当交渉せず、高関税維持で世界の孤児に)、
②コメ政策
セーフティネットを構造改革をする農業者に、が当然。市場隔離などせず、市場シグナルを農家に、、が基本。(コメ価格の下落と政府米購入、精神は、価格維持政策の継承)
③生産調整と産地づくり交付金
生産調整は売れるコメ農家はより多く作る方針を出すことになっていた、(ところが売れる米と売れない米に分かれてきたら、売れない米の連中が、破ったらペナルティ強化の、、生産調整強化策を叫びはじめた。さらに、転作メリットとして1000億円の奨励金をつけるのだという。谷垣、伊吹がそれを「しっかり受け止めた」というのだからこりゃおわりだね)
④品目横断政策 確かに品目横断は、①わかりにくいし、②コメが対象になってないし、③集落営農まで認める様な担い手は良くない、と私は批判してきた。
しかしセーフティネットは必要なのだ。 (それが、、小規模農家にも、となってきた、、 民主党案との対比でばらまきになる可能性が出てきた。これはもっと使い勝手の良いものにするだけでいい。もともと、規模要件と所得要件があるのだから、両方とも小さい兼業農家に、ばらまく必要はない、、、のだが)
⑤農地政策 10年までに一般企業の農業参入3倍、農業経営者へ7-8割の農地を集積、、が政策目標。(ところが、農地の関連法の改正もなく、面的集積に換骨奪胎してしまった、三井物産はブラジルに投資してるって言うのに)
⑥中山間・地域活性化策 規制改革を一層強めるべき、しかしこれにはまだばらまき的政策は見えない。やがてそうなるかも。しんぱいだ。
上に書いた戦略いずれも農業の国際競争力を弱める方向に、また市場原理を弱める方向にシフトしてきた。
政治にもてあそばれない様。農民は自立心を持つ必要がある。自民党も参議院選挙に負けたからといって、農政で浮き足立つことはない。
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