場所:ヤマハホール 銀座。日経流通新聞主催
なんと600人が集まる。基調講演を1時間ほど。内容の基本は、つぎのようなもので話したつもり。
Ⅰ、現状の位置づけ
食管法廃止から10年、米流通の自由化は、改正食糧法で第2ステージに入った。
第1ステージは、川下の卸・小売り段階での自由化が進んだこと。第2ステージは、川上の生産・集荷段階の自由化が進むこと。
現状は、第1ステージの政府が関与した業界構造、マーケットが、通常の市場へ一歩近づいたことになる。しかし、米政策改革大綱はソフトランディング政策なので、まだまだ流通規制や価格規制が残る。第一ステージで計画米はある種の均衡状態に入った。
Ⅱ、食管法廃止から10年の推移
①計画麻衣と計画外米の逆転について
②全農の秩序ある流通と量販店主導の市場原理の対抗
③消費者のコメ購入行動の変化
④卸の動向 構想改革の最中
メガ卸の出現とその戦略
中小卸の苦戦その戦略
エンドユーザー、ニーズから遠い
表示への対応
計画米の世界は全農とメガ卸との奇妙な均衡が成立
⑤小売りの動向 構造改革が終わる
15年米の卸からの玉、古米とブレンドへ、マイスターで技術力、生産者との連携、
マイナー玉への対応、対面販売の強み、配達等の強み、多角化
⑥農家直売米
10年間で百倍の市場へ、トライアンドエラーの努力、ニッチ販売の強み、ニッチはニッチで終わらない、ネット等の新たな市場流通へ
Ⅲ、第二ステージのコメ市場
①消費の2極化
②産地概念の変化
大量生産消費時代の産地から個の時代の産地へ
一人でも産地になれる。
情報発信が産地の必要条件
系統流通、単協流通、個人流通の棲み分けは?
③川上川下の消滅
上から下へ自然に流れはしない
下から流れるようなプロモートが必要(情報流と物流のドッキング強化)
ロジステックス、SCM,SPA
ソリューション業としての位置
Ⅳ、基調講演の後、日経MJ編集長金子氏のコーディネートでパネルディスカッション。ゆっくり聞かせてもらう。若い世代のコメ業者はさすがにおもしろい。スズノブ西島氏、はくばく長澤氏、ともに30歳台。
スズノブは対面販売の新たな可能性を作り始めている。小ロット米にもチャンスがあるという。将にニッチの極意を紹介。また農家との共同戦線を提唱。ネットでの安売りはするなと警鐘。ニッチはニッチで終わらないだろう。これから伸びて行くに違いない。
はくばくの長澤さんもおもしろい。「和穀の会」は今後とも要ウオッチ。
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