過疎化、高齢化、交通問題、医療、学校等々。
大崎ブランド会議ではまさにそうした諸々の課題と直面している。
8日仙台でコラボサミットをやった。地域づくり博覧会。
両者は共通して、コミュニティの有り様や、移動販売車等の機能、地域の産業同士の相互協力等々、様々に人々が協力し合う仕組みをどう作るかに腐心している。
これはおそらく関東の平場やトヨタ城下町に住んでる人々にはなかなか理解してもらえない課題かもしれない。
そんなときに、米価が高ければ、これらに応えられるという唯我独尊の主張をする人がいたが、こうした地域問題を議論している場では違和感を放つ。
米価が高ければ、過疎農村、、といっても日本の農村の典型的な問題が解決するというのだから。
百歩譲って、米価を維持するのがその必要条件と言ってるのかもしれない。
が果たしてそうか?
米価維持はそんなに霊剣あらたかな切り札なのか?
「棚田を維持するのがつらくなった高齢者に低米価が追い打ちをかける」、、といったナレーションをつけた放送局社員がいる。
果たしてそうか?
せいぜい安いより高い方がいい、といったぐらいの意味しかないのではないか?
それも弊害の方が大きいと私は思ってるがそれはさておき、社会問題や地域問題の議論の基軸は、米価維持ではなく、やはり地域の仕組み作り、人々の支え合いの仕組み作りなのだろう。
さらに言えば、コメ以外に頼るビジネスモデルを作らなかった地域の農業団体の問題なのだろう?
甘楽富岡農協や徳島上勝農協、大分大山などよくやってる農協を見ればそんなことは火を見るより明らかだろう。
そろそろ、「米価維持が農村を守る」といった幻想から抜け出したらいい。
私は、人々の助け合い、共同体、コラボレーション、融合産業化が必要と考えている。そうした意味で農業だけは農家と農協以外誰も入れさせないといった唯我独尊は逆に地域を衰退させる。現に市場やお客を無視したこれまでの需給調整至上主義は毎年1500億円の産出額の低下を招いている。
そろそろ農業をもてあそぶのはやめにして素直に農業や農村の活性化をみんなと一緒に考えたらいい。
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ebihara
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