先日の吹雪から一転、ぼちぼちと、鶯の鳴き声も美しくなってきて、
春らしさが感じられるようになりました。
スギ様も花粉もブンブンと振り撒いておられ、鼻水が止まりません…
境内でも、ふきのとうがあちこちに顔をのぞかせています。
本日、4月8日は、仏祖・お釈迦様のお誕生日をお祝いする「花まつり」です。
お釈迦様のお母様である摩耶夫人が、ご懐妊の折、
里帰りの休憩でルンビニ園に立ち寄り、そこに咲き綻んでいた
無憂樹の花を手折ろうとしていた際に、夫人の右脇の下からお釈迦様はお生まれになったとされ、
生まれた直後に周りを見渡し、七歩歩いて、右手を天に、左手を地に向けて
「天上天下唯我独尊」と言われ、その時に八大龍王尊のご眷属である八龍王の「難陀龍王」「跋難陀龍王」が、
冷たい水と温かい湯(甘露)を産湯として注いだという伝承があります。
それにちなみ、日本各地の寺院では、花御堂という小さなお堂の中に、
お釈迦様の誕生を象った像(誕生仏)を安置し、甘茶を像に注いで、
お誕生をお祝いされるようになりました。
本日は穏やかな気候で、月次祭にご参拝の方々も、誕生仏に甘茶を注ぎ、
お釈迦様のお誕生日をお祝いされていました。
合掌
龍光寺