ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

吉次峠と篠原国幹の最期

2021年08月20日 | 文学・歴史・美術および書評
次回、吉次峠戦といえば、しのっち!(とか勝手に呼んでいる)

篠原冬一郎こと、篠原国幹(くにもと)です。
もう「雲よ、伝へて!」には何度か出てますが。


「其の四」

「其の五」


小説でもよく出て来る。赤い裏地のマントを翻し
銀装のサーベル、金飾り
「それじゃ目立つだろうが!」と小説でもよくツッコミを入れられる
しかしキャラ自体は桐野が派手、篠原は無口で地味
まあ、キャラクターとしては立てやすい方です。


明治10年の3/4 
桐野利秋はというと、山鹿の方に行っています。
位置関係は





吉次峠へは村田新八、篠原国幹と、熊本隊。
(↓熊本隊は佐々友房がリーダーじゃないのですが、
戦の中でも酔っちゃってるのか漢詩を作ってしまったりするもんだから…
日記も残しているのでやたら登場するのです)






山鹿には桐野さんと熊本協同隊と、(あと宮崎の飫肥隊とかも行ってる)

宮崎八郎や高田露(派手派手軍団じゃんw)



3/3  協同隊は早々と隊長の平川惟一を失ってしまいます。

山鹿の3/4未明、「田原坂大敗!」の誤報が桐野のもとに届き
退却したところ、後になって誤報だとわかったそうです。

一方の官軍は電信をほぼ手中に収め、一般人も使えなくしている。
そういえば、熊本隊が寺田村の方に間者がいると聞いて行ったらいなかったとか
そんな事もありました。

西南戦争はもう早い時期に「情報戦」になっていたのでしょう。
しかも最初の頃、わりと楽観的だった薩摩は食糧も兵も減っていく。

山鹿は山鹿でエピソードが多くて;
まとめきれない😓 
本編以外でも出す予定なのでスピンオフ的に
またいずれ別な冊子でやりたいです。


篠原国幹、とにかくストイックな武骨の軍人という感。
撃たれる場面はわりと描かれているんですが

「シチュエーション」とかテーマは狙いつつ、ウチらしく
しのっちらしさを出せたらなあ…とか欲張りです。


シリーズ其の1〜5で一応フラグのよーなものはまくだけはまいたので
6〜回収せねば。回収できるのやら;
頑張ります。

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