Xの方でもちらっと触れました。
食事場面て、実は2次創作時代には殆ど描かなかったかもしれませんが;
「雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜」シリーズにはあえて食事シーンは入れるようにしました。
西南戦争時
石光真清の「城下の人」を読むと、薩摩軍の本営を見に行った子供が
おにぎりを分けてもらったりしているので
最初の頃はそんなに兵糧が無いというわけでもなかったような。
おそらく桐野さんらの事だから、
ちゃっちゃと片付くと思っていたんではないですかね。
其の四から。
画像がちょっと小さいですが
田原坂資料館の薩摩軍の食事をモデルにしました。
🍙中央の茶色位のは味噌です。
「其の五」にこんな場面ありましたね。
それでもまだこの辺は余裕か。
谷村と干し柿
西南戦争時は露天商も出ていたので
各自買い食いは可能だったようです。
お金があれば。
田原坂からは当時のお金(コイン)も見つかってます。
売る方も商魂すごいね。
それもだんだんと厳しくなりまして。
やがて薩軍、食糧を調達し始めます(暴力なども駆使して)
盗んじゃいかんけど!
まあ…こんな感じなんでいくら従軍と言っても
記者に食わせる飯はないわけで。
飛高が高瀬の宿に行ったのは正解かも。
一方で官軍。
熊本城の外の官軍には缶詰だの牛肉だのワインだの支給されて
結構、豪華です。
しかし缶詰は「缶切り」を渡し忘れ、現在のようなパッ缶蓋など無いので
銃で穴を開けて取り出したとか
ひどいのになると、そのまま直火にかけて大爆発を起こし
死亡事故に至ったとか(そんな死に方あんまりだ)。
熊本城内、籠城組はもうとてつもなく悲惨です。
昔、「熊本城は籠城に耐えられるように、畳も芋の蔓で作った」
などという伝説がありましたが
そんなもの実際食えるわけない。
しかも本丸は火事で焼けている。
谷干城が言ってる、軍馬
これは樺山資紀の愛馬。
樺山さんは馬が大好きなのですが
傷ついた官軍兵にやってほしいと、自分の愛馬を食糧として差し出したそうな。
時は春なので、城内に野草などは生えていたんで利用し
畑のようなのもちょっと作り
それでも足らない。城の周囲から野良犬が消えたという逸話もあります。
ちゃんとご飯食べられるって
平和なことなのです。
最新刊では四天王寺でうどんを…
食べたのかどうか…。
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全巻セット 通販開始しました!
9月は西南戦争最後の城山の月でもありますね。
よろしくお願いします。