Xの方でもちらっと触れました。
食事場面て、実は2次創作時代には殆ど描かなかったかもしれませんが;
「雲よ、伝へて!〜明治報道奮戦記〜」シリーズにはあえて食事シーンは入れるようにしました。
西南戦争時
石光真清の「城下の人」を読むと、薩摩軍の本営を見に行った子供が
おにぎりを分けてもらったりしているので
最初の頃はそんなに兵糧が無いというわけでもなかったような。
おそらく桐野さんらの事だから、
ちゃっちゃと片付くと思っていたんではないですかね。
其の四から。
画像がちょっと小さいですが
田原坂資料館の薩摩軍の食事をモデルにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/94/b94179a7b34dd283c050cc93b17c988f.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/22/46076456983c246dc7e5ea5884d6040e.jpg)
🍙中央の茶色位のは味噌です。
「其の五」にこんな場面ありましたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/58/74145fd8d426ad02bc16a3171ffe9c13.jpg)
それでもまだこの辺は余裕か。
谷村と干し柿
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/c6/a66075cff4519d8d08ac4e0acdd054aa.jpg)
西南戦争時は露天商も出ていたので
各自買い食いは可能だったようです。
お金があれば。
田原坂からは当時のお金(コイン)も見つかってます。
売る方も商魂すごいね。
それもだんだんと厳しくなりまして。
やがて薩軍、食糧を調達し始めます(暴力なども駆使して)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/4d/36f499980cf845eb1c42f5f7cb4e9048.jpg)
盗んじゃいかんけど!
まあ…こんな感じなんでいくら従軍と言っても
記者に食わせる飯はないわけで。
飛高が高瀬の宿に行ったのは正解かも。
一方で官軍。
熊本城の外の官軍には缶詰だの牛肉だのワインだの支給されて
結構、豪華です。
しかし缶詰は「缶切り」を渡し忘れ、現在のようなパッ缶蓋など無いので
銃で穴を開けて取り出したとか
ひどいのになると、そのまま直火にかけて大爆発を起こし
死亡事故に至ったとか(そんな死に方あんまりだ)。
熊本城内、籠城組はもうとてつもなく悲惨です。
昔、「熊本城は籠城に耐えられるように、畳も芋の蔓で作った」
などという伝説がありましたが
そんなもの実際食えるわけない。
しかも本丸は火事で焼けている。
谷干城が言ってる、軍馬
これは樺山資紀の愛馬。
樺山さんは馬が大好きなのですが
傷ついた官軍兵にやってほしいと、自分の愛馬を食糧として差し出したそうな。
時は春なので、城内に野草などは生えていたんで利用し
畑のようなのもちょっと作り
それでも足らない。城の周囲から野良犬が消えたという逸話もあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/12/93f4a3bc3fc8e2fe9a23adb77ba11a18.jpg)
ちゃんとご飯食べられるって
平和なことなのです。
最新刊では四天王寺でうどんを…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/bc/ec20beaf6811c6a05587c309c6508d4d.jpg)
食べたのかどうか…。
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9月は西南戦争最後の城山の月でもありますね。
よろしくお願いします。