ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

新興宗教的エヴァンゲリオンとの別れ

2021年03月21日 | ドラマ映画アニメ音楽(エンタメ)
観てきましたよ。シン・エヴァンゲリオン
ネタバレは解禁になったようですね。

高度経済成長期からバブル期までに幼少期を過ごした人、45歳を過ぎたでしょうか。
ガンダムのアムロやカミーユ、エヴァのシンジ。
当時のアニメファンは、そのあたりの主人公に少なからず自分を重ねたと思います。
「親や教師はなんて勝手で冷たくてウザいんだ」
そう思ったもんです。
知らないうちに大人になったですよね。

さて、エヴァは
テレビシリーズ全てと、新劇場版の方を全部見ました。

いかにもエヴァっぽい
聖書由来のウンチクネタ、
これに熱心なファンがあちこちで推察していくスタイルは、どこかこれ自体が
宗教的カリスマと教典について語り布教する新興宗教のようだなと思っていました。

謎めいているから聖書になる。


タイミング悪く、私ちょうど
「仮面ライダーアギト」のシリーズを見終わったとこで、
あの作品がまた、光と闇の戦いとか、人間の進歩と超能力とかを扱っていまして
なんとなく内容的にかぶる…。
90年代後半から00年代の初めで、あの頃そういうのが流行っていたんですが。
人類補完計画に似たもの、平成ライダーシリーズでも散々やりましたもんね。

専門用語の多い新興宗教の世界で
よくわかりもしないで批判すればどうなるか…だから、エヴァンゲリオンは客観的に感想を言えない。
面白い、素晴らしいは言っていいが
つまらないと言えない。
そんな怖さは常にあります。
シン・ゴジラはそうでした。あれはうっかり自分は面白いとは思わなかったから、田舎のお嬢ちゃんにはキツイですと書いたんですが、面白くないという漫画を描いてリンチにあった漫画家さんがいたので、恐怖を感じて記事を消しました。


なぜ、素直に感想を言ってはいけないんだろう?
それは庵野監督が繊細でかわいそうだから…
でもそれなら羨ましいや。
私だって繊細なんで鬱病の1度や2度
自殺未遂の2度3度は経験してますわ。
なんか創るやつなんて、有名か否か
権威を持つか持たないかで、多かれ少なかれ苦しんでると思うよ。創らん人にはわからないと思うけど。

で、映画
私の素直な感想は
わからない」ですかね。

あ、バカだこの人w」でいいです。
ハイ、7割はわからない。

なぜなら端々に
わかってたまるか!ってのは聞こえてくるので
人類規模の大きな設定をオフると
各キャラクターが
「あなたなんかにこの気持ちがわかってたまるか」
と言いたいのかなとは思います。

壮大なスケールの私小説かなと。
そこが魅力なんでしょう。

ただ、今回ゲンドウの過去が知れたのは
よかったです。
わかってたまるかと言われても
気持ちはとてもわかります。


作り込まれた世界観、専門用語と専門知識、マニアなら必ず知っていないとダメなもの
しかし、それらの全てを最後に
「オタクの偏愛にすぎないし、勘違いだからさっさと大人になろうね。自分はこんなに面倒くさいですが、こんなに幸せです」

という事だとすると
どうなんでしょう、そこがわからない。

ともあれ、少年は大人にならなきゃ
話は終わらないか。


壮大で作り込まれた世界観設定と、それに没入させたとしたら
それこそがスゴイ部分なんでは。
別に現実世界につなげる必要あるのかなとは思いました。

てか後半はもう何がなんだか
よくわからないので
何かを書いても苛立たせるだけかもな。
でも、自分はエヴァのファンではないし、どれかのキャラクターを愛してるわけではないから
好きですと言うのもウソになるよ、
ごめんなさい。



現実世界がハードなカタストロフを経験しすぎていて、さすがにエヴァ放送当時とは
いろんなものが変わったなあ、とは感じます。




ありがとう、さよなら。

綾波のあの置き手紙は気が利いてるなあ
と思います。
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