趣味でぼちぼち、歴史物をやりたくて
それ相当な資料を読んだり集めたりではありますが。
ぶっちゃけ、知らないことばかりですよ。
だから楽しいんですけど。
そして当時の舞台装置まで全部取材なしには絵にできなくて
うっかり明治後期の写真見て描いたら「当時はまだこうか、あちゃ〜」てのあります。
なるべくなら史実を捻じ曲げずに行きたい
と思いますが「史実」で大事なのって、何なのか…。
昨日、友人が荷物とともに手紙をくれて
「西郷どん」やってるけど薩摩は嫌い。だって熊本城を焼いたし、西南戦争で熊本を侵略した敵!
て言ってましたが、
まあ熊本県民からして…実は真相をよくは知らない。はい。
私自身、あまり知らんかったし。
熊本城炎上は実は官軍の放火説もあり、官軍は「失火」と説明してる事実はあります。
ちなみに
先日描いた「雲よ、伝へて」の嘘部分は
「熊本城失火について19日に記者会見のようなものは無い」
「西郷が川尻入りしたのは22日の晩」
「福地桜痴は22日以前に熊本にいない」
ですので、史実とは厳密に言うと1〜2日ズレてます。ごめんなさい。
でも、話のテンポや、紹介に当たる部分を1話でまとめたい部分があって
すいません!
史実にそって〜だけだともう、
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を超えるもんは無理だと思ってしまうの。
ところで、肥後、熊本。
西南戦争当初は、薩摩は「熊本市民は味方してくれる」と思ってた部分もあったようです。
西南戦争に先駆けて、熊本では神風連の乱があり、士族は反乱していましたし
狙う「熊本鎮台」は、司令官の谷が土佐藩ですがそれ以外は薩摩です
西郷側近の桐野利秋(中村半次郎)もかつては熊本鎮台にいました。
そして、当時自由民権運動にかぶれちゃった若者らは、薩摩に味方をしています。
人斬りで有名(汗)な河上彦斎、「池田屋事件」にも出る宮部鼎蔵も肥後人ですよ。
龍馬や春嶽と通じ、幕府を改革しようとした横井小楠も肥後出身。
実は市民の間にそんなに政治思想は無くて
熊本という土地は、土地柄イナカで保守的な地盤の上で
「一部の士族がやたらグローバル志向」だっただけなのではとも思えます。
ネットでは
「西郷どん」は史実と違う!というのと
史実史実言うな、うるさい!というのと2つ…
まず「史実と違う」ですが
これ、「誤解してほしくはないなあ…」という部分を含むもの
そういうものは少なからず、歴史にはあります。
おそらく、「史実は」と言う側は、批判ではなくて
「本当はこうだと知っておいてほしい」のかも。
歴史マニアばかりではない人を対象にするととんでもない虚構部分のみクローズアップされてしまったりしないか?
誤解が一人歩きしていかないか?
それが心配なのだと思います。
ですが、「娯楽」を考えた場合
「本当はどうだったのか」と言う事実は、夢を壊すこともあります。
例えば、幕末モノでよく描かれる場面として
「新撰組の沖田が池田屋で吐血」
「おりょうがすっぽんぽんで現れ、ピンチの龍馬を逃す」
でも実は池田屋では吐血してはおらず
(暑くて気分悪くなったらしいです。蒸し暑くて人がバサバサ斬られて出血してる中で
もともと病気なのにめっちゃテンションハイになってたらそっちの方がおかしいですが)
おりょうは特にすっぽんぽんではなかったようです。おっさんの妄想です。
しかし、水戸黄門の印籠ではないですが
こういう「エンターテインメント」を熱望する中で、歴史絵巻は描かれて行ったのかもしれません。
歌舞伎でタンカきって波間に投身する知盛に心酔し
後の世でゲームとして蘇ったりしてますが
「そんなの史実と違う!」ばかりだと面白くないのもまた事実。
私としては自分では
「史実は〜」と言えるほど詳しくないのもありますが
ドラマはドラマで「ドラマだなあ」と楽しむ余裕があるといいかな。
その上で、改めて自分で興味深いと思ったら
別にその知識で誰か何かを攻撃的に批判したり、「正せ!」てのではなく
常に「なぜ」を持ちながら、いろいろと考える材料にできたらいいかなと思います。
それ相当な資料を読んだり集めたりではありますが。
ぶっちゃけ、知らないことばかりですよ。
だから楽しいんですけど。
そして当時の舞台装置まで全部取材なしには絵にできなくて
うっかり明治後期の写真見て描いたら「当時はまだこうか、あちゃ〜」てのあります。
なるべくなら史実を捻じ曲げずに行きたい
と思いますが「史実」で大事なのって、何なのか…。
昨日、友人が荷物とともに手紙をくれて
「西郷どん」やってるけど薩摩は嫌い。だって熊本城を焼いたし、西南戦争で熊本を侵略した敵!
て言ってましたが、
まあ熊本県民からして…実は真相をよくは知らない。はい。
私自身、あまり知らんかったし。
熊本城炎上は実は官軍の放火説もあり、官軍は「失火」と説明してる事実はあります。
ちなみに
先日描いた「雲よ、伝へて」の嘘部分は
「熊本城失火について19日に記者会見のようなものは無い」
「西郷が川尻入りしたのは22日の晩」
「福地桜痴は22日以前に熊本にいない」
ですので、史実とは厳密に言うと1〜2日ズレてます。ごめんなさい。
でも、話のテンポや、紹介に当たる部分を1話でまとめたい部分があって
すいません!
史実にそって〜だけだともう、
司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を超えるもんは無理だと思ってしまうの。
ところで、肥後、熊本。
西南戦争当初は、薩摩は「熊本市民は味方してくれる」と思ってた部分もあったようです。
西南戦争に先駆けて、熊本では神風連の乱があり、士族は反乱していましたし
狙う「熊本鎮台」は、司令官の谷が土佐藩ですがそれ以外は薩摩です
西郷側近の桐野利秋(中村半次郎)もかつては熊本鎮台にいました。
そして、当時自由民権運動にかぶれちゃった若者らは、薩摩に味方をしています。
人斬りで有名(汗)な河上彦斎、「池田屋事件」にも出る宮部鼎蔵も肥後人ですよ。
龍馬や春嶽と通じ、幕府を改革しようとした横井小楠も肥後出身。
実は市民の間にそんなに政治思想は無くて
熊本という土地は、土地柄イナカで保守的な地盤の上で
「一部の士族がやたらグローバル志向」だっただけなのではとも思えます。
ネットでは
「西郷どん」は史実と違う!というのと
史実史実言うな、うるさい!というのと2つ…
まず「史実と違う」ですが
これ、「誤解してほしくはないなあ…」という部分を含むもの
そういうものは少なからず、歴史にはあります。
おそらく、「史実は」と言う側は、批判ではなくて
「本当はこうだと知っておいてほしい」のかも。
歴史マニアばかりではない人を対象にするととんでもない虚構部分のみクローズアップされてしまったりしないか?
誤解が一人歩きしていかないか?
それが心配なのだと思います。
ですが、「娯楽」を考えた場合
「本当はどうだったのか」と言う事実は、夢を壊すこともあります。
例えば、幕末モノでよく描かれる場面として
「新撰組の沖田が池田屋で吐血」
「おりょうがすっぽんぽんで現れ、ピンチの龍馬を逃す」
でも実は池田屋では吐血してはおらず
(暑くて気分悪くなったらしいです。蒸し暑くて人がバサバサ斬られて出血してる中で
もともと病気なのにめっちゃテンションハイになってたらそっちの方がおかしいですが)
おりょうは特にすっぽんぽんではなかったようです。おっさんの妄想です。
しかし、水戸黄門の印籠ではないですが
こういう「エンターテインメント」を熱望する中で、歴史絵巻は描かれて行ったのかもしれません。
歌舞伎でタンカきって波間に投身する知盛に心酔し
後の世でゲームとして蘇ったりしてますが
「そんなの史実と違う!」ばかりだと面白くないのもまた事実。
私としては自分では
「史実は〜」と言えるほど詳しくないのもありますが
ドラマはドラマで「ドラマだなあ」と楽しむ余裕があるといいかな。
その上で、改めて自分で興味深いと思ったら
別にその知識で誰か何かを攻撃的に批判したり、「正せ!」てのではなく
常に「なぜ」を持ちながら、いろいろと考える材料にできたらいいかなと思います。