1月10日(日) 午後過ぎ
横手山山頂ヒュッテにてたらふく食べた後は、再び回転ハムスターに戻ります。
スノーボードが滑走禁止のため、たけさんがリフトを降りて行くことになっていたので、途中のリフト乗り場でスキー組と合流を約束してしばしの別行動。全員たけさんのことをすっかり忘れて ・・・しかし、視界不良のためリフト乗り場に気付かずに全員がそこを通り過ぎてしまったのです。リフトを降りて待つたけさんが、待っても来ないと思っていれば、ハムスター仲間が前方の斜面を滑り降りていくではありませんか。おいおい、置き去りかよ・・・と、たけさんが急いで追いかけていくと、「あー、たけさん。どこに居たの?」という非情の第一声が・・・。
たまにはまともな写真をば
格好良く滑るたけさんの勇姿
他にも、軽く飲んだはずのビールに飲まれてしまって、なんでもない場所でコロコロと転がってしまう人もいたりと、これだけ書いてもまだまだ話題にすることは、尽きないわけですが、今回、またしても意外な人物が回転デビューを果たしたことで、これらの話も全てがかすんでしまったのです。
ここからは、その幸運なデビューを飾ってしまった、のぶくんのお話です。
のぶくんの普段の姿と、ふうろさんから聞かされる『うちの旦那はさぁ~』話とにいささかギャップを感じておりまして、『またまたそんな大袈裟な』とあまり信じてはいなかったのですが、どうもこのハムスターでの行動を見ていると、『あれ、もしかして?』という場面に多数遭遇することとなったのでした。
まず目立ったのは、その忘れ物の多さでした。
ゴーグルをバスの中などに二回置き忘れ、ホテルのスキー置き場に手袋を忘れ、帰り際に部屋の靴箱に靴を忘れ、と、結果的に他の人に指摘されて気がつくという、これでもかという忘れ物っぷりに、まるでまきくまさんかと周囲を驚かせます。
しかし、そんなものはまだ可愛いものでした。もしかすると、これがあったから忘れ物が増えたのかもしれませんが、今回ハムスターで起こったゲレンデの二大事件は、すべてのぶくんが引き起こしたことだったのです。
それは、三人掛けのリフトでのことでした。
ふうろさん、のぶくん、かいねこの三人が乗り込み、たわいの無い話をしながら終点までやってきました。普通に降りてゲレンデまで滑っていくはずでしたが、のぶくんだけが何故かこちらに滑って来ないのです。「あれ?」と不思議に思い振り返った二人は、何故かリフトから離れられないままの、のぶくんを見ることになったのです。
よく見てみると、背中に背負った小さなザックがリフトの背面の何処かに引っ掛かってしまったようなのです。のぶくんもそれに気付いて、身体を捻って一生懸命に外そうと試みますが、どこが引っかかっているのかよく分からないようで、なかなか外れません。リフトの作業員も気付いていないらしく、そうこうしているうちに、のぶくんを引っ掛けたリフトは、そのままの速度で回っていこうとしています。降りやすいようにスロープになっている場所から離れた先は、若干高い場所にあるためか、のぶくんが宙に浮き始めているではありませんか。後ろ向きになろうにも、ショルダーから腕を外そうにも、釣られる力の方が強いようで、そのリフトは、のぶくんを携帯ストラップのようにブラブラとぶら下げたまま一緒に流れていこうとしています。見た目は楽しそうですが、これはかなり危険な状態です。
その時、丁度引っかかった部分がメッシュ地だったことが幸いして、重みに負けてビリッと裂けました。当然重力に従い落下したのぶくんは、背中をしたたかに打ち付け転がってようやく開放され、監視員もようやく事態に気付いたらしく、リフトは止まり追い討ちで頭を打ち付けることは無くなりましたが、よくよく考えれば何とも恐ろしい状況です。K林さん達のようなもっと丈夫な山ザックであったら、そのまま運ばれていたかもしれません。ザックを担いで乗るのは、危険なのだと改めて認識したのですが、のぶくんが怪我も無かったこともあり、プラプラとなすすべ無く流される姿があまりにも無防備かつお手上げ状態だったので、申し訳無いながら、二人とも笑ってしまいました。
実は、二大事件と書いている通り、同じような話がもう一件ありました。
ただ、その事件の現場に自分だけが居合わせなかったので、詳細の状況は、他の皆さんにご説明をお願いしたいのですが、今回ハムスターで起こった二大事件の最初の事件も、誰もマークしていなかったダークホース、のぶくんによって引き起こされたのです。
一言で言えば、のぶくんが、
転落防止ネットに引っ掛かってしまったのです!
・・・おい。
驚いて駆け付けるハムスターメンバー。
しかし、そんな状態にも関わらず、皆んなを心配させまいと気遣うのぶくんは、
「か、回転してて下さい・・・」
と、自分の事は気にせずに、皆さんはスキーを楽しんで下さいと、何とも格好いい言葉を発します。
それを聞いたメンバーは、そんなのぶくんの気遣いに感動して・・・とはなりません。
何せ、見るからにのぶくん一人では、そのネットから脱出が出来ない程の状態なのですから、居合わせた誰もが
「いいの? このまま置いていっても」
と心の中で思っていたに違いありません。自分一人では脱出できない状態でありながらも、他の人を気遣うという、まさに紳士のような振る舞いに、誰もが、
「何言ってんの?」
とツッコミを入れたのでありました。
のぶくんは、その後、リフト落下事件を経て、前回のK林さんさながらの扱いを受けることとなってしまうのですが、ふうろさんが言っていた『うちの旦那は』話は、本当のことだったと誰もが納得したのでした。
そうそう、この事件は、後々「のぶくん大漁事件」と呼ばれるようになり、転落防止ネットは、いつの間にかのぶくんを待ち受ける「定置網」という名前がつけられてしまい、のぶくんが誤って引っかからないように、回転メンバーが目を光らせるようになったそうな。
めでたし、めでたし。
<おまけ>
二日目の飲み会の席。
誕生日の話から、星座の話になっていきまして、○○座と○○座は、相性がいいやらなんやらで盛り上がっておりました。
そんな話ですから、当然『何座?』という確認の質問が来るわけで、順番に答えていたのですが、
『水瓶』
『天秤』
『・・・タツ』
・・・のぶくん、それ干支だから。
横手山山頂ヒュッテにてたらふく食べた後は、再び回転ハムスターに戻ります。
スノーボードが滑走禁止のため、たけさんがリフトを降りて行くことになっていたので、途中のリフト乗り場でスキー組と合流を約束してしばしの別行動。
たまにはまともな写真をば
格好良く滑るたけさんの勇姿
他にも、軽く飲んだはずのビールに飲まれてしまって、なんでもない場所でコロコロと転がってしまう人もいたりと、これだけ書いてもまだまだ話題にすることは、尽きないわけですが、今回、またしても意外な人物が回転デビューを果たしたことで、これらの話も全てがかすんでしまったのです。
ここからは、その幸運なデビューを飾ってしまった、のぶくんのお話です。
のぶくんの普段の姿と、ふうろさんから聞かされる『うちの旦那はさぁ~』話とにいささかギャップを感じておりまして、『またまたそんな大袈裟な』とあまり信じてはいなかったのですが、どうもこのハムスターでの行動を見ていると、『あれ、もしかして?』という場面に多数遭遇することとなったのでした。
まず目立ったのは、その忘れ物の多さでした。
ゴーグルをバスの中などに二回置き忘れ、ホテルのスキー置き場に手袋を忘れ、帰り際に部屋の靴箱に靴を忘れ、と、結果的に他の人に指摘されて気がつくという、これでもかという忘れ物っぷりに、まるでまきくまさんかと周囲を驚かせます。
しかし、そんなものはまだ可愛いものでした。もしかすると、これがあったから忘れ物が増えたのかもしれませんが、今回ハムスターで起こったゲレンデの二大事件は、すべてのぶくんが引き起こしたことだったのです。
それは、三人掛けのリフトでのことでした。
ふうろさん、のぶくん、かいねこの三人が乗り込み、たわいの無い話をしながら終点までやってきました。普通に降りてゲレンデまで滑っていくはずでしたが、のぶくんだけが何故かこちらに滑って来ないのです。「あれ?」と不思議に思い振り返った二人は、何故かリフトから離れられないままの、のぶくんを見ることになったのです。
よく見てみると、背中に背負った小さなザックがリフトの背面の何処かに引っ掛かってしまったようなのです。のぶくんもそれに気付いて、身体を捻って一生懸命に外そうと試みますが、どこが引っかかっているのかよく分からないようで、なかなか外れません。リフトの作業員も気付いていないらしく、そうこうしているうちに、のぶくんを引っ掛けたリフトは、そのままの速度で回っていこうとしています。降りやすいようにスロープになっている場所から離れた先は、若干高い場所にあるためか、のぶくんが宙に浮き始めているではありませんか。後ろ向きになろうにも、ショルダーから腕を外そうにも、釣られる力の方が強いようで、そのリフトは、のぶくんを携帯ストラップのようにブラブラとぶら下げたまま一緒に流れていこうとしています。見た目は楽しそうですが、これはかなり危険な状態です。
その時、丁度引っかかった部分がメッシュ地だったことが幸いして、重みに負けてビリッと裂けました。当然重力に従い落下したのぶくんは、背中をしたたかに打ち付け転がってようやく開放され、監視員もようやく事態に気付いたらしく、リフトは止まり追い討ちで頭を打ち付けることは無くなりましたが、よくよく考えれば何とも恐ろしい状況です。K林さん達のようなもっと丈夫な山ザックであったら、そのまま運ばれていたかもしれません。ザックを担いで乗るのは、危険なのだと改めて認識したのですが、のぶくんが怪我も無かったこともあり、プラプラとなすすべ無く流される姿があまりにも無防備かつお手上げ状態だったので、申し訳無いながら、二人とも笑ってしまいました。
実は、二大事件と書いている通り、同じような話がもう一件ありました。
ただ、その事件の現場に自分だけが居合わせなかったので、詳細の状況は、他の皆さんにご説明をお願いしたいのですが、今回ハムスターで起こった二大事件の最初の事件も、誰もマークしていなかったダークホース、のぶくんによって引き起こされたのです。
一言で言えば、のぶくんが、
転落防止ネットに引っ掛かってしまったのです!
・・・おい。
驚いて駆け付けるハムスターメンバー。
しかし、そんな状態にも関わらず、皆んなを心配させまいと気遣うのぶくんは、
「か、回転してて下さい・・・」
と、自分の事は気にせずに、皆さんはスキーを楽しんで下さいと、何とも格好いい言葉を発します。
それを聞いたメンバーは、そんなのぶくんの気遣いに感動して・・・とはなりません。
何せ、見るからにのぶくん一人では、そのネットから脱出が出来ない程の状態なのですから、居合わせた誰もが
「いいの? このまま置いていっても」
と心の中で思っていたに違いありません。自分一人では脱出できない状態でありながらも、他の人を気遣うという、まさに紳士のような振る舞いに、誰もが、
「何言ってんの?」
とツッコミを入れたのでありました。
のぶくんは、その後、リフト落下事件を経て、前回のK林さんさながらの扱いを受けることとなってしまうのですが、ふうろさんが言っていた『うちの旦那は』話は、本当のことだったと誰もが納得したのでした。
そうそう、この事件は、後々「のぶくん大漁事件」と呼ばれるようになり、転落防止ネットは、いつの間にかのぶくんを待ち受ける「定置網」という名前がつけられてしまい、のぶくんが誤って引っかからないように、回転メンバーが目を光らせるようになったそうな。
めでたし、めでたし。
<おまけ>
二日目の飲み会の席。
誕生日の話から、星座の話になっていきまして、○○座と○○座は、相性がいいやらなんやらで盛り上がっておりました。
そんな話ですから、当然『何座?』という確認の質問が来るわけで、順番に答えていたのですが、
『水瓶』
『天秤』
『・・・タツ』
・・・のぶくん、それ干支だから。
皆やさしいなあ。
私だったらすぐカメラ取り出してただろうに(笑
前エントリのわんこの写真はかわいかったです!
雪にまみれてよく凍傷や凍死しませんよね。
私はものすごい寒がりなので、ハスキーの生態を調べてなんで寒さに強いのかを解明しようと思います。
私はRSSリーダーを使っているので、アップされるとすぐにわかるのですよ。
自分がいたら撮っていたかもしれません…。とはいえ、実際は、居なかったわけでして、この記事ばかりは本当にフィクションになります。いやはや。
ワンコ凄いですよね。最初、死んでるの?と思う位でしたが、さすがにシベリアンハスキーの血を受け継いでいるだけのことはありますね。取りあえず、毛を生やしてみるとか…ないですよね(爆)。
RSSリーダーでしたか…使いこなしてますね。今度やってみます。
人がまた厳しいことびしばし言ってるわけでないってこともね。うんうん。
いや~男性陣の部屋においても皆様にご迷惑かけてましたか。
常に忘れ物おおい人ですから。
片付けられない症候群ですよ。あれは。
でもさ、リフトはびびったよね。
腰と背中強打して頭も打ったか響いたらしいよ。
ま、山でもよく滑落したりこけたりしてるからねえ。
まきさんなんて旦那に比べたら普通の人かもしれない(笑)
天才!
で、最後の干支は大笑いした後にさすがにこれはネタだろ?って思ったんだけど。
のぶ君だしな・・・・と思ってしまいましたわん^^;
かいねこさんのリアリティな世界に完全に引き込まれてしまいました~。
PS
今朝は、早起きして読みましたので、遅刻の心配はありませんでした~(^o^)/~
大変な状態だったのですね(汗)。大丈夫かと思って笑ってしまったのは、申し訳なかったです。いやはや、失礼いたしました。
それにしても、のぶくんが主役になるとは、思いもよりませんでした…。ふうろさんから「良く登山道で落ちそうになってるよ」なんて言われても、そりゃ信じる方が難しい話ですから。しかし、今なら信じられる気がします。ふうろさん、疑ってすみませんでした。
いやいや、これは間違い無く出演者の力です。自分は、ただあったことをダラダラ書いているだけですから、本当にレポを書くのは楽なものです。
最後のは、飲み会の席ですから、皆さん酔っ払っていたから仕方ないことですよ(笑)。
そんな否定しなくても…寂しいですわ(笑)。
もとい、毎日朝からお目汚しな記事をご覧頂きまして有難う御座います。いよいよ、次回が最終話になりますので、わざわざ早起き頂かなくても大丈夫になりますよ。最後の飲み会編?は、記憶が些かあいまいなものでして、書き終わるかが心配です。
てか、まずは仕事を終わらせないと…。あれ、雪降ってる?
なんか悪い病気もった人にしか見えないっす~
大漁祭りはほんとすごかったよ。一瞬にして視界から消えたと思ったら、あのオレンジのネットに突き刺さってるんだもん。
あ、は、か、回転続けてください。。。
と言ったときのあの情けな~い声!
のぶくん、バス乗るたびに手袋おきっぱだったもんね。あたし的には、ハスキーの話するときの200パーうれしそうなあの感じも忘れられないなあ、、、
あはあは。
これもひとえに皆さんが面白おかしく話して下さったおかげです。あれを聞いて、何で立ち会えなかったのか残念でなりません…あ、もちろん笑いたかったわけではなくて、救助隊としてですよ、もちろん。実際のノンフィクションはいつか掲載されますかね。
のぶくんは癒しですね~。あはあは。