初テン泊への道 (第一回 『遂に自分も一家の主』 の巻)
クリスマスワッショイから数日後、冬山山行には、無くてはならないあるものを買いに出掛けました。
そう、前回のIBSでの購入物品に入っていなかった、 シュラフです。
ここ数年は、もっぱら車中でしか利用されないという、山道具にしては可哀想な主人に仕えてしまったシュラフさんは、スリーシーズン仕様。ただ、今回の山行が決まる前後から、「こんなシュラフで大丈夫?」と心配をする美人秘書様の話を見ていると、自分もちゃんと準備しないといかんかなぁ、いうことがようやく分かってきまして、前回のワッショイの勢いを借りて、買いに出掛けたのでありました。
・・・こう書くと、なんだかお金が有り余ってる風に見えますが、実態は悲しいものです・・・。
干からびたナスビのコーナーに赴きまして、居並ぶシュラフを眺めます。
気になるのは、某まきくま亭でも話題に上っていた「スーパーストレッチ」なるシリーズです。なんでもシュラフに入ったまま胡坐をかけたり、ミノムシになったままウロウロ出来るという、横着ものにとっては、なんとも夢のような機能性です。ということで、自ずと購入する製品は「モンベル U.L.スーパーストレッチ ダウンハガー」に決定しておりましたが、問題は、どのクラスにするかです。
「あのぉ、冬山ですとどのあたりの製品がいいですかね?」
「シュラフは初めてですか?」
「いえ、スリーシーズンのものは持っているんですけど、もっと暖かいのがあったほうがいいかなと思いまして」
「冬山はどのあたりを行かれますか?」
「ええっと・・・八ヶ岳あたり」 (ちょっと見栄を張ってみた小市民)
「そうですねぇ、それならこのあたりですかねぇ」
(使用可能限界温度-22℃・・・うぇぇぇ、1kg 超えてるし)
「いや、こんなに凄くなくていいんですけど・・・」
「いやいや、これ位はあった方がいいですって。冬山で寒さほど辛いものはありませんから。ちょっと重くなってしまいますが、快適に過ごすには必要ですよ」
「そうですかぁ・・・でも、#2(※824g 使用可能限界温度-15℃)位でいいと思うんですけど」
「スリーシーズンをお持ちでしたら、ちょっとのランクアップよりは、差をつけた方がいいと思いますよ」
「そうですかぁ」
「八ヶ岳でしたら、こちらがベストですよ」
(あぁ、言わなきゃ良かった・・・)_| ̄|○
「・・・分かりました。そうそう、色なんですけど、この妙なオレンジ以外の色ってありますか?」
「(確認中)・・・あぁ、色は、製品によって決まっておりますね」
「(妙なオレンジとか言っちゃったのに、これしか無いのか・・・)はぁ、ではこれで・・・」
「有難うございます。ファスナーの場所は、右と左どちらにしますか?」
「へぇ、そんなのも選択できるんですねぇ。最近はそんなところまで考えられているとは・・・。ええっと、こう入って、こうだから・・・『右』でお願いします」
(と、シュラフのファスナー部についていた価格のポップが初めて目に入る)
¥39,800 ( ̄□ ̄;)!!
・・・寝袋が4万円 Σ(゜ロ゜ノ)ノ アリエネェ !!!!
(#2を見ると 33,800円と、プロレな金銭感覚的にもなんとも耐えられる価格帯。やっぱりそっちかなぁ、なんて思えてくる気持ちを快適なテント生活を夢想することで押しやって、なんとかそのまま購入を決めたのでした)
よよよっ、と3歩くらい後退してしまった気持ちを戻しつつ、店員さんに購入に意思を伝えます。店員さんは、喜び勇んで「少々お待ち下さい」と商品を探しに行くようです。その間に気持ちを立て直して、4万円の羽毛の重さ、しかと確かめてやろう! と待ち構えておりますと、
前方から
やってきたのは
サンドバック・・・っぽいもの
・・・というのは大げさですが、最初に見た衝撃は、それ位のインパクトを持っておりました。
今まで持っていたシュラフがラグビーボール級だとしたら、こいつはまさにバスケットボール級。あぁ、中学校のときの水泳バッグはこんな大きさだったっけ。1泊の旅行カバンもこんな大きさになるかなぁ。と、次々とこの大きさを表現させるために、色々な例えが浮かんで来るのは、現実逃避の現れでしょうか。シュラフの重さにばかり気をとられていたばっかりに、当然羽毛の量が変わるわけで、その大きさも変わってくるのは当然の話。昔の化繊に比べれば、数倍良くなった世界とは聞いておりますが、慣れない初心者にとっては、パッキングされた大きさが、先日買ったテントよりも大きいという現実は、とにかくショッキングな出来事でした。
新しいものを手に入れた喜びと共に、微妙な気持ちを抱えつつ、その日は、シュラフに包まって眠ったのでありました。
そして、その不安は、後日自分を苦しめることとなったのでした・・・(続く)
<おまけ>
冬山に必須のアイテムとして、皆さんからも購入を勧められたのが、シュラフカバー。何でも冬山では、結露を防ぐための必須アイテムだそうで、これは購入するようにと勧められました(経験して分かりましたが、確かに必須ですね)。そして、購入したのが、
モンベル ブリーズドライテック スリーピングバッグカバー ワイド&ロング
定価:17,500円
・・・ペラペラなのにぃ。 ( ´Д⊂ヽ
<続きはこちら>
テント泊への道(第三回『パッキングは、海外旅行のトランクの如く』の巻)
クリスマスワッショイから数日後、冬山山行には、無くてはならないあるものを買いに出掛けました。
そう、前回のIBSでの購入物品に入っていなかった、 シュラフです。
ここ数年は、もっぱら車中でしか利用されないという、山道具にしては可哀想な主人に仕えてしまったシュラフさんは、スリーシーズン仕様。ただ、今回の山行が決まる前後から、「こんなシュラフで大丈夫?」と心配をする美人秘書様の話を見ていると、自分もちゃんと準備しないといかんかなぁ、いうことがようやく分かってきまして、前回のワッショイの勢いを借りて、買いに出掛けたのでありました。
・・・こう書くと、なんだかお金が有り余ってる風に見えますが、実態は悲しいものです・・・。
干からびたナスビのコーナーに赴きまして、居並ぶシュラフを眺めます。
気になるのは、某まきくま亭でも話題に上っていた「スーパーストレッチ」なるシリーズです。なんでもシュラフに入ったまま胡坐をかけたり、ミノムシになったままウロウロ出来るという、横着ものにとっては、なんとも夢のような機能性です。ということで、自ずと購入する製品は「モンベル U.L.スーパーストレッチ ダウンハガー」に決定しておりましたが、問題は、どのクラスにするかです。
「あのぉ、冬山ですとどのあたりの製品がいいですかね?」
「シュラフは初めてですか?」
「いえ、スリーシーズンのものは持っているんですけど、もっと暖かいのがあったほうがいいかなと思いまして」
「冬山はどのあたりを行かれますか?」
「ええっと・・・八ヶ岳あたり」 (ちょっと見栄を張ってみた小市民)
「そうですねぇ、それならこのあたりですかねぇ」
(使用可能限界温度-22℃・・・うぇぇぇ、1kg 超えてるし)
「いや、こんなに凄くなくていいんですけど・・・」
「いやいや、これ位はあった方がいいですって。冬山で寒さほど辛いものはありませんから。ちょっと重くなってしまいますが、快適に過ごすには必要ですよ」
「そうですかぁ・・・でも、#2(※824g 使用可能限界温度-15℃)位でいいと思うんですけど」
「スリーシーズンをお持ちでしたら、ちょっとのランクアップよりは、差をつけた方がいいと思いますよ」
「そうですかぁ」
「八ヶ岳でしたら、こちらがベストですよ」
(あぁ、言わなきゃ良かった・・・)_| ̄|○
「・・・分かりました。そうそう、色なんですけど、この妙なオレンジ以外の色ってありますか?」
「(確認中)・・・あぁ、色は、製品によって決まっておりますね」
「(妙なオレンジとか言っちゃったのに、これしか無いのか・・・)はぁ、ではこれで・・・」
「有難うございます。ファスナーの場所は、右と左どちらにしますか?」
「へぇ、そんなのも選択できるんですねぇ。最近はそんなところまで考えられているとは・・・。ええっと、こう入って、こうだから・・・『右』でお願いします」
(と、シュラフのファスナー部についていた価格のポップが初めて目に入る)
¥39,800 ( ̄□ ̄;)!!
・・・寝袋が4万円 Σ(゜ロ゜ノ)ノ アリエネェ !!!!
(#2を見ると 33,800円と、プロレな金銭感覚的にもなんとも耐えられる価格帯。やっぱりそっちかなぁ、なんて思えてくる気持ちを快適なテント生活を夢想することで押しやって、なんとかそのまま購入を決めたのでした)
よよよっ、と3歩くらい後退してしまった気持ちを戻しつつ、店員さんに購入に意思を伝えます。店員さんは、喜び勇んで「少々お待ち下さい」と商品を探しに行くようです。その間に気持ちを立て直して、4万円の羽毛の重さ、しかと確かめてやろう! と待ち構えておりますと、
前方から
やってきたのは
サンドバック・・・っぽいもの
・・・というのは大げさですが、最初に見た衝撃は、それ位のインパクトを持っておりました。
今まで持っていたシュラフがラグビーボール級だとしたら、こいつはまさにバスケットボール級。あぁ、中学校のときの水泳バッグはこんな大きさだったっけ。1泊の旅行カバンもこんな大きさになるかなぁ。と、次々とこの大きさを表現させるために、色々な例えが浮かんで来るのは、現実逃避の現れでしょうか。シュラフの重さにばかり気をとられていたばっかりに、当然羽毛の量が変わるわけで、その大きさも変わってくるのは当然の話。昔の化繊に比べれば、数倍良くなった世界とは聞いておりますが、慣れない初心者にとっては、パッキングされた大きさが、先日買ったテントよりも大きいという現実は、とにかくショッキングな出来事でした。
新しいものを手に入れた喜びと共に、微妙な気持ちを抱えつつ、その日は、シュラフに包まって眠ったのでありました。
そして、その不安は、後日自分を苦しめることとなったのでした・・・(続く)
<おまけ>
冬山に必須のアイテムとして、皆さんからも購入を勧められたのが、シュラフカバー。何でも冬山では、結露を防ぐための必須アイテムだそうで、これは購入するようにと勧められました(経験して分かりましたが、確かに必須ですね)。そして、購入したのが、
モンベル ブリーズドライテック スリーピングバッグカバー ワイド&ロング
定価:17,500円
・・・ペラペラなのにぃ。 ( ´Д⊂ヽ
<続きはこちら>
テント泊への道(第三回『パッキングは、海外旅行のトランクの如く』の巻)
待ってました♪連載第2弾!!!
((o(^∇^)o))わくわく!!読み終わったとたんに、次が待ち遠しいです♪((o(^∇^)o))わくわく!!
キャンプとかテントとかシェラフとか まったく縁が無いので、想像の域を出ないのですが、楽しそうですねぇ♪
次も待ってますヨン♪
(o・。・o)あっそうだ!火祭りは、一般の人の時は○○無いですよ♪
今年も行きま~す♪
秩父方面へは、イチゴロード⇒254⇒140です♪
二人用テント&ラブラブシュラフ、準備万端ですね
ちなみにうちは両方とも右チャックです
因みに店員の言いなりになるとえらいことになる場合があることを私は良く知っています・・・
(テント購入2週間後に同じテントが5千円引きになっていたことが・・・)
以前、雪山講習で『冬季用寝袋はケチるな!』と言われましたが本当ですね。
大きさはコンプレッションバックを使って小さくするか、逆に袋に入れずにザックの底に詰めて、上から荷物をドンドン押し込んで行くってのも見ました。予想外にキッチリ収まっていました。
これで「ええっと・・・八ヶ岳あたり」もバッチリ大丈夫ですね。
使用可能限界温度-22℃って!
「寒がり」な私でも「-15℃」対応なのに・・・羨ましいっ!
テントは二人用たがら・・・シュラフも二人分用意?
しなきゃいけない日が来るかもしれないですよ~(笑)
ほら、自分だけあったかくても・・・ね。
とはいえ基本装備だけに安物買いの銭失いは避けたいところですし、やっぱり店員さんのオススメに従うのが無難なところでしょうか。
(近い内にセールがないか尋ねてみるのもテですけど。(^^ゞ)
※ダイトレ、真面目に検討されているなら、今回貼り付けたURLは必見ですので、ご参考に。(私の場合、初級ゴールの大和葛城山どころか、岩橋峠あたりでリタイアしてしまいそうですけど。(^^ゞ)
使用可能限界温度って寝てて凍死しない温度であって快適に眠れる温度ではなかったと思うのですが。
私はちなみに夏にこれの#3を使っていますが、秋口になるとこれでも寒いですからね~。
体感温度は人それぞれですが、シュラフはやや暖かめの方がぐっすり眠れて翌日への疲れの残り度が違う気がします。暑い時はファスナー開ければ良いし。
で、次はこれを使うのはいつ?(笑)
シュラフカバー、自分も必要ないものだと思っていたのですけどねぇ。この季節にテン泊すれば、必要性を十分に感じられると思いますよ。
それにしても、相方さんのプッシュ凄いですねぇ。自分もそんなプッシュされたら、分からないまま買わされそうです(笑)。
待ってていただけましたか~! 第三弾も書いておきましたので、よろしければご覧くださいませ。
自分もこんな領域に入ることなく、ユルユル過ごしていく筈だったのですが、いつ踏み外したんだか(笑)。ただ、こういった挑戦や経験は、やっぱり糧になりますから、やってみるもんですね。お金さえ都合がつけば・・・是非。
えっ、一般人は○○無いんですか! 益々どんなものか、気になります・・・来週ですよね・・・。
15号かと思いきや、イチゴロードですか。今、いい季節ですね。