飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

有間山と蕨山 (埼玉県)

2020-11-25 01:02:06 | 山登りのたしなみ
2020年11月15日(日)
埼玉の山に来るのは、今シーズン2回目。春季は、近場の外出も控えていたこともありまして、一度も登ることが出来なかったので、とても久しぶりな感じがします(と、出不精の言い訳にしてみたり)。


JR 川越駅での八高線待ち
停車位置の表示が足の形かと思っていましたが・・・芋?!
そう、川越といえばサツマイモですからね、アピールアピール


やはり、居酒屋の継続は難しいようで、いくつかお店が変わっていました
飯能駅前の居酒屋 串いちも閉店
昔、サイテイで来た時のパインサワーラッシュは今でも忘れられません
こういった思い出の地が無くなってしまうのも残念なことです


7:20頃に西武鉄道 飯能駅に到着。
山登りに来たとおぼしき人は周囲にいますが、バス停に並んでいる人は誰もおりません。やはり、このような状況では、登山者も減っているのかなと思いつつ、これなら朝食を食べても大丈夫だろうとバス停前の吉野家に入り、山に向けての腹ごしらえをしておきます。
吉野家を出たのが7:35でしたが・・・バス停の乗車待ち列が折り返して延びていました。えっ、いつの間に。驚きつつ、慌てて列に並びます。ここから、バスに揺られること約1時間となりますので、途中のさわらびの湯から座れるとしても、出来れば座って体力は温存しておきたいところ。とはいえ、少し紅葉ピークの時期からずれたからかもしれませんが、やはりいつもの季節と比べると少ない気がします。最終的には、7‐8名ほど座れない人がいる程度の混雑状況でした。


ムーミンと並び飯能市の主力コラボとして力を入れているヤマノススメのラッピングバスに揺られること1時間、終点の名郷に到着です
こちら側は、キャラ絵が落ち着いた感じのため、違和感は少ないですね
登山グループがいたため、10人以上も終点まで来たのは珍しいです


いつもの通り、お腹の調子が悪く、出発は一番最後となりました
サイクリングや帰りの登山者のオアシスでもある売店
朝早いですが自転車の方が早速休憩されていました


登山口を目指して、まずは車道歩き
そういえば、殆どの人が蕨山ではなく、鳥首峠のコースに向かったのは、ちょっと驚きでした
恐らく大持山辺りの紅葉が狙いなのかもしれませんね


驚きといえば、登山口までの道すがらにあるキャンプ場にテントがたくさんあったこと
秋から春の寒い季節の登山がメインのため、あまり人がいることを見たことがなかったのですが
これがキャンプブームなのかと感心してしまいました

しかし、自分の想像する山のテント場という雰囲気とは全く異なり
車で持ち込んだ巨大ストーブに調理器具の数々、タープに焚き火と、これぞアウトドアキャンプといった感じ
川沿いで人の少ないここは、そういった自然を楽しむには近くていい場所なのかもしれませんね


山中方面(経由ウノワタ、妻坂峠)は、橋倒壊のため今も通行不可
人も通れないとのことですので、今のこちら側のコースは鳥首峠経由のみになります


後ろから来る人たちにも続々と追い抜かれ、何とも自信を喪失して行くなか、登山口となる石灰岩採掘場の工場跡に到着
数年前に閉鎖されまして、今は建物も綺麗に無くなっています
ただ、有難い事に昔も今も登山道は解放されています


前の人につられて数人がそのまま舗装道路を上がっていってしまいました
久しぶりなので新しい登山道が出来たかな? とも思いましたが


やはり、この辺りのルートは変わってはいない模様


工場のあった頃は、このような感じでした
入口も看板があって判り易かったのですよね


事務所があった時には、事務所とハイキング道の表示が良く見えていたのですが
事務所の表示が消されてしまったので、分かり辛くなってしまったようです


こう見るとこの岩の塊も上の方が無くなっていますね


と、昔の話はともかくとして、鳥首峠に向かいます
この看板も「名栗村」となっていることも分かる通り、位置はともかく昔からありますね


今日はいい天気です


皆さんが写真に収める、古い消火栓
廃屋の方と合わせていくつかあるようです


森の中の九十九折りが続きます
最近、少しは山に登っているので、体力はそれほど落ちていないと思いましたが、何だかもうバテバテ
途中から完歩できるようなペースに変更しました


登山口から45分程で鳥首峠に到着
名郷から1時間40分ですので、大体コースタイムと同じペース


少し先にある鉄塔で休憩


ちょうど峠で数人の方と一緒になりましたが、皆さんは、大持山方面に向かうようです
あちらの方が紅葉ありそうですものね


有間山方面は、ここから小さなアップダウンの繰り返し
やはり紅葉の時期からは、外れてしまったようで、落葉が目立ちます


小さなアップダウンは、登りっぱなしより気持ち的には有難いですが、身体的には、既に足がプルプルしています。・・・いや、まだ序盤なのですから、もう少し頑張って欲しいです。
ここに来る前にイメージしていた理想としては、左手に植林、右手に雑木林の紅葉を眺めながら、人気のない山道をのんびり歩くというものでしたが、やはり遅すぎたようで、ほぼ枯れ木という光景が続きます。山よりも下界の方が紅葉が綺麗だったというのは、尾瀬や八甲田山でも経験済ですが、今年は、とことん間が悪いようです。とはいえ、これだけの落ち葉ですから、紅葉が綺麗であっただろうとは想像できますので、またの楽しみにすれば良いかと歩みを進めます。


紅葉はありませんが、ススキは豊作
進めば進むほどススキが溢れていきます


景色を見ながら歩くのはやはり楽しいです


滝入ノ頭を過ぎて


ますますススキが増えてきて、途中からは、笹藪のように登山道を覆わんばかりでかき分ける状態
予想外の暖かさでしたので、途中で半袖で来れば良かったか?と思ったりもしましたが
ススキの群れに肌を切られずに済んで良かったです。やはり山行は長袖ですね


まぁ紅葉の代わりとしては、有難いものです


生まれたての小鹿のような足取りではありますが、何とか橋小屋ノ頭に到着
鳥首峠から1時間20分程ですので、これまたコースタイム通りですね


有間山というのは、この辺りの山域の総称ですが
「有間山」という表記は、蕨山と日向沢ノ峰との分岐点にある橋小屋ノ頭の標識についています


最高峰のタタラノ頭は、ここから日向沢ノ峰/仁田山方面に30分程の距離になります。普通は、最高峰につけられるのが一般的ですが、ぐるりっぷの周遊コースで考えるとタタラノ頭までは、ちょっと蛇足となりますし、ましてやその先に歩いて行くとなれば距離と時間が大幅に伸びてしまいますので、橋小屋ノ頭に付けているのは正しいと思います。
ただ、自分は、この分岐からタタラノ頭までのコースが好きなもので、途中から雑木林だけになるゆるゆるとしたアップダウンもお気に入り。初夏と紅葉の季節には、おすすめのコースです。・・・が、今回はやはり出遅れで落葉をがさがさと蹴散らして歩く楽しみだけとなりました。いやはや残念。


ということでタタラノ頭を目指します


道すがらのピークっぽいところにこちらの赤いのが刺さっていました
君臨


打倒


友情・・・いや、何でもないです


そして、タタラノ頭に到着しました


鳥首峠から橋小屋ノ頭まで一人も登山者と出会わないという相変わらず人気の薄いルートですが、タタラノ頭のコースに来てからは、トレランの方とよくすれ違いました。奥多摩方面から来られていると思われますが、今の自分の脆弱さでは考えられない体力が羨ましいです。鍛えねば。
トレランの方は、非常に気を遣われているようでして、登山者の近くでは、走らないことを徹底されているのが印象的でした。同じ山歩き同士仲良くやっていきたいですね。ただ、その中で一人、ペット連れの方がいらっしゃったのですが、まさかのリード無しで走ってくるではありませんか。登山などと関係無く、社会的なマナーを守れないのは、いただけないです。


タタラノ頭で食事休憩を挟み、再び分岐まで戻ります
蕨山に向かう途中で一度道間違いをしてしまうのが、いつものお約束
登り返しが面倒なのですよね


ここにきてようやく紅葉らしい景色を見ることが出来ました


なにこれ、怖いのですが・・・


蕨山の最高地点


蕨山の原点


そして、蕨山の山頂標識
なんだか、皆さんこだわりがあるようです


山頂は開けてはいるものの、展望が良いという訳ではないのですよね


後は下山だけなのですが、河又までは、まだ7㎞あるのですよね・・・


こちらのコースは、紅葉も見られるようになって有難いです


大ヨケノ頭、まだ4.5㎞あるのですか・・・


案内表示を見るたびに距離が進んだり、思ったより進まなかったりと、喜怒哀楽を推進力に歩いて行きます。この辺りは、標高も低いこともあって念願の紅葉もちらほら見られるようになりました。やっぱり彩りがあるといいですね。そして、大ヨケノ頭に到着したところで、知らないコースを発見しました。麓の落合まで2キロで下ることが出来るようです。自分の古い地図には、この先の中登坂からの下山ルートは出ていますが、こちらの記載はありません。名栗湖からの紅葉を見ながら歩きたいですし、歩いたことの無いコースも興味ありますし、と、このルートを使ってみることにしたのでした。


いささかの急坂を歩いて行くと、直ぐに車道に合流してしまいました
もしかしてこの道を下るコースというオチは無しにして欲しいと辺りを確認すると
林道から下る登山道らしき道があって安堵します


そして始まる、下り下りのオンパレード


林をぬって下る道が続きますが、かろうじて見える跡が頼りです
そして、久しぶりに有り難く感じたのが赤テープ
道というより傾斜なので、どこでも下れそうな感じなもので、適切に案内してくれるテープの存在は助かりました


晩秋ということもあってか、歩く場所が分からないような不明瞭なところはありませんでしたが
道はあるような無いような感じですし、勝手に足場がずるずると下っていくような道ですから
なかなか歩き甲斐があります


本当に滑り落ちそうな場所にはトラロープもあり、たまに隠れキャラのような標識もあり、思っていたよりは親切設計です
足は、久しぶりの理不尽な下り坂に燃えるものを感じたのが、だらだらとした下り道よりもやる気になった感じです
ただ、予想外に木々をつかむ腕の方が悲鳴をあげることになりました・・・


平坦な場所を発見
これで通常の登山コースに戻るかなと思ったのですが


そんなことはなく、引き続きの急坂が続きます


久しぶりに、普通の看板を発見
何が書いてあるかなと期待して見てみると


・・・ため息が出るほどのガッカリ感
何故、ここに置いたのでしょうか


有間小屋跡までくれば、一般ルートに合流となります
何とか下れて良かったです


大ヨケノ滝を見ながら、到着できた喜びをかみしめます


間違えて中登坂に向かいそうになるのを引き返し
ようやく落合に到着しました


後は、下道の舗装道路を歩くだけですので、怖いものなしです


想定では、湖に映える紅葉が見られると期待していましたが
予想外に、名栗湖周辺に紅葉が見られず、歩かなかった山が黄色に色付いているのを眺めながら歩くこととなりました


そして、河又までの直線道路は工事中で、遠回りを余儀なくされました
これなら、山をそのまま歩いた方が早く着きましたね


途中離脱して行かなかった金毘羅山あたりが綺麗な紅葉をしています
このコース取りは、失敗だったと改めて認識


いやいや、湖の景色もいいものですよ、と自己弁護


湖畔の休憩所が一番綺麗な紅葉でした


さわらびの湯の付近では、何やら工事が進んでおりまして、隣には、謎の施設がオープンしていました
ノーラ名栗、北欧文化を体験できるアウトドア施設とのこと
フィンランド式サウナ・・・そう、流行りのサウナですね

「ととのう」という謎ワードが一時期巷を賑わせましたが、専用施設がオープンしているとは驚きです


そして、さわらびの湯の周辺には、十月桜が咲いていました
この日の暖かさもあって、季節外れの桜というイメージになっていました


そして、さわらびの湯に到着しました
行く場所が限られているためなのか、結構な賑わいを見せておりました


さわらびの湯の帰り道の惨状は、以前、こちらで報告の通り(登山後の温泉の帰り道)ですが、久しぶりの山歩き、終わってみれば充実した内容でした。
終わってみればですけどね。もう少し体力つけないとです。

==
<行程>
西武鉄道 飯能駅 (7:40) -バス- 名郷バス停(終点) (8:30)
名郷バス停 (9:00) ~ 鳥首峠 (10:40) ~ 橋小屋ノ頭 (12:00) ~ タタラノ頭 (12:20) ~ 橋小屋ノ頭 (13:00)~ 蕨山 (13:35) ~ 大ヨケノ頭 (14:35) ~ 落合 (15:30) ~ 名栗湖 ~ さわらびの湯 (16:50)
行動時間 7時間50分

<トイレ>
名郷バス停(男女共有)、その他無し

<コース特徴>
鳥首峠から日向沢ノ峰間が人も少なく、無理のないアップダウンで楽しいコースとなっています。雑木林も多いため、初夏(5-6月)の季節と紅葉(10月)の季節は、木々を見ながら静かな山歩きが出来ておススメです。ただ、どのルートからも距離があるため、楽しく歩くためには、あまり無理なコース取りをしないことが必要です。以前、名郷から蕎麦粒山~棒ノ折を含めてぐるりっぷをした時には・・・あ、記事書いていないですね。

違うルートですが奥多摩越えのコース記事はありました。
秩父と奥多摩をつなぐ道(有間山~日向沢ノ峰~川乗山ライン)

また、今回初めて利用した大ヨケノ頭からの直滑降コースは、ほっといても足が滑るほどの急坂ですので、そんなバリエーションが好きな人以外にはお勧めしません。途中で下りたい方は、素直にその先の中登坂からのコースをご利用下さい。
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