飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

小山駅きそば (小山10号そば店) 閉店のお知らせを受けて

2021-12-27 02:34:04 | 駅そばのたしなみ
JR東日本 駅そば まとめ (2021年11月) その1:JR東日本系列店舗紹介
JR東日本 駅そば まとめ (2021年11月) その2:JR東日本系列の変わり種店舗紹介
JR東日本 駅そば まとめ (2021年11月) その3:JR東日本系列以外の店舗紹介

先月、自分の知っている駅そばについて、今のJR東日本の状況をまとめてみましたが、その中でも味においては、最上位の駅そば店、小山駅きそばの閉店が決定しました。前段のカテゴリーで言うと「その2:JR東日本系列の変わり種店舗」となりまして、お知らせにも特に理由の記載はありませんので、お店の意向かJR側の意向か分かりませんが、また一つ駅そばの文化の一つの火が消えることとなったのは確かです。

令和3年12月14日

お客様各位

     小山そば(きそば)営業終了のお知らせ

拝啓 日頃より格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。
さて、突然のお知らせではございますが、下記日程をもちまして「小山駅きそば」の営業は終了とさせて頂きます。
長きにわたりご愛顧いただきましたこと感謝申し上げます。

           記

営業終了日  令和4年1月14日(金)

* 営業終了日までの期間 以下日程は休業日・変則営業時間です。
店休日  令和3年12月31日(金) ~ 令和4年1月2日(日)
変則営業時間  令和4年1月3日のみ 8:40~18:00までの時短営業
それ以外の営業日は通常営業 (6:40~20:00 途中小休止時間あり)

小さな店舗ですのでお待たせすることがあろうかと思いますが、何卒ご容赦願います。

                            以上

 今までご愛顧いただいていた「小山駅きそば」の味は、引き続き製造を続けていく予定です。
下記の店舗及びネット通販でも購入いただけます。

●中沢製麺本社直売所(栃木県平柳町1-34-13)
●東京なまめん なかざわ製麺 (東京都豊島区南大塚2-41-7)
●中沢製麺ネットショップ、JREモール

                            敬具

有限会社中沢製麵
代表取締役  中澤 健太
(* 掲載に問題がありましたらお知らせください)



2021年12月25日には、ついにYahoo! Japanのニュース記事として掲載されましたので、多くの人の知るところとなったようです。コメント欄は、きそばへの思い出と閉店を惜しむ声と併せて、昨今の駅そばの扱いについての苦言も多く見られました。「駅そばは、鉄道文化」だというのにJRが衰退させてどうする、と捉えている方が結構多いようで、同じ気持ちの自分も嬉しいかったです。
さて今回は、事前に閉店となることを知ってしまいましたし、2022年1月14日(金)までは、あと3週間あります。それまでにあの味を堪能したいと思っていまして・・・まぁ、早速行ってきました。実は、この週末を逃すと次に行ける休日は、大激戦が予想される三連休(1月8日〜10日)となってしまうので、平日に行けない人にとっては、今週が一番適した機会だったと思っています。ただ、Yahoo砲の威力を甘く見てはいけないため、早朝狙いとしたのでした。




しかし、店舗を囲む人の群れ
さすがにここまでの混雑は初めて見ました




お店見えないのですが・・・



当然、てんやわんやな店舗のおばちゃん。オープンなコの字カウンターな空間での食券制ですので、どうやって捌いているのかと心配になりましたが、食券の通し番号を呼んで購入した券を渡す方法を取っていました。周りの人達が遠目から待っているのは何かと思っていましたが、呼ばれたら渡しに行く方法として混雑を捌いているようです。




思ったより食べている人が少ないと思っていましたが
そうやって混雑をさばいて食事スペースを確保しておりました
それでもてんやわんやですが



開店(6:40) から1時間も経たない時間にもかかわらず、既に番号が100番を越えていましたので、閉店まで持つのでしょうか? 変わり種を食したい気持ちからか、岩下の新生姜トッピングが開店1時間で早々に終了するという異常事態には驚愕です。

発券から20分かからない程度でようやく自分の番に。立ち食いそばとしては、異例の待ち時間ではありますが、誰も文句など無く、みんな感謝して受け取っています。印象深いのは、皆さん食事終わりに「ごちそうさま」と言っていくこと。おばちゃんも忙しくても、「はい、ありがとうございました」と返事がきたりと、やはり駅そばはいいものだなぁと思いました。そうそう、いつも売り切れでメニューしか見たことがなかったイモフライ(160円)を今回初めて食べることが出来ました。揚げたてではないため常温でしたので、ソースで食べた後には、おそばにインして食べました。やはり待つ人がいるので忙しなくなってしまい、味をゆっくり堪能とはいかないのが少々残念でした。




今回は、野菜コロッケそば+玉子、そしてイモフライ
揚げ物が被ったのは、コロッケを買った後に、イモフライがあることに気が付いたので




そうそう、隣で食べていた人が「替玉」の食券を買っていました。麺のお替りを立ち食いそばでも行うシステムなのですが、

「替玉、うどんで」

初手:そば、替玉:うどん。
まさか、そんな手があったのかと感心してしまいましたし、常連さんはやはり凄いなと思わされました。もっと早くに知っていれば・・・。


コロナ禍からの鉄道の利用者減少もありますが、駅そば好きとしては、これからも「安い、早い、安いのに美味しい」という文化のまま残って欲しいと思っています。ここにしかない美味しい駅そばを楽しみながら、あらためて思いました。これから高崎線方面に行く時に必ず両毛線を経由するという 頭のおかしい ルートを使うことも無くなってしまうのは、一抹の寂しさを感じてしまいます。この日は、予想以上の時間経過に、予定の電車に乗れず40分以上次便待ちになりました。それから高崎まで2時間以上かかるのですから・・・まぁ、遠いですね。




きそばは、他にも店舗がありましたが栃木駅、小山駅水戸線(8号)、小山駅両毛線(3号)は、2015年3月31日閉店
両毛線ホームの店舗といえば、某アニメで有名になりましたが、以前、跡地を探したりしていましたっけ・・・
ここにうっすら跡が残っていますよ



きそばさん、美味しい駅そばありがとうございました。



※年末年始はお休みですので、ご注意下さい。


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