飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

2012年春プチ旅行(その2):2日目 江釣子~稲庭

2012-05-30 00:27:38 | 長旅なたしなみ
2012年5月5日(土・祝日)


前日は、いわき湯本温泉にてリフレッシュして気分一新。
そこで、渋滞が発生する日中を避け、夜間に出来る限り北上しようと再び出発しましたが、当日朝までブログ掲載という間違った頑張りを発揮した疲れもあってか、仮の目的地としていた八戸・弘前、最悪でも盛岡までは・・・という想定など夢のまた夢。最終的に力尽きたのは、福島すら脱出できず阿武隈高原SAとなりました。

そして、翌日。
今から急いだ所で渋滞に巻き込まれそうですし、昨日同様に空模様が芳しくありませんので、テンションもちょっと下がり気味。ゆるゆると進みながら、次のアクションを考えます。

そんな時、立ち寄ったサービスエリアに桜の情報がありました。

東北の方は、岩手あたりでも桜が間に合うものなんだなぁ・・・と、念のため携帯からWebで情報を見てみると、開花状況は「満開」との記載。このまま青森まで行く気力もなくなっていたので、この辺りで桜を見るのも良いかなと、高速道路を降りたのでした。


目指した先は、北上展勝地。
みちのく三大桜名勝の一つ・・・と言われても正直初めて聞く名前です。


北上展勝地(北上市立公園展勝地)

悠然と流れる北上川の河畔にある北上展勝地は、東北有数の桜の名所として知られ、「さくらの名所100選」「みちのく三大桜名所」に数えられています。珊瑚橋から2キロにわたる桜並木の他にも、約150種の様々な桜が、展勝地公園内293haに1万本あると言われ、4月中旬ごろに咲き始めるソメイヨシノから5月上旬のカスミザクラまで美しさを競います。


今年は、全体的に桜の開花も遅かったと聞いていましたし、Webの情報などでも開花中となっていたので、期待して向かったのです。


・・・とはいえ、向かう道路沿いの桜には、ピンク色の陰は無く
何となく嫌な予感がします



そのまま桜祭りの会場に入っても良かったのですが
肉眼からでもはっきりと桜の花びらが無いことが見えてしまったため
遠目から様子を見ますが・・・無いですよね・・・



道路沿いに並ぶ桜は、すでに葉っぱのみになっていまして、葉桜どころか完全に終わった状態。開催地の方を見渡すと、どうみてもピンク色が見えない並木道が並んでいます。掲載されていた情報が嘘でなければ、恐らくここ直近の悪天候によって、強制的に終了させられてしまったのでしょう。いやはや、残念なことです。

ということで、高速道路を途中で降りたものの、次の行くあても決まっていないため、このあたりで面白い場所はないかとふらふらすることにしました。



で、到達したのは、神社ではなく、北上市内にある古墳群
まぁ、GWに遠路はるばる来る場所ではないかとは思いますけど・・・



東北自然歩道にもなっていて、歩いて古墳めぐりができました
ここは江釣子古墳群



古墳といっても、奈良にあるような巨大なものではなく
こういった小さなタイプがいろいろありました

それにしても普通の道路脇に、古墳跡が無造作にあったりとちょっと新鮮



もちろん、神社も行ってます
こちらは、江釣子神社の狛犬さん
横幅が台座と同じに限定されていてスリムなフォルムになっていました



雨も強く振ったり止んだりとせわしない感じで不安定な様子に悩まされましたが、そんなこんなで午前中はあっという間に終わってしまいました。結局、この日は無名な古墳を楽しんで半日が終了。



と、次の場所へ移動する所で、先程は空振りとなった桜並木が現れました
名の知れた名所ではなくても、こういった良い場所が見つかるのもいいものです



午後も闇雲にドライブを楽しんでいると、聞き覚えのある地名が目にとまりました。



日本三大うどんの一つ、稲庭うどんで有名な「稲庭」です



前も書いた気がしますが、「日本三大うどん」、実は確定してはいないそうなのです。
自分の中では、「讃岐うどん」(香川県)、「稲庭うどん」(秋田県)、「水沢うどん」(群馬県)で確定だと思っていて、他の二つと比べると「水沢うどん」の知名度の低さが可哀想でならなかったのですが、他の説では、「五島うどん」(長崎県)、「氷見うどん」(富山県)あたりも候補のようですので、明確に三大が決まっていないようです。
とはいえ、やっぱり近場ですし、美味しいのは間違いないので「水沢うどん」に頑張って欲しいです。興味のある方は、伊香保温泉とセットで是非どうぞ。食感は、コシの「讃岐」、喉越しの「稲庭」、コシ&喉越しのバランスの「水沢」といった感じでしょうか。



・・・と、話が逸れてしまいました。
「稲庭うどん」は知っていても、「稲庭」という地域が何処にあるのか知らなかったため、いきなりの遭遇に何と言いますか笑えてきてしまいました。お昼過ぎということもあって、この地域で一番有名という「佐藤養助商店」の総本店は大混雑でしたので、そのまま先を進むことにしたのですが、目に飛び込んできたのが



稲庭城??



・・・お城の名前なのですが、なんといいますか、ユーモラスに響くのは「稲庭」の知名度のなせる業なのでしょうか。「うどん県」のようなイメージといったらよいのでしょうか、どうしても「うどん城」がイメージされてしまうのです。



城から帰ってきた方が見上げていたので、一緒に見てみると
確かに山頂にお城らしきものがありました



山頂に行くスロープカーの料金は、拝観料込み往復で420円。
こんな場所までドライブして来る道楽人間ですから、この金額を勿体無いとは思いませんが、車で通ってきた途中で気になる所を見つけていたのでした。



それが、スロープカーの裏手にある、稲庭城址入口及び稲庭古城道
歴史はやはりこういったところがないと


史跡 稲庭城址
稲庭城(鶴ヶ城、早坂舘)は鎌倉時代の初期から約四百年の間、県南の雄 小野寺氏の居城のあった所で、この碑はよくその由来を伝えている。二の丸(下舘)まで遊歩道が完成したので登ることが出来る。尚二の丸跡には今昔舘や古碑、夫婦松があり眺望も素晴らしい。



遊歩道とはいえ、今では歩く酔狂も少ないようで観光向けではない様子
低山の遊歩道といった感じでしょうか



スロープカーの交差の辺りからは、しっかりした道になりました
どんな乗り物かと待っていると



なんと、可愛い・・・



ちょいっと登れば、ようやく城が見えてきました



天気が悪かったので、見通しは聞きませんが、山頂からの展望が
・・・田んぼですね



見てお分かりの通りですが、本物の城ではなくて、今昔館という施設です
とはいえ、4階建てという思ったより立派な造りでしたし
後から知りましたが、「黄金の間」は見てみたかったとちょっと後悔・・・


こちらが、稲庭城 です。



遊歩道では、カタクリやスミレも咲いていました



そのまま南下してくと・・・行き止まり?
この辺りは、まだまだ残雪もあるため、通行止めなどもこのようにまだ限定的な状態です



そんな行き止まりの手前にあるのが、小安峡の大噴湯
ここに来てようやく人生二度目だなぁと思い出す・・・あぁ、シナプスが繋がらない・・・



天気も不安定で時間も夕方に近かったためか、殆ど人がいなかったです
メインの場所は、川沿いになるので下に降りていきます



霧かと思いきや、こちらは湯気



遊歩道は湯気まみれ
湧き出す湯を触ってみると・・・あ、熱っ!!!



そして、こちらがメインの大噴湯
歩道を覆うばかりの湯気がテンションを高めてくれます



・・・が、この先は通行止め
そう、悪天候により遊歩道を洗う程の流れになっていますから、この先は歩けそうにありません



上に戻って、赤い橋の上からの景色
紅葉の時期は、また素晴らしいのでしょうね



下を眺めると・・・川の濁流っぷりにちょっとビビリます



ここまで来たら日本三大地獄(また三大か・・・)川原毛温泉を目指したものの
まだ今年は解禁していませんでした・・・残念



その近くにあるのが三途川渓谷(さんずがわけいこく)
その名の通り、冥土への路と呼ばれる景勝地でもあります



そんな名前ですから、橋の上には、お地蔵様と



閻魔様が見守っていました



最終的に温泉地として選んだのは、モブログでもアップした泥湯温泉
この旅行中、どうにかしてまた入りたいと思ってしまったほどにいいお湯でした



硫化水素ガスが発生するほどなので、立ち入り禁止場所には近付かないように
見て廻っただけで、目がシパシパするほどでした



「奥山旅館」の商売上手っぷりが目立ちますが、やはり山ヤとしては、元祖山の湯で



帰りに立ち寄ったのは、佐藤養助 総本店
キラキラと光るような麺にほぉっとなってしまいました
それに、正直邪道だと思っていた胡麻ダレが、あんなに美味しいとは思いませんでした

会計時に切れ端麺を頂きました、そして、お土産を買ったらまた頂きました

ということは、お土産は買わなくても十分だったかな? とちょっと思ってしまったり・・・



秋田の日本酒は、何を飲んでも美味しい
以前、監督さんからオススメいただいた天の戸入手



本日の締めは、駅舎と一緒になった温泉施設:ほっとゆだ(あれ、ここに入るの三回目だ・・・)
湯船に入りながら電車がいつ来るかが分かる信号付きという面白い温泉です


天気は不安定ながらも、傘をささずに2日目も終了。
この先も進めば進むほど天気が悪化するという東北地方ですが、さてどちらに向かったものか・・・。

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