「安の滝」
ちょっと変わった名前の滝は、秋田県北秋田市阿仁にある、滝好きには結構有名な名所とのこと。
行った人誰もが素晴らしいと絶賛し、特に紅葉の時期が特に美しいため、よく写真でも見かける滝のようですが、一般観光客向きになり辛いのは、車でも行き辛い場所と、徒歩でかなりの距離を歩かなければならないためでしょうか。今回、紅葉の季節ではありませんが、ようやく行く機会を得られたのでした。
レンタカーを借りるのも良いですが、秋田内陸縦貫鉄道「阿仁マタギ駅」から周遊タクシーを使うともう1つの幸兵衛滝も見られてお得です。予約は「前日」受付ですのでお忘れなきよう。1名からでもOKです。
車で行く場合には、このような1車線ダートコースを5㎞ほど走ります
ダートコースとはいえ、このように綺麗な道ですので、山道に慣れていれば大丈夫です
こちらが安の滝駐車場、最近整備されたそうで結構停められそうです
隣には綺麗なトイレも完備
現在、5か年計画で安の滝までの道路を整備中だそうです(今年1年目)
ここから安の滝までは、1.9km・片道約45分
スニーカー程度でも問題ないコースですが、沢沿いのため、雨天時はお勧めしません
滝までのコースも見ごたえ十分
色々な流れが楽しめます
沢歩きも楽しそうです
この日は好天に恵まれて、景色も輝いているかのよう
滝までのコースで特に危険と思われるところは少ないですが
この梯子だけは、長さが余ったためかちょっと不可思議
下まで降りると沢に落ちるという設計・・・
若干登りが続いていったところで、目的の滝が見えてきました
こちらが安の滝、いやはや綺麗です
大体ここまでで35-40分ほどでしたので、コースタイム通りといったところ
周囲が紅葉となったところを想像すると、来てみたくなりますね
安の滝悲恋伝説
享保(1717年)の初め、打当村十二段見崎金山が開発され、若者たちが山を越えて、金を掘りにきた。金山で働く久太郎という若者は、若者頭で腕も良く、実直で、金山で働く若い娘ヤスと恋慕うようになる。
ある日、金山の掟で山小屋への女の出入りは御法度とされているのを知りながら、2人は愛を語り合っている所を仲間に見つかり、騒ぎとなった。久太郎は、ヤスに難が及ぶのを恐れ「いつか必ず戻ってくる」と伝えてほしいと仲間に頼んで山を下りたが、頼まれた人は仲間の制裁を恐れ、ヤスに伝えなかったため、ヤスは事情を知らず、久太郎を来る日も来る日も待ち続けたが、久太郎は姿を見せなかった。絶望の渕に立たされたヤスは、久太郎の名前を3回呼んで滝壺に飛び込んだ。以来、この滝を安の滝と呼ぶようになりました。
(安の滝:標識説明より)
・・・秋田は、このような悲しい伝承が多い気がするのは気のせいでしょうか。
・・・と、思っておりましたが、秋田県北秋田市のページの説明は、より詳しい内容となっており、恋が叶えられるというご利益まで付与されておりました。
詳細は、以下ホームページをご覧ください。
時間的にも遅かったためか、誰にも会いませんでした
上を見ると先に行けるコースがありました
狭い道もあるため行かれる方は要注意
見る場所によって、その姿も変わっていくのが何とも楽しいです
下の方から虹が出てきました
滝壺まで歩くことが出来るようです
安の滝の看板がある場所から約15分、駐車場から1時間
下から見上げると、豪快さと美しさを兼ね備えたような滝でした
歩いてきた身体もクールダウン
滝壺から先や周囲も見応えがあります
見る時間や場所で色々と姿を変えていくので
立ち去りがたいです
帰り際も何度も振り返りつつ
遠方からの美しさと近くからの豪快さ、是非見て頂きたい滝の一つです
ただ、見惚れてしまうため、滞在予定時間は長めに考えておきたいところ
帰りは、打当温泉マタギの湯にて疲れを癒せます
電車の時間に合わせて打当マタギ駅から/まで、無料送迎をして頂けますので大変便利
名物は、熊鍋料理
値段は、やや高いですが、臭みが無く濃厚な味わいは絶品です
そして、車でなければ名物の濁酒(500円)が飲めますので
秋田内陸縦貫鉄道と周遊タクシーコースがおススメですよ
安の滝
場所: 秋田県北秋田市阿仁
おススメ:☆☆☆☆☆
観光としては、やや頑張りが必要な場所にありますが、その価値は十分にあるかと思います。レンタカーを借りて行くことはできますが、慣れない車でのダートコースは流石に厳しいという方は、是非とも秋田内陸縦貫鉄道を使っての旅を御検討下さい。周遊タクシーの情報は、秋田内陸縦貫鉄道ホームページにも情報がありますので、こちらを絡めて旅のスケジュールを計画してみてはいかがですか?
例えば、東京から新幹線で行くルートですと、
東京(6:32発) - 秋田新幹線こまち1号 - 角館(9:35着) - 角館(9:50発) - 秋田内陸縦貫鉄道 - 阿仁マタギ(10:51着)
阿仁マタギ駅 (11:10発) - 周遊タクシー - 安の滝歩道入口 (11:40着) ~ (14:50発) - 周遊タクシー - 打当温泉 マタギの湯 (15:40着)
打当温泉 - 無料送迎 - 阿仁マタギ駅 (17:44発) - 秋田内陸縦貫鉄道 - 鷹巣駅 (19:34着) or 阿仁マタギ駅 (18:04発) - 秋田内陸縦貫鉄道 - 角館駅 (19:00着)
※ なんと、角館 (19:53発) - 秋田新幹線こまち42号 - 東京 (23:04着)で日帰りも可能だったりもします・・・が、それは流石にブルジョアの嗜み。
そのまま沿線沿いの宿に宿泊出来れば、翌日のアクティビティも考えられてベストかと思いますが、時間的に他の秋田観光地に移動することも可能です。特に鷹ノ巣から行ける、大館駅あたりは、安価なビジネスホテルも多くありますので、安く済ませたい・宿が見つからない場合の選択肢としては、ありかと思います。
ただ、折角来たのですから、他の周遊タクシーのコースを利用することも想定して、この地域を堪能してみてはいかがでしょうか?
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