2010年1月9日(土) 晴れ
再び、回転ハムスターの集合前に話は溯ります。
「今日は、久し振りの執事の仕事。お嬢様のために頑張らないと」
さあ、一年振りとなる、執事の出番です。
ここでお嬢様に働きが認められれば、またお呼びがかかる機会も増えるというもの。睡眠不足も仕事疲れもなんのその、夜中の3時に起き出して、いそいそと車を走らせ、お嬢様をお迎えにあがります。しかし、実戦経験が乏しかったことが災いしたのか、時間前に華麗に登場してお迎えするはずが、いきなりの10分遅刻。遅刻という致命的なミスをやらかしてしまうなど、執事としては、穴があったら入りたい状態ですが、お優しいお嬢様は、そんな私めにも労いの言葉をかけて下さいます。よよよ、何とお優しい。
お嬢様を乗せた車は、順調に関越道・上信越道を進んでいきます。途中、休憩で立ち寄った横川サービスエリアでは、K林様とU太様とバッタリするというサプライズもありまして、お嬢様の旅テンションは上がるばかり。私めもようやく朝の失敗を取り戻せたかと、安堵したのでありました。
その後も行程としては順調そのもので、天候も悪くないようですし、道路に雪も全く見られませんし、渋滞や事故も無いまま、信州中野インターチェンジを降りたのでした。北陸方面は大雪といった情報も入ってきていたので、志賀高原までの道のりの積雪は心配ではありましたが、見る限り全く積雪も無いようなので安心して進んでいると、何やら検問のような事をしている一団が目に入ってきました。
恐らく、スタッドレスを履いてるかチェックをしているのだろうと、そのまま通り過ぎようとした所、こんな質問をされました。
「この車、四駆ですか?」
・・・いやな予感がします。考えてみれば、こんな場所をノンスタッドレスで乗り越えようなんて考て来る人がいるわけありません。
山ヤの皆さんでしたら、間髪をいれずに『四駆です』とお答えになるのでしょうが、ヘタレ山ヤ執事の私めは、
「はぁ、二駆ですが」
「この先は、二駆だとちょっと厳しいので、チェーンも着けて行って下さい」
雪が少ないためこの先がアイスバーンになっているようで、四駆でないと登れるかどうか怪しいとのこと。実際、二駆の車が立ち往生したらしく、ここでチェックをしているようです。しかし、執事には、そんな言葉は耳に入ってきてはいませんで、ただただ、意識が遠くなるような感覚が襲うばかり・・・。
そう、なんとこの執事、チェーンを持ってきていなかった のです。
ええ、ええ。言い訳をさせてもらえば、この車のタイヤサイズに合ったワンタッチチェーンが売ってなかったからなんですよ。ただ、面倒臭がりなので、クイックタイプしか確認していなかったのは、詰めの甘さを物語っています。昔のチェーンタイプのものであれば、恐らく利用可能なものもあったかもしれませんが、「まぁ、大丈夫でしょう」で済ませてしまったのは、執事失格です。
お嬢様を目的地までお送り出来無いばかりか、何も無いチェーン脱着所にて停滞をさせてしまうとは、これは、クビになってもおかしくないレベルの大失態。もう、青ざめた顔で途方にくれるしかありませんでした。
そんな失意の執事の横で、お嬢様は、他のメンバーに連絡を入れて状況の打開に努め始めました。一番大きな車のK林さんは、運転中で危険と判断したため、恐らく先行しているたけ様&まきくま様に、まず路面状況を確認するため連絡を入れます。
案の定、私達より先に進んでいましたが、まだ、かなり近くにいらっしゃる事が判明。路面状況は、完全に危険とはいえないものの、やはりチェーンは必要との判断でした。続いて中野から出発したという、ふうろ様&のぶ様に連絡を入れると、何故か既に目的地のホテルに到着しているとのお返事が(その顛末については、前回記事参照)。結果、私達の結論としては、たけ様の車で一緒に運んでもらうしかないだろうと、再びまきくま様に連絡を入れたのでした。
それから、しばらくやり取りが続いているのですが、何か噛み合わないお二人の会話が聞こえてきます。
ゆき様「やっぱりこのまま行くのは、危なそうかな?」
まき様「うぅん、やっぱり危ないと思うよ」
ゆき様「このまま行ければいいんだけど・・・」
まき様「やっぱり、巻けばいいんじゃないの?」
ゆき様「えっ!?巻くの?」
まき様「うん、巻いたらいいと思うよ」
ゆき様「どこに行けばいいの?」
まき様「えっ?」
ゆき様「えっ?巻けるんでしょ」
まき様「は?」
ゆき様 「ねこさん、ねこさん。巻き道があるらしいよ」
執事「・・・え、本当ですか?」
ゆき様「ほら、まきくまさんがあるって・・・」
改めて確認してみると、「巻く」というのは当然タイヤチェーンの事でして、ゆき様側は、チェーンが無い事を前提として、先に進めるかどうかで会話を進め、まきくま様側は、チェーンがあるのに面倒臭くて着けないで行けるかどうか で会話を進めた結果、謎のエスケープルートともいえる「巻き道」が忽然とあわられるに至ったのでありました。
これには、まきくま様から、「あるわけ無いでしょ」とのお言葉を頂戴しましたが、まぁ当然です。
ふうろさんの『中野事件』(おおっ、いつの間にかそんな命名をされているとは)といい、言わずもがなの思い込みの会話は、時として変な結果をもたらすことがよく分かった、2つのハムスター前哨戦でした。
皆さんも分かったつもりで会話をするのは危険ですから、ご注意下さいませ。
さて、次回は、いよいよ写真つきの本編です。
再び、回転ハムスターの集合前に話は溯ります。
「今日は、久し振りの執事の仕事。お嬢様のために頑張らないと」
さあ、一年振りとなる、執事の出番です。
ここでお嬢様に働きが認められれば、またお呼びがかかる機会も増えるというもの。睡眠不足も仕事疲れもなんのその、夜中の3時に起き出して、いそいそと車を走らせ、お嬢様をお迎えにあがります。しかし、実戦経験が乏しかったことが災いしたのか、時間前に華麗に登場してお迎えするはずが、いきなりの10分遅刻。遅刻という致命的なミスをやらかしてしまうなど、執事としては、穴があったら入りたい状態ですが、お優しいお嬢様は、そんな私めにも労いの言葉をかけて下さいます。よよよ、何とお優しい。
お嬢様を乗せた車は、順調に関越道・上信越道を進んでいきます。途中、休憩で立ち寄った横川サービスエリアでは、K林様とU太様とバッタリするというサプライズもありまして、お嬢様の旅テンションは上がるばかり。私めもようやく朝の失敗を取り戻せたかと、安堵したのでありました。
その後も行程としては順調そのもので、天候も悪くないようですし、道路に雪も全く見られませんし、渋滞や事故も無いまま、信州中野インターチェンジを降りたのでした。北陸方面は大雪といった情報も入ってきていたので、志賀高原までの道のりの積雪は心配ではありましたが、見る限り全く積雪も無いようなので安心して進んでいると、何やら検問のような事をしている一団が目に入ってきました。
恐らく、スタッドレスを履いてるかチェックをしているのだろうと、そのまま通り過ぎようとした所、こんな質問をされました。
「この車、四駆ですか?」
・・・いやな予感がします。考えてみれば、こんな場所をノンスタッドレスで乗り越えようなんて考て来る人がいるわけありません。
山ヤの皆さんでしたら、間髪をいれずに『四駆です』とお答えになるのでしょうが、ヘタレ山ヤ執事の私めは、
「はぁ、二駆ですが」
「この先は、二駆だとちょっと厳しいので、チェーンも着けて行って下さい」
雪が少ないためこの先がアイスバーンになっているようで、四駆でないと登れるかどうか怪しいとのこと。実際、二駆の車が立ち往生したらしく、ここでチェックをしているようです。しかし、執事には、そんな言葉は耳に入ってきてはいませんで、ただただ、意識が遠くなるような感覚が襲うばかり・・・。
そう、なんとこの執事、チェーンを持ってきていなかった のです。
ええ、ええ。言い訳をさせてもらえば、この車のタイヤサイズに合ったワンタッチチェーンが売ってなかったからなんですよ。ただ、面倒臭がりなので、クイックタイプしか確認していなかったのは、詰めの甘さを物語っています。昔のチェーンタイプのものであれば、恐らく利用可能なものもあったかもしれませんが、「まぁ、大丈夫でしょう」で済ませてしまったのは、執事失格です。
お嬢様を目的地までお送り出来無いばかりか、何も無いチェーン脱着所にて停滞をさせてしまうとは、これは、クビになってもおかしくないレベルの大失態。もう、青ざめた顔で途方にくれるしかありませんでした。
そんな失意の執事の横で、お嬢様は、他のメンバーに連絡を入れて状況の打開に努め始めました。一番大きな車のK林さんは、運転中で危険と判断したため、恐らく先行しているたけ様&まきくま様に、まず路面状況を確認するため連絡を入れます。
案の定、私達より先に進んでいましたが、まだ、かなり近くにいらっしゃる事が判明。路面状況は、完全に危険とはいえないものの、やはりチェーンは必要との判断でした。続いて中野から出発したという、ふうろ様&のぶ様に連絡を入れると、何故か既に目的地のホテルに到着しているとのお返事が(その顛末については、前回記事参照)。結果、私達の結論としては、たけ様の車で一緒に運んでもらうしかないだろうと、再びまきくま様に連絡を入れたのでした。
それから、しばらくやり取りが続いているのですが、何か噛み合わないお二人の会話が聞こえてきます。
ゆき様「やっぱりこのまま行くのは、危なそうかな?」
まき様「うぅん、やっぱり危ないと思うよ」
ゆき様「このまま行ければいいんだけど・・・」
まき様「やっぱり、巻けばいいんじゃないの?」
ゆき様「えっ!?巻くの?」
まき様「うん、巻いたらいいと思うよ」
ゆき様「どこに行けばいいの?」
まき様「えっ?」
ゆき様「えっ?巻けるんでしょ」
まき様「は?」
ゆき様 「ねこさん、ねこさん。巻き道があるらしいよ」
執事「・・・え、本当ですか?」
ゆき様「ほら、まきくまさんがあるって・・・」
改めて確認してみると、「巻く」というのは当然タイヤチェーンの事でして、ゆき様側は、チェーンが無い事を前提として、先に進めるかどうかで会話を進め、まきくま様側は、チェーンがあるのに面倒臭くて着けないで行けるかどうか で会話を進めた結果、謎のエスケープルートともいえる「巻き道」が忽然とあわられるに至ったのでありました。
これには、まきくま様から、「あるわけ無いでしょ」とのお言葉を頂戴しましたが、まぁ当然です。
ふうろさんの『中野事件』(おおっ、いつの間にかそんな命名をされているとは)といい、言わずもがなの思い込みの会話は、時として変な結果をもたらすことがよく分かった、2つのハムスター前哨戦でした。
皆さんも分かったつもりで会話をするのは危険ですから、ご注意下さいませ。
さて、次回は、いよいよ写真つきの本編です。
肩が震える。
涙がでてきた~
巻いちゃったほうがいいかも
ええ?どうやって~?
な、会話が延々続いたなあ。
ホント、あの朝はどうにかなりそうだったよ。
で、次は写真付き?
ま、まさか~
あたしがひとつもうぷしないうちに、
まさか~?
効果っ!
目を細めて笑っていらっしゃる
あの日のお嬢様の顔を思い出します。
あ、回転ハムスターか!
前哨戦からの回転お疲れ様です。
P.S
中野事件につきまして、当ブログにてパクリ記事書かせていただきました。
ついでといっては何ですが、ねこさんのブログ、リンクさせてくださいね。
夜分遅くまでお疲れ様です…って、巻いてますね(笑)。
今回は大人し目とおっしゃっていましたが、ふうろさんといい、ゆき様といい、実はそのお相手はどちらもまきくまさんだったんですよね~。ね~。ね~。お二人共、口を揃えてまきくまさんの影響を受けたからと言われると思いますよ(笑)。
あぁ、確かに写真は皆さんに選定頂いてからが宜しいですよね。個人的には、たけさんの本気ビール顔を何とか掲載したいです(笑)。
またまたゆき様に「効果」。執事としては有り難い限りです(涙)。
ゆき様といえば、自分もそのお姿が思い出されます。今回も本気で登らないて済む車道があると思われていたというのが、ステキです。
そうでしたか~。回転ハムスターは、既に出発時点から回転していたのですね。気がつきませんでした。
パクリ記事?
一体何を書かれたんですか(笑)。あまり刺激し過ぎると、酒樽を持った美女達にカワイガリされてしまいますから、気をつけて下さいね(想像すると、これはこれで怖いですね(汗))。
リンクは、全く構いませんから、どしどしお願いします。
あれはまんまだよ。まんま。
で、ここの会話も負のスパイラルでしたね。
巻き道はホント笑わせていただきました。でもあの夜議論になったよね。
チェーンは巻くというか、付けるというか。
そういうどうでもよさそうなこと熱く語れるのがハム族なのでしょうか?
そっか、まきさん相手だったからあんな会話になったのか。納得。
そうそう、まきさんが原因だったのね。
じゃあマイナスポイントはまきさんと山分けだね。
レぽはまきさんねこさんの2大巨頭に任せたからね。よろしくねん。
続きが楽しみでなりませぬ。
今夜も読みたいぞっと。
で、ゆき様は色々と浮世離れしてますからねぇ。中野事件でも、ゆき様だから大爆笑で済んだんですよ。あれを私なんぞが言ったら、ふうろさんからどんな反撃をくらうか...考えるだにおそろしいです。でも、今回の「巻く」はねぇ、山やですから「巻道を登る」ととらえても不思議じゃないですよ。あっ、あのシチュエーションでも「山や用語」として解釈するところがゆき様たる所以?
面白い~~~
なんで、素直に巻かないでゴネてんだろうか?
と隣り会話聞きながら思ってましたよ笑
荒んだ世の中に炭火のような温かさを感じました・・・
ゆき様・・・希少価値「大」ですね(B作的賛辞)