
針ノ木岳から下山(11:30~)
・・・さて、若干意識不明(10分程度意識がすっとんでましたか)になってしまいましたが、皆様の期待にお答えすることなく、帰る気を無くす前に下山を始めます。例のバルサ○がこちらにも漏れ出してしまったようで、下山道は、すっかりガスってしまいました。このあたりは、ちゃんとした下り道で疲れた体でも楽々でしたね。・・・と、あれは?

昨年の燕岳に続き、今年も雷鳥を見ることが出来ました!!
って、あんたまた登山道歩いてるし・・・ (´ー`)

こんだけ近付いても逃げる気ありませんし・・・ (´ー`)

しかも増えてますし・・・Σ(´Д`;)
こんな親子連れが二組(4羽セットx2組)も登場頂きましたよ!ほほ笑ましい子連れ雷鳥に自然と頬も緩みます。そんなイベントがあったからか、簡単に針ノ木小屋まで到着しました。

未だバルサ○と戦い続ける針ノ木小屋
こうみますとテン場ってえらい所にありますね・・・
ここで、先程、蓮華岳を勧めてくれたオジサンに再会しました。前回休憩のときに話していたように、蓮華岳に行って、景色の良さに大満足だった模様でした(さすがに蓮華岳から先の道はえらい急降下で行く気にはならなかったそうですけど)。そこで、折角だからと再び今から蓮華岳に行くべきと勧めて下さいましたが・・・もう、肉体年齢はオジサンより若くないんです。。・゜・(ノД`)・゜・。
このオジサン、あちらの方が距離が長いというのに早く帰ってきていましたし(自分がノンビリし過ぎですけど)、しかも長靴!しかも鰻弁当をモリモリ食べてますし!なにやら格の違いを感じてしまいました・・・。
再びオジサンと別れて、いよいよ懸念していた雪渓の下りに向かいます。途中、しげぞう夫婦のような怒濤のプレッシャーを感じさせるディープインパクトカポーが駆け抜けていきましたが、バッタリ候補の方ではないようで、甚だ残念。

下りの雪渓にたどり着いて軽アイゼン準備中
カポーはお構い無しに行ってしまいました・・・

風が強くなっていて、ガスも出ていて
行きの雪渓と比較すると寂寥感が漂う光景・・・そして、寒い
こうなると有難いのが赤いマークですね。その道に沿って歩いていると、すっかり踏み跡も付いてましたから、アイゼンが無くても大丈夫かなと思っておりました。最初は・・・。しかし、途中から、どんどん踏み跡が無くなっていきまして、滑ったような跡が続きます。例えて言うなら、泥だらけの坂道で、前に通った人が滑った跡がある場所に足を置かなきゃいけない状況・・・。

な、なんか怖いっす・・・゜゜(´□`。)°゜。
こうなるともうどこ来ちゃったんだという感じですね
いくら軽アイゼンをつけていても、滑るのを軽減してくれるのみですから、なかなかスリル満点、見も細る思いです。おそるおそるにしたいながらも、足の疲れでそうもいかないまま、足下を定めながら慎重に下りていると、視界の端にいたはずの前の人がフッといなくなってしまいました。

そうそう、こんな光景だったんですよ
滑り落ちていってます・・・ Σヽ(゜Д゜; )ノ
見ているこっちがパニックです。ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿
アイゼンをつけていないようでしたが、そんなに急斜面でもなかったのですぐに止まりました。ただ、表面についた泥寧が身体にまとわりついてしまったようで、なんとも可哀相(背中は赤いラインで真っ赤ですし)。そんな光景を目の当りにして、自分も気をつけなければと、気持ちも新たにしたものの、ますますマーク上の環境は悪化したため、赤ラインコースから離れてみたら、意外にこっちの方が楽みたいです。
とはいえ、自分も決定的な大コケは無いものの、小コケを4~5回繰り返して、手とザックはすっかり泥まみれになってしまいました。氷で拭こうにも氷自体が汚いので、なんともさえない感じで雪渓をクリアしたのでありました。
やっぱり雪渓はなめてはいけませんね(
泥んこになりながら下に到着しまして、あー、もうたまらんなんて思ってしまいましたが、下で休憩しながら雪渓を見上げると・・・やっぱり綺麗なんですよね。また、運動不足じゃないときに来たいと思いました。
それにしても、夏の雪渓かぁ・・・夏、氷、あぁ!!(・∀・)
ということで、例の阿左美冷蔵アルプス支店の写真を撮るに至ったわけでありました。稚拙な写真なので、全く分からないでしょうが、たったあれだけの写真を撮るために、実に20分程の死闘をしてるなんて・・・おバカな限りです。そう、雪渓から吹いて来る冷たい風に幾度となく手拭いは
飛ばされ ヽ(;´Д`)ノ ドコイクノ・・・
めくられ ヽ(´Д`;)ノ ミエナイヨ・・・
泥まみれ ・゜・(つД`)・゜・ キタナイヨ・・・
降りて来る人からは、何してんの?という、雪渓より冷たい視線を一身に浴びながら、撮ったわけですが

最初、風が強いから岩場で撮影・・・なんか臨場感が足りないんですよ

いくらやっても撮れない事に業を煮やして雪に直置き
このせいで後ろは真っ黒に・・・

試行錯誤の上、ストックを後ろに撮影成功
誰か居れば簡単なのに・・・パートナーの大切さを痛感
(こんなときにするなって)
・・・え?
やっぱり努力は見えないですか。Σ(;´△`)

雪渓からしばらく行った所にある川(ここ重要!)
ここで雪渓の汚れを落とさせていただきました
自分の記憶では、雪渓以降は楽なオール下り道のはずだったのですが、これがまた、こんな道登って来ましたっけ?と不思議に感じる位、大変な道が続いておりました。特に、雪渓後の岩場なんて大変なこと限りなしですのでご注意ください。自分なんて、しまいには、ついに膝が自分の体重に耐えられなくなったのか悲鳴をあげ始めてしまいました(2年ぶりです)。
大沢小屋には、もうヘロヘロで飛び込みました。高校野球の決勝戦のラジオが流れておりましたが、いつもなら気掛かりに耳を傾けるのですが、今日は、疲れの回復が優先です。⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ダメダァ

行きの晴れやかさと違い、帰りはドンヨリ曇り気味
雪渓同様おどろおどろしい感じです・・・
そこからは、少し歩きやすい道になったので、膝を痛めないように下りまして、出発地点の扇沢に到着となりました。

帰ってきました扇沢!!
何だか帰りは寂しい道が続いていたので、急に晴れやかになった気がします

( ̄□ ̄;)!! 山ヤいねぇ
自分のイメージでは、こう山ヤな雰囲気が溢れているのかと思っておりましたが、見渡す限り手ぶら、もしくは、小綺麗な観光客ばかりでして、大きなザックで汗まみれ、泥まみれな人など皆無でした・・・。いそいそと扇沢駅のトイレに向かう時もそんな観光客をぬって進むのですが、皆さんから訝しげな視線を頂いてしまいました。うーん、切ない・・・。
何はともあれ、久しぶりながら、アルプス山行が出来たことを喜びながら、コーラとダムダム君で乾杯したのでありました。おしまい。
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針ノ木岳(長野県/最高峰 針ノ木岳 2820.6m)
日程 : 2006年8月20日(日)
天候 : 概ね晴れ
コース: 扇沢(5:30)~(1時間20分)~(6:50)大沢小屋(7:00)~(20分)~(7:20)針ノ木雪渓~(2時間10分)~(9:30)針ノ木峠(9:50)~(1時間)~(10:50)針ノ木岳(11:30)~(40分)~(12:10)針ノ木峠~(3時間10分)~(15:20)扇沢
行程 : 日帰り 9時間50分(休憩含む)
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寸評:やっぱりここのお楽しみは「針ノ木雪渓」。中学生位のグループがそんな行程を楽しんでいましたが、片道2時間、雪渓目当てで針ノ木雪渓に行くだけでも楽しいですよ。ここにも書きましたが、雪渓は、予想以上に足の負担を強いるようですので、軽アイゼンとできればダブルストックをお勧めします(自分はシングルで持っていない方向に手を付いてドロだらけになりましたから)。ただ、山ヤの方からは、ここから先の縦走コースこそメインという意見もありますので、是非お時間のある方は、そんなコースをオススメします。黒部湖と立山を見ながらの山行となりますので、考えただけでも(ジュル)。
針ノ木雪渓とセットですとおまけのように感じられてしまいますが、黒部湖を見渡す景色はなかなかに素晴らしいです。自分のような軟弱モノでなければ、峠から1時間もかからずに山頂に行けますので、小屋泊であれば余裕で楽しめる山かと思います。
カポー…発音いいっすね。
それにしても、バルサン+風だと見えなくなって怖いですね。見えなくなった人は実は最初からいなかったりしたらもっと怖いんですが・・・山って遭難者の霊がどうのこうのって話を時々耳にするもんで。(臆病なオヤジなんです)
夏でも軽アイゼン。三大雪渓へ挑戦する際には忘れないようにとシッカリとメモさせて戴きました。
しもがもです。
※そろそろ不倫疑惑のデマでも流そうかと(^-^;
扇沢の写真は初めてみました。
なんか高速のPAみたいで、びっくりです。
(そこに食いつくなって?)
将来「車をGET&関東移住」したら通いつめなんでしょうが、
縦走後に悪臭を放ちながらうろつくのは大変そうやなあ。
PS
24時間耐久登山はレースですよ。
人気の大会で、なんと2000人がエントリーしてます。
広い世の中、ドMの人間がこんなにいるんだ
↑まるでひとごと( ̄◇ ̄;;
こんなバルサンな日は雷鳥も出まくりますよね~。
・・・って嬉しいやら悲しいやら。
雪渓、下りは怖そうですねえ。。。昨日、ダンナがここを登ってきたそうで、軽アイゼンなしで登ろうとしたけど、ツルツルすぎて結局アイゼン使ったと申しておりました。視界から消えた山スベラーの方・・・大事に至らずヨカッタですね。なんてったって汚いですもんね(赤いライン、いやだ~)。
あ、それから私のゴアカッパは水色で、ダンナは紺色、しかも¥之助さんのと全く一緒です!
自分が雪渓下りたときもやはりガスの中で寂しい感じでした。なんかバシャーンという崩壊らしき音が聞こえたりしたので足元が壊れないよう(?)静かに下りましたよ。
ライチョウとの出会いはすっかり諦めていたら針ノ木岳の下りで呼び声が。少し離れた岩の上からミス・ライチョウが自分を見つめておりやした。>感動!
あ、それから自分のカッパはアイスブルー!
突然視界から消える山スベラー、これも怖いです。
でも行ってみたいですね・・・
丸々コロコロ雷鳥にわが身投影・・・親近感をおぼえるこの頃・・・(-.-;
おかげさまで「登山口」は迷うことなく探し当てることができましたが、あの「林道を横切る登山道」は確かに分かり辛いですよね。
雪渓は最初、無防備で突入したんですが恐ろしくツルンツルンで、思わず小コケするし、モタモタしてると落石も怖かったので、素直に諦めてアイゼン&ダブルストックの完全装備で登りました。それでもストックも全然刺さらず、バランスをとるのが大変でした。
あの雪渓、しかもバルサンの中を下ったんですよね…。
いや~恐ろしい!
連続1コメおめでとう御座います!
モバコメ(リハビリ山行中?)からのコメントなんて、本当にうれしいですよ。で、「ハマ」とはなんでっしゃろ? うーん、ハマ、ハマと悩んでしまいました。
日曜から不在のため(秘密)、急いで書いてしまいました。写真無しでも分かる表現力を、まゆ太さんのために考えなきゃいけませんね(笑)。でも、是非見返していただけるとうれしいです!
バッタリは残念でしたね。昨日の皆さんのコメントを見ながら本当に残念で・・・。
さて、バルサ○ですが、昔のイメージで書いてしまいましたが、最近のバルサ○は、煙が出来ませんから、「バルサ○ですか?煙出ないんですけど・・・」と言われて、下りの雪渓のように滑り倒してしまわないように気をつけてくださいね。あんなこと書いてますけど、ガス+風になったとしても、足元は見えますから、上から落ちてくる岩や雪崩に注意すれば大丈夫ですよ。ただ、しげだんさんですら着けてますから、初心者には全体無理ってことが分かりましたね(笑)。
山の遭難者の霊・・・自分もそう見えてしまいました。あれは、蜃気楼かそれとも・・・みたいな、夏にはあまり出会いたくない光景ですね(汗)。
いつの間にやら弟分宣言ですか?!ちゃんと考えて宣言してくださいね。会社でも部下のいない自分ですから・・・(汗)。ただ、不倫疑惑・・・って、自分独身ですから(オッケーですよ)。
扇沢ですが、自分も初めて行ったのですが、黒部ダム狙いの観光バスばかりで、山な方はほんの一握りでしたね。しかも、言語も違う方も多かったですし・・・。折角ですから、卒業した後は、長野移住はいかがでしょうか(ヲイ)?
24時間耐久登山レースで、2000人ですか?!「マラソンのアップグレード」、「マラソン好きの山好き」、「山好きのせっかちさん」、「ぞっこんM」どのカテゴリーが多いのか興味深々な大会ですね(笑)。