山岳渓流に分け入り、ヤマメやイワナを狙う渓流釣り師は野生動物と遭遇したり、目撃するなどのケースは少なくありませんが、最近は飯能市街地に近いアユ釣りのフィールドまで、クマが出没しています。10月9日には当漁協の入間川アユルアー区間である同市小岩井地区の千歳橋付近で目撃され、急遽、市が注意を呼び掛けました。
千歳橋は、同市小瀬戸と小岩井地区を結ぶ橋梁。名栗地区へと通じる県道のすぐ南側を東西に流下する入間川に架かります。一帯は、山間と市街地のほぼ中間に位置し、山林に面して住宅が立地する風光明媚なところ。右岸に自由の森学園、左岸には飯能第二小学校などの教育施設もある閑静な地区です。
同市内でのクマの目撃情報は、市のサイトでその都度、広報されており、今年は特に市民から寄せられる情報は例年と比べて格段に多く、さらに目撃場所が市街地へと近づいているのが特徴です。
目撃情報を年別にみると、平成21年3、22年12、23年5、24年9、25~26年各3、27年0、28年2、29~31年各0、令和元年~3年各3、4年2、5年7件となり、今年6年については10月13日現在で19件と、過去最も目撃情報が多かった平成22年を上回っている状況です。
10月9日にクマが目撃された千歳橋付近は、アユルアーの好ポイントとして釣り人たちが多数訪れる場所。この夏にはカーボンロッドメーカーのウイスト社と上州屋新狭山店共催によるアユルアー教室の会場となったほか、群馬県の漁連の方々の視察地ともなりました。
これまでのところ、千歳橋付近でクマと遭遇した釣り人はいませんが、同橋の下流で斜面を下ってきたクマを目撃した釣り人はいるなど、アユシーズンは閉幕間近ですが、同橋付近に限らず、河川に立ち入る釣り人の皆さんは、注意が必要です。
千歳橋右岸の河原への下り口には、市によって「熊注意」の看板も設置されています。釣り人の皆さんがクマを目撃した場合は、飯能市役所(042・973・2111)(土日祝日含む)へ通報をお願いします。(K)
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