ここのところ、連日ルイヴィトンばかりいじってる気がします。
しかも同じモデルばっかり。
カットだったり修理だったり内容は違うのですが、それだけ売れているのでしょうね。
修理個所はここです。
リバーシブルの軸が折れちゃってますね。
弊社で使っているこのベルト専用工具で、まずはベルトをはずします。
このベルトのブログではよく書いてますが、この作業はご自分でされるとネジを損傷する可能性が高いのでご注意願います。
理由はこれです。
白っぽくなっているのわかりますかね?
ネジを固定するのに固着剤・・・塗り過ぎなんです。
それだけ、分解するなという意志の表れかもしれません。
折れてるのはこれですね。
鉄なんですよね、これって。
強度を確保しようと鉄にしたのでしょうかね。
通常ルイヴィトンはネジも真鍮で作りますからね。
現にさっきのベルト留めるネジは真鍮なので、余計に頭をなめ易いのです。
鉄は汗で錆びるので、ベルトのパーツに使うのは感心しないんですけどね。
ルイヴィトンらしからぬ仕事だと思います。
ちなみに、この部分、何本もいじってますが、本物も偽物も鉄です。
私ならどうするか・・・・
当然ステンレスでしょ、ここは。
うちは戦後から金具製造していたので、こういった部分は祖父の代からまじめに受け継いでます。
残ったネジの部分も当然固着剤で廻らないのではずせません。
折れたネジをはずす左ネジの工具もあるのですが、全く歯が立ちません。
なので、センターにドリルで穴を開けて、ネジを切り直しちゃいます。
JISのM2.6×ピッチ0.45です。
JISのM2.6は国際規格のISOに準拠させるために、M2.5から変更された規格です。
なので国内ではM2.5というのも少量ですが、平行で使用されています。
ルイヴィトンも国際規格の則っているでしょうから、サイズが合わせられます。
これが中国製だと、たまに変なサイズのネジが存在します。
たしかGB規格というのがあるらしいです。
きれいにネジが入りました。
美しい^^
見えますかね?
ネジの頭をちょっと削って小さくしているのです。
でないと、頭がぶつかって入らないのです。
これが鉄ネジだと削ったところ錆ちゃいますから、ステンレスだと加工できて便利です。
ただ、高いですよ。ネジ自体が。
組み立て完了です。
出来ました。
これでまたお使いいただけます。
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